赤 繋がり
ミカヤ「嫌な予感がする…」
マルス「どうしたんです?いきなり?」
ミカヤ「最近ユンヌ見ないじゃない?こういう場合大体嫌な予感がするの。」
マルス「まぁ確かに混沌を愛する女神ですし、なにか企んでいても可笑しくないですがそれよりも…」
シグルド「手を繋ぐ、寄り添いあう、膝枕…いいさ、すべて認めよう。ただし私の剣戟を耐えられたらなぁー!」
アルム「しつこいよ兄さんは!」
セリカ「やーね!芸の一つ覚えじゃない!」
シグルド「これは教育的!道徳的指導だ!KINSHINは許さんぞー!!」
エフラム「…リーフ、一つ聞きたいんだがこの問題答えのπってなんだ?」
リーフ「そーいうのは僕じゃなくて別の人に…あぁこれパイだね」
エフラム「パイ?」
リーフ「僕もこの前授業でやったんだよ、兄さんもやったでしょ円周率、それがπ」
エフラム「ああ、そういえば」
リーフ「この問題はπを使って答えていいってなってるから応えは5πっと…πつければ数掛けて変えなくていいんだ。」
エフラム「成程、πは変わらないんだな。」
リーフ「そう、πは変わらない!」
エイリーク「成程、私のπも変わらないんですね。」
エフラム「そう、お前のπも変わらな…」リーフ「ヒトデナシー!!」
エイリーク「変わらないんですね?兄上?」
エフラム「」
マッテクダサイアニウエ‐♪オコッタオレノイモウトガコンナイカワイイワケガナイ!!KHINSHINハユルサンゾー!
マルス「目の前の状況をなんとかしないとまたエリウッド兄さんが倒れちゃいますよ?」
ミカヤ「いつもながらの風景ねー、お姉ちゃん落ち着くわー」
マルス「今日は仲裁してくれるエリンシア姉さん達は出かけてるし、姉さんにスリープでもかけてもらうのが一番なんだけど」
ミカヤ「…そうね、エリウッドの負担を減らしてあげるためにも…って杖どこだったかしら?」
―♪―♪
マルス「メール…?ヘクトル兄さんから?」
件名 無題
本文 どうも今日は遅くなる。そういえばエリウッドがなんかやばかった。
気にかけてやってくれ。
マルス「兄さんがやばいのか?」
ミカヤ「あったあった…あ。」
エリウッド「…」
マルス「あ…あー、兄さんおはよう。そこは段差があるから倒れるなら別のところが…(別段変わりはないし何がやばいんだ?)」
エリウッド「…らねぇ」
マルス「?」
ミカヤ「…?」
エリウッド「戦闘なんてくだらねぇ!俺の歌を聞けぇ!!」
二人「!?」
エリウッド「うぉおおおお!!」
マルス「ちょ兄さん!丸腰で突っ込んだら危ないよ!!ってどっから持ってきたのそのギター!?」
ミカヤ「エリウッド…逞しくなって」
マルス「いや感心する所じゃないでしょう!絶対変だって!」
シグルド「なんだエリウッド!邪魔をするのか!言ったってわからない奴にはこうするのが一番だ!」
アルム「やめなよ兄さん!無理に動くとまた倒れるよ!?」
エリウッド「戦って何になる!それでハートは伝わるのか!?」
セリカ「言ったってわからない人もいるのよ!そこにいる兄さんみたいなね!」
エリウッド「まだ試してないのになぜそう言い切れる!ならばまずは俺の歌を聞け!」
Let'sgoツキヌケヨォゼー♪
シグルド「話にならん!悪いが叩き伏せる!!」ビュン!
マルス「エリウッド兄さん!!」
エリウッド「ユメデミタヨアケヘー♪」Miss!
セリカ「魔法なら…!」ライナロック
エリウッド「マダマダートオイケド―♪」Miss!
ミカヤ「外れた!」
アルム「……いや、かわしてるなあれは」
マルス「兄さん居たの!?」
アルム「居るよ!さっきから喋ってたじゃないか!それよりも…」
シグルド「制裁!指導!更生!」ビュン!ブン!ヒュン!
