38-10

Last-modified: 2014-02-01 (土) 17:56:25

早速ですが『ママチャリの系譜』前スレ37-521の続きを投下します。

 

フュンフ 「さて、前回は6チームが水没し、レース中断した。兄弟家長女ミカヤさんのトークショーを挟み、
      水没したチームの引き上げも完了。しかし、シグルドが裸エプロンの魅力を最大限に活かし、
      セクシー光線を発射! 会場の全女性を魅了してしまい、一大ハーレムを築き上げたのだ!
      そして、嫉妬に狂った男達が、今、セクシー大王シグルドに性戯の鉄槌を下すっ!!」
ドロシー 「途中から変な方向に進んでますよ!?」
セーラ  「もうあらすじ関係ないし…」
エルフ  「だんだんフュンフさんの本性が現れてきましたわね」

49

┌─────────
│            
│  □□□□□□□
│↑ □□□□□□□
│ラ .□□□□□□□
│キュ □□□□□□□
│シ .□□□□□□□
│リ.ディ.フ.ト.ディア.アル
└─────────

ノイン  「セーフティ班の先導で9台のマシンが鈴生りにゆっくり再スタート!」
キュアン 「フィン、リーフ、ちょっと……」
フィン  「キュアン様? ……はい……はい、わかりました」
リーフ  「わかったよ。僕だってこのままやられっ放しじゃ、気が収まらないからね」
ノイン  「このセーフティ班の方が退くまでは、順位はイエローフラッグが振られた時のままです。
      しかし、その差は完全に詰まった状態クリルタイ」
ラケシス 「せっかく勝ってたのに……ブツブツ…」
ディアドラ「あらあら、いつの間にか追いついてしまいました」
ナンナ  「お姉様の神経を逆撫でするような事、言わないで下さい」
ノイン  「水難事故を機にワルキューレ、青色申告号、おねいさんハント号、ダブル・エルダーの4台が
      ドライバーをチェンジしております」
マナ   「(ハァ…ハァ)ふへぇ、アルテナさ~ん。後、お願いします…(ゼェ…ゼェ)」
アルテナ 「マナはもう少し体力をつけた方がいいわね……」
ノイン  「たんぽぽ小道ぬかるみコースが整備スタッフによって手早く整備され、セーフティ班も撤収。
      そして今、グリーンフラッグが……振られ気分でロケンローッ!!」
搭乗者交代 ナンナ→ラケシス、シャルロー→フィン、アレス→リーフ、マナ→アルテナ

ノイン  「全車一斉にリスタートッ!! スタートダッシュで一気にトップに躍り出たのは、
      真紅の双竜、ダブルドラゴン・トラバント選手!」
トラバント「フハハハハハッ、この時を待っていたっ!!」
キュアン 「フィン、リーフ!! 逃がすな、追うぞっ!!」
フィン  「はい、キュアン様!!」
リーフ  「当然だよ!!」
ノイン  「続いてキュアンペアのSTEガンマ! そのすぐ後ろに青色吐息の青色申告号、
      サイドバイサイドにつけるのは年上大好き、おねいさんハント号の3台がダブルドラゴンを追走!!
      やや離れてラケシス選手、ディムナ選手、シグルド選手、アルテナ選手、ディアドラ選手と続きます。
      行く手には難関山岳ラリーコース!」
エルフ  「1周目同様、STEガンマに期待が持てますわね」
ノイン  「レンスターVSトラキア、山岳コース第2ラウンド!
      キュアン&エルト親友コンビVSトラバント親子!! 因縁の対決が今、始まろうとしていますっ!!」
50