セリカ「どうしようも!ないのよっ!」
エリウッド「メイビードーニカナルノサーアイガーアレバーイツダッテー♪」Miss!Miss!Miss!
シグルド「埒があかん!セリカ!先に片づけるぞ!」
セリカ「OK兄さん!」
エリウッド「オレーノウタヲキーケバーカンタンナコトサー♪」
シグルド「うおぉぉお!!」
セリカ「はぁああ!!」
マルス「やばい!2人揃って仕掛けてきた!」
アルム「避けられない!」
エリウッド「2つのハートをクロスさせるーなんて♪」ニヤ
シグルド「なっ!?」
セリカ「あ…!」
エリウッド「ヨゾラヲーカケルラブハートモエルオモイヲノセテー♪」Miss!
シグルド「悪かったな…言いすぎたか?」
セリカ「いいの…そうよね…はしたなかったわよね」
アルム「歌で戦意を消失させた…」
ミカヤ「違うわ、歌で…エリウッドの歌で二人がわかりあったのよ、心は通じ合えるって」
エフラム「お前ら…見てるなら助けてくれないか!!」プルプル…
エイリーク「兄上?なんでそっちを見るんです?今、私と話してるんでしょ?」クスクス
アルム「わぁ、さすが兄さん、白刃取りなんてさすがですねー」
マルス「日々の訓練の賜物ですねー」
エフラム「冷たくないかお前ら!?」
ミカヤ「エフラムね、前にサラちゃんにもてあそばれて子供のこと怖くなったことあったでしょ?」
エフラム「あったがそれが…」
エイリーク「私と!はなしてるんですよね!?」グッ!
エフラム「くっ…剣圧が…姉上!だからなんだと!?」
ミカヤ「だからね、お姉ちゃん、おとなしくエイリークに斬られればシスコンが治ると思うのー」
エフラム「結局見捨てるのかぁー!!」
オマエニーイツデアエルノダロウ―♪
エイリーク「…歌?」
エフラム「エリウッド?何をしている!?」
エリウッド「オマエハイマ―ナニヲシテルノー♪」
エイリーク「…」
エフラム(力が弱まった…?)
――ミドリノソウゲンデスレチガウ―♪
マルス「あれは聞いてるね、聞きいってるね。」
アルム「もともと好き好んで戦うタイプじゃないしね、姉さんは」
ミカヤ「音楽性が惹かれてるのね…にしてもやっぱりエリウッドなにか違うような?」
マルス「いや誰でもそう思うでしょ、あれはおかしいよ」
ミカヤ「そうなんだけど、感覚的に違うというか…」
エリウッド「On The Submarine Street…♪」
エイリーク「…感動しました」
エフラム「あぁ、見事なものだ。感心したぞエリウッド」
エリウッド「礼なんていいよ、俺のハート、伝わったろ?」
リーフ「大変だよ!」
マルス「リーフ、こっちこそ異常事態だよ」
エリウッド「どしたの?」
リーフ「えっ?兄さん感じ変わった?…それよりアイク兄さんとしっこくさんが久しぶりに全力でやりあっちゃって!」
アルム「久しぶりなだけでいつものことじゃない?」
リーフ「それがよくわからないけどアイク兄さんが全開でキレちゃって家にラグネル置いてきたからってとって来いって!」
マルス「……リーフ、実にまずいことになったね。」
リーフ「でしょでしょ!はやくしないと!」
マルス「違う、そういうことじゃない…」
アルム「あれ、エリウッド兄さんは?」
マルス「今…恐らくアイク兄さん達のところへ向かいました」
アルム「えぇ!?まずいよそれは!!」
リーフ「そうだよまずいよ!…ってなにが?」
マルス「今の兄さん達が鉢合わせることは火に油を注ぐようなもんだ…」
ミカヤ「とにかく追いかけましょう!」
アイク「漆黒よ、どうしたアンタはそんなもんじゃないだろう?」
しっこく「ぐぅ…アイクよ…、ラグネルがないというから手加減してやったら調子に乗って…」E.銀の剣
アイク「アンタがどう思おうが、俺は手を抜かない、それが真剣勝負となれば尚更だ」E.ハンマー
しっこく「容赦という言葉を知らないのか貴様は!大体なぜ都合よくハンマーなんて持っている!?」
アイク「工務店にハンマーがあって何が悪い?」
しっこく「どうやら、本気にさせたようだな…」E.エタルド
エリウッド「そこまでだ!」
しっこく「!」
アイク「エリウッド、何しに来た?」
エリウッド「何しに?決まってんだろ、俺の歌を聴かせに来たんだよ!!」
アイク「歌…?」
しっこく「少年よ…ふざけているのか?ここは死合いの場、態度によってはただでは済まさんぞ?」
エリウッド「そんなのどうでもいい!俺は好きな時に歌い!俺のハートを伝えるだけだ!」
しっこく「そうか、お前は歌いながら戦うというのだな?」
エリウッド「俺の歌は闘いの道具なんかじゃねぇ!俺の歌を聞きやがれぇ!!」
――24ジカンウゴメクマチヲ―♪
しっこく「面白い、本当に歌い始めるとは……馬鹿にしているのか!」ブン!
エリウッド「トゥナーイトトゥナーイトカーケヌケルー♪」Miss!
アイク「!」
しっこく「この力は…成程、本気を出してもよいと見た」
メガクラミソウナアオイダイヤモ――――♪
マルス「遅かったか!」
アルム「あれは…しっこくさん、月光を出す気だ!」
ミカヤ「騎士様!」
しっこく「ぬぅお!」
エリウッド「っ!」Miss!ガシャン!
アルム「あれもかわすだなんて…」
リーフ「でも兄さんがもってたギターが木っ端みじんに…」
しっこく「…次は当てる」
エリウッド「…」
しっこく「どうした?言葉も出ないか?」
エリウッド「うるぁあ!」ガン!
しっこく「ぬお!?」
マルス「鎧の上から殴った!?」
ミカヤ「でもあれって自分の手の方がいたいんじゃ…?」
エリウッド「ハッ…!」
しっこく「ようやく攻撃してきたか、さぁ剣を取れ!」
エリウッド「殴っちまったじゃねぇか…」
しっこく「…え?」
エリウッド「てめーのせいで殴っちまったじゃねぇかー!!」
しっこく「え、ちょ何!?そんなに殴ったって!いや結構痛いみぎゃぁぁあ!!」
リーフ「…逆切れだ。」
マルス「なんて言ったらよいのやら…」
アルム「酷い有様です…」
ミカヤ「…やっぱり変よ、いくら今のエリウッドが異常でも騎士様に……女神の祝福を受けている騎士様に…『女神』?」
エリウッド「はぁ―ッ!!はぁ―っ!」
しっこく「」
アイク「やってくれたな、エリウッド。」
エリウッド「!」
アイク「お前は勘違いをしている、しっこくを倒せばすべて解決するわけではない。」
アイク「俺は、俺自身がしっこくを倒してけじめをつけたかった。そして、そのけじめの対象は今お前に変わった。」
エリウッド「…」
アイク「本来なら家族の好で許してやらんこともないが俺は今、純粋にお前と戦いたい、だから覚悟しろ。」
シグルド「ならお前も覚悟するんだな」
セリカ「戦うとかけじめとかそんなもの…」
エフラム「熱いハート前では…」
エイリーク「全くもってくだらないですね」
アイク「お前達…」
エリウッド「みんな……、へっ、じゃあいっちょ派手におっぱじめるか…俺の…!!」
俺達の!!歌を聞けぇ!!