フ            
          キュ→ト
リ            

キュアン 「待てぇ、トラバント!!」
トラバント「ぐっ、速いっ!」
ノイン  「来た来た来たぁっ!! 山登りにおいてこのマシンの右に出るものはいないっ!!
      獅子と紳士を乗せた黒きツインチェーンの悪魔が赤き竜王ダブルドラゴンに襲いかかるっ!!
      ユリウス様が仕事中の私に襲いかかるっ!!」
イシュタル「ユリウス様?(ビキビキ)」つトールハンマー
ユリウス 「襲ってねえっ!! ノイン、あんまり変な事言うとロプトウスかますぞっ!!」
ノイン  「えーっ! いいじゃん、使用人の1人や2人ぐらい。
      フィーアとか頭にドラム缶乗っけてユリウス様誘ってるじゃないっ!!」
ユリウス 「僕は芸人になるつもりはないっ!!」
フィーア 「お黙りっ!! だぁーれが芸人ですってぇーーっ!?
      わたくし、頭にドラム缶とか乗せた事ないですわよおぉぉーーー!」
ノイン  「まあまあ芸人、落ち着いて」
エルフ  「そうですわ、芸人さん。いつもはバケツでしたわね」
フィーア 「こんちくしょーーーーーっ!!」
ユリウス 「お前らもう、今すぐ『芸-1グランプリ』行ってこい!」

アリオーン「父上、ブロックです!!」
トラバント「むうっ…」
キュアン 「遅いっ!!(ブゥン!!)」
ノイン  「ドラゴンヘッド・トラバント選手、ブロックの体勢に入った瞬間に追い抜かれたぁっ!!
      爆速ツインチェーン、黒き密林大帝STEガンマ、遂にトップに立ったぁ!!」
セーラ  「うおっしゃぁぁぁ!!!」
ドロシー 「いっけえぇぇぇぇ!!!」
トラバント「おのれ、キュアンめ!!(スッ!!)」
ノイン  「しかし、トラバント選手も簡単には引き下がらない! この山登りでターボモード始動っ!!
      禁断の立ち漕ぎ体勢に入るっ!!」

     フ
     ト   キュ
     リ

フィン  「トラバント! 横がガラ空きだぞ!」
リーフ  「キュアンさんが上手く引きつけてくれたおかげだね!」
トラバント「何ぃ!?」
シャルロー「行きますっ!!」
アレス  「…これでもくらえっ!!」
ドガッ!! ドガッ!!
トラバント「へぶしっ!?」
ノイン  「しかし、トラバント選手の両サイドから青色申告号とおねいさんハント号がオーバーテイクッ!
      さらに、両脇から両チームのナビゲーターが、魔導書と天狗のお面で
      トラバント選手の顔をサンドイッチ! ドラゴンサンドだぁっ!! 具はトラバント選手!」
エルフ  「それはそうでしょう」
セーラ  「…ねえ、アレスって確か、マントの下はお面一枚だけだったわよね?」
ドロシー 「それは言わないお約束です」
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ノイン  「立ち漕ぎターボ始動の瞬間にサンドイッチ攻撃で後方に沈んでいくダブルドラゴン……おやっ?
      トップ3台が逆走してダブルドラゴンを囲んだぞっ!
      この陣形は……まさか、アレか!? アレをやってしまうのかっ!?」
キュアン 「よし、今だ二人とも、さっき渡した槍で攻撃するぞっ!!」つ試作型いかずちの槍F
フィン  「了解!!」つ試作型いかずちの槍B
リーフ  「トラバント、覚悟っ!!」つ試作型いかずちの槍G
ノイン  「やはりこれはFE伝統のトライアングルアタックだぁっ!! しかし、彼らの武器は3人とも槍!
      しかも、標的のトラバント選手は2マス(FE換算)離れている上に得物は、
      どう見ても手槍やスレンドスピアの類ではないぞっ!?」
エルフ  「変わった槍ですね、何かの試作品でしょうか?」

     キュ
     ↓
  フ→ト←リ

キュアン・フィン・リーフ「「「トライアングル・アターーックッ!!!」」」
ドゴォォォォン!! ズガァァァァン!! ピシャァァァァン!!
トラバント「アーーーーーーッ!! コノヒトデナシーッ!!」
アリオーン「何故私まで…アーーーーーーッ!!」
ノイン  「さんだーーーーーーーーーーっ!! なんとなーんと、キュアン選手の槍からは3本、
      フィン選手の槍からは6本、リーフ選手の槍からは1本の計10本の稲妻が放たれ、
      トラバント&アリオーンペアを雷撃っ!! 魔法剣ならぬ魔法槍の登場だぁッ!!」
エルフ  「フリージ家と共同開発でもしたのでしょうか? BとかFとかGは型番っぽいですけど」
セーラ  「何なのアレ!? あんなの初めて見たわよっ!!」
ドロシー 「いや、それ以前にあんな物持ち込んだらダメでしょっ!?」
ノイン  「ルール上は問題ありませんっ! しかし、その破壊力は凄まじいっ!!
      トラバント、アリオーン両選手は黒コゲ、頑丈すぎるぐらいに頑丈、
      ガン○ョーダXで作られたマシンも完全にクラッシュ!! もはやレース続行は不可能です!」
トラバント「トラキアよ…わが愛しき大地よ…ぐふっ」
アリオーン「く…アルテナ…(ガクッ)」
エルフ  「ガン○ョーダXはウソです、ピットクルーが頭を抱えてますわね」
ノイン  「人を呪わば穴二つ、真紅の双竜ダブルドラゴン、
      宿敵レンスターチームの怒りの鉄槌を受け、無念のリタイアです!」
エルフ  「救護班、急いで下さい!」
フィーア 「わかっていますわっ!」つワープの杖
ノイン  「救護班のリーダーは竜王家使用人、背番号4番、ハイプリースト・フィーア!
      そして救護班スタッフは、エッダ家率いるユグドラル地区最強の医療チームっ!!
      ライブ! リカバー! レスト! バルキリー! いかなる事態があろうとも生存率は100%っ!!」
エルフ  「協賛ありがとうございますわ」
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エスリン 「あらら……お気の毒に」
ラケシス 「あー………」
ディアドラ「南無阿弥陀仏」
セーラ  「あ~、スッとした。キュアン様ならやってくれると信じてたわ!」
ドロシー 「それにしても凄い破壊力ですね、あんな物いつの間に開発したんでしょう?」
エルフ  「威力はどれもレクスボルトぐらいはあるんじゃないでしょうか?」
ノイン  「救護班によるとトラバント、アリオーン両選手共に息はあるようです。
      よってSTEガンマ、青色申告、おねいさんハント号の3チームは失格を免れ、レース続行!
      そして、無法者を退治した功績を称える拍手がスタンドから送られます!」
エルフ  「余程、恨まれていたんですね」
ラケシス 「ラフプレーは止めようかしら…」
ディムナ 「あなた方の勇姿は忘れません」
シグルド 「すまない、みんな」
ノイン  「クラッシュしたダブルドラゴンとそれを倒した3台をワルキューレ、緑山歌劇団、
      S・フェアリーズがパス! ネクロポリス・ノディオン王国華麗に復活!! 王政復古の大号令っ!」
リタイア ダブルドラゴン トラバント&アリオーン