アイク「……歌というのも良いものだな。」
エリウッド「俺の歌が聞きだかったらいつでもいいな!」
マルス「終わったね……」
アルム「なんかヒヤヒヤしたよ…」
ミカヤ「ねぇ、3人ともエリウッドを羽交い絞めにして動けないようにしてくれる?」
リーフ「え?うん、いいけど…」
エリウッド「おい、いったい何すんだよ?胴上げなら遠慮しとくぜ?」
ミカヤ「……ユンヌでてきなさい」
マルス「!」
アルム「ユンヌって!」
リーフ「そういえば最近見ないと思ったらもしかしてずっとエリウッド兄さんの中に!?」
エリウッド「はぁ?どしたの?いきなり?」
ミカヤ「これ以上渋るというのなら…アイクとキスするわよ?」
エリウッド「あー待って待って!今出ますって!!」
ユンヌ「もう、これでいいんでしょ!」
ミカヤ「なんでこんなことしたの!?」
ユンヌ「あのピザに頼まれたの!!」
エフラム「ヘクトルか!」
リーフ「ピザ=ヘクトル兄さん直結なんだ…」
ミカヤ「嘘!ヘクトルがエリウッドにこんなことさせるわけないじゃない!」
ユンヌ「ホントったらホントなの!」
ヘクトル「あぁ本当だぜ」
エイリーク「兄上!?」
シグルド「どうしてこんなことをした…納得できるまで話してもらうぞ?」
ヘクトル「あー…わかったよ、話すって…。」
ヘクトル「コイツ…いや、正確には俺たちだけど4月25日に誕生日だろ?」
マルス「誕生日というか発売日なんだけど」
リーフ「メタ自重」
ヘクトル「そんでさ、コイツになんか欲しいもの聞いたら…『皆が元気でいてくれれば欲しいものなんて何もないよ』なんて言いやがんだ、自分が一番病人くせぇのによ」
セリカ「兄さん…」
ヘクトル「ユンヌの加護は身体能力を向上させる効果があると聞いた、だから1ヶ月前からユンヌに護られてれば来月はコイツもちったぁ元気になってるんじゃないかとな」
ミカヤ「それでユンヌを中に?」
ヘクトル「最近は特に疲れてるみたいだったからな…。こんなことになるとは知らなかったとはいえ俺のせいだ、だから責めるなら俺を責めろ。反論もしないし抵抗もしない」
マルス「だから気にかけろと…」
ミカヤ「まったく無茶苦茶ね。でも…こんなやさしい弟をもってお姉ちゃん幸せだわ…」
ヘクトル「姉上…」
シグルド「……さぁ帰ろう、家で皆が待っている」
ミカヤ「あ、私晩御飯いらないから、それとユンヌ、ついてきて」
ユンヌ「へ?」
ヴォルツ「へいらっしゃい、世界ひろしといえどこれだけ品ぞろえのいい焼鳥屋はないぜ?」
ミカヤ「ええっとレバーと、かわと・・・あとももで!」
ヴォルツ「まいど!」
ユンヌ「ねぇ…、なんで焼鳥屋なの?」
ミカヤ「え?私が食べたかったからに決まってるじゃない?」
ユンヌ「絶対嫌がらせよね!さっきはあの子自身責めるなら俺を責めろって言ってたじゃない、ミカヤだって許してたじゃない!」
ミカヤ「でもユンヌを許すなんて一言も言ってないわよ?」
ユンヌ「やっぱり嫌がらせじゃない!」
ミカヤ「嫌がらせじゃないわ、や・つ・あ・た・り・♪」
このとき俺は思ったね、世界ひろしといえどこれほどまでに綺麗な微笑みを浮かべられる女性はいないと。 ひろし 談
―翌朝
エリウッド「うーん…ん?ヘクトル?」
ヘクトル「よ!起きたか、気分はどうだ?」
エリウッド「すごい長い間眠ってたような気がする、ああでもすごい良い夢を見れたよ」
ヘクトル「そうか、そりゃよかったな」
エリウッド「そういえば昨日なにしてたんだっけ…って僕もしかして1日中寝てたのか!?」
ヘクトル「いや?起きてたぜ。なんかいろいろやらかしたらしいがな」
エリウッド「え…?なんか怖いな、いったい僕は何をしたんだ?」
ヘクトル「後で話してやるって、それより来いよ、みんな待ってる」
熱い心の持ち主 エリウッド
負の女神に護られながらも彼は戦うことではなく
歌うことを選んだ。その後、彼が再び争いの中、
歌いまわったかどうかは定かではない。