ビシビシ!! バラバラ!!
キュアン 「やはり壊れたか…試作品とはいえ耐久力がなさすぎるな」
リーフ  「でも凄い威力だ、魔法剣なんか目じゃないよ!」
エルト  「とんでもない物を開発したな…」
アレス  「恐るべし、レンスターカンパニー!」
シャルロー「流石は紋章町一の槍メーカーですね」
ノイン  「3人の槍騎士の魔法槍が、今、その役目を終えたかのように音を立てて砕け散っていきます!
      一体、アレ1本を開発するのにどれだけの費用をつぎ込んだのでしょうかっ!?」
エルフ  「私達の給料の30年分です」
セーラ  「多……いのかしら?」
ドロシー 「基準がよく分かりませんね」
アルテナ 「キュアン殿、すまない。父上には私からもキツいお灸を据えておく」
マナ   「アルテナさん、お父さんは大事にしないといけません! 暴力は何も解決しません、
      とても良くない事ですっ!!」
アルテナ 「これは愛のムチなのよ」
マナ   「ゲイボルグ+パワーリングで行くべきだと思いますっ!」
ドロシー 「手の平リバース!?」
セーラ  「止めてやれよっ!!」
エスリン 「キュア~ン、かっこ良かったわよ~」
ディアドラ「申し訳ありません、先に行きますね」
ノイン  「双竜退治を終えたSTEガンマ、青色申告、おねいさんハント号の横をダブル・エルダー、
      乙女デスサイズがゆっくりと通り過ぎて行く。それを見て、各車発進準備を終え、リスタート!!」
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 キュ                         ディム       →
フ                              ラ   →
リ                       シ          →
         ディア                       →
               アル                  →

ノイン  「さて、レース中盤。トップから最下位までの差もあまりなく、まだまだこの先の展開は
      どうなるか分かりませんっ! ここから先はサドンデス、キアラン南端にある港はバドンです!
      バドンと言えばファーガス海賊団! 本日は団員達があっちこっちで屋台を開いてますっ!」
ファーガス「おめえら、気合入れて売れよっ!!」
団員達  「へいっ! お頭っ!!」
エルフ  「出店と協賛ありがとうございますわ」

ノイン  「バドンかタドンか、炭を固めて丸めたのはタドン! 色が白いは七難隠す、七難去ってまた七難っ!
      色の白さではタドンの対極におります、コース上のラケシス選手っ! ラケシスさーん、白人?」
ラケシス 「まあたぶん…」
ナンナ  「この紋章町では、人種とか関係ないと思いますけど…」
ノイン  「異文化まじかるコミュニケーション。そうこうしているうちに、各車はコースを走行しております。
      ナーガ神像折り返し地点、下りコースを通過し、ヘアピンへっ!」
セーラ  「何か急に静かになったわね。ラケシスも大人しいし」
ドロシー 「そりゃ、あんな事がありましたから少しは自重するでしょう」
ノイン  「大分、その差は縮まりましたが、乙女デスサイズが最下位グループに吸収された事以外は変わらず。
      ここはスピーディなレース展開、スピーディングトゥホールド。
      テ○ーマンのモデルだ、テ○ーとド○ー!」
ラケシス 「さっきは滑ったから、慎重に…」
ディムナ 「あまり無理は出来ませんね」
シグルド 「ここは安全策で…」
キュアン 「よっ、とっ、とっ…」
ノイン  「うーん……最大の難所の一つ、魔のヘアピンもスロースピードでかわしていく。
      しかし、各マシンとも動きがありませんね、解説のエルフさん?」
エルフ  「そうですわね。様々なアクシデントがありましたし、特に泉に落ちたマシンは、
      ギアの油が流れてしまっていますから、マシンの調子も余り良くはないでしょう。
      それだけにバトルを仕掛けるのを躊躇っているのかも知れません。
      もしくは、後半に備えて体力を温存かと」
セーラ  「ちょっと休憩と言った所かしら?」
ドロシー 「少し物足りない感じがしますね」
ノイン  「そうしますと、次にレースが動くのはどこだとエルフさんは見ますか? どこ? どこでも一緒?
      人間に生まれ変わる前にベグニオン御所で働きたいニャです?」
エルフ  「次にピットに入らなければならないのはワルキューレ、青色申告、乙女デスサイズの3チームです。
      それ以外ではダブル・エルダーを除く4チームはすべて泉に落ちていますから、
      この4チームがピットに入るか否かで展開が変わってきますね。
      私が思うに、この辺りが第1のターニングポイントではないでしょうか?」
ノイン  「なるほランド・ドライブ。この、誰が勝ち上がっても不思議ではない群雄割拠の
      銀河戦国群雄時代を制するのはどのチームでありましょうかっ!?」

続く