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ノイン 「さあ、ファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念杯予選第2レース、まもなくスタートです」
シャナン 「ラクチェ、スタンディングジェットスタートで行くぞ」
ラクチェ 「はい、シャナン様。お尻を打たないように気をつけて下さい」
ノイン 「うおっと、スタート直前、何やら囁いたシャナン選手に不敵に笑い返したラクチェ選手。
……一旦降りて……? 恋の天使、一旦、舞い降りたんでしょうか?」
スカサハ 「ラクチェの奴、アレをやる気だな」
レイリア 「アレするの? あたしは遠慮するわよ」
ノイン 「おお!? スタンドを立てて乗り直した!? そして、全力でペダルを漕ぐ!
これはロケットスタート用の体勢! このままスタートに合わせてスタンドを上げれば、
最高エンジン回転で発進出来るという高難易度テクニーク!」
ラクチェ 「ハアァァァァッ!!」
ヨハン 「ああ、ラクチェ。君の、そうやって必死に自転車を漕ぐ姿も美しい」
ヨハルヴァ「いいからお前は黙ってろ!」
ノイン 「ファミリーサーキットも吃驚(びっくり)のジェットスタート! 子供の頃、誰もがやる技を今!
この! グランベル総合運動公園特設サーキットで甦らせるラクチェ&シャナンペア!」
ティルテュ「ねえねえアイラちゃん、ティルテュたちもアレやろ~よ~」
アイラ 「お前が座席に尻を思いっきりぶつけたければやらんでもないが?」
ティルテュ「いたそうだからやっぱいい…」
ノイン 「ラクチェ選手、物凄い勢いでペダルを漕ぎ、タイヤが宙を空転する!
後輪が生み出す気流が空間を揺らすのが目に見えるようだ!」
クロード 「いけませんね、彼らに先を越されると厄介ですから…コープル!」
コープル 「はい、クロード様!(ゴソゴソ)」
ノイン 「それを見た隣のクロード選手も自らのスタンディング・スタートの発射準備を行う!
スタンディングスタートVSスタンディングスタートだッ!! スタンディングバーイ!」
エルフ 「コンプリート」
ノイン 「コンプリートかコングロマリット! 現代に甦るコンツェルン、
複合マシン体の銀輪がスターティングランプが青に灯るのを今や遅しと待っているコンチェルト!!」
ホリン 「緊張するな…」
レックス 「俺はいつでもいいぜ」
トリスタン「いい男に弱い彼は、誘われるままにホイホイとトイレについて行っちゃったのだ☆」
ラドネイ 「変なモノローグ入れて、怪しい会話を成立させるな!!」
ティニー 「ホリンさんとレックスさんのカップリングですか……アリですね!!」
ノイン 「さあ、スタートを制するのはクロードブラギマジックか、見た技は全てコピー出来る
スーパー運動神経超性能ウェイトレスラクチェスポーツイグニッションか!?」
ラクチェ 「コピーは出来ないわよ!」
シャナン 「しかも、やたら長くて意味が分からん!」
ノイン 「激動の幕開け、闘志のポップコーン製造機に火をつけるスターティングランプが、
今、赤から青に変わろうかというところ、目覚めよ、アイアンシェーフ!!」
プッ プッ プッ パーーーーッ!!
ノイン 「目覚めたぁッ! ランプが青に変わって、全車一斉にスタートぉぉぉぉぉっ!!」
──────────────
他
全──────────→クロ ギュイーーーーン!!
員
──────────────
クロード 「ふっ……」
コープル 「(ゴッ!!)痛っ、お尻打った…」
リーン 「凄いスピード…」
ハンニバル「うむ…」
ノイン 「なっ、なんとぉーーーーーっ! クロード選手のギルガメス、1台のみが激烈に飛び出したっ!
完全にスタート直後の混乱を制したぞ!! 続いて……ああっ!! 1台止まっている!
シューティングスターだ、ラクチェ選手だ! 何があったのかぁっ!?」
スカサハ 「あーあ、やっちまったな」
アイラ 「生兵法は怪我の元だと、あれほど言っておいたのだがな…」
76
ラクチェ 「シャナン様、どうしたのですか!?」
シャナン 「スタンドが上がらん!」
ノイン 「おっと、スタンドがロック状態になっている! これはミスか!?
運動神経は化身後のラグズ並だが、頭脳は小猿並だあああああっ!!」
ラクチェ 「小猿とか言うなっ!!」
ノイン 「おっ? 今、スタート直前のスローVTRが入りました。……あ。あああああ!?
これわあ!! こっそりコープル選手がシューティングスターのスタンドをロックしている!」
コープル (グッ!!)
ドロシー 「コープルさん、親指を立ててニッと笑ってますね」
セーラ 「あのペアをハメるなんて、なかなかやるじゃない」
ノイン 「やってくれました! やってくれました、渚の『』(かぎかっこ)!!
白きローブを纏った神の使徒、クロード&コープルペア! これぞ、ブラギマジック!
神の魔法が早くも炸裂だあああッ!!」
シャナン 「面白い…そうでなくてはな」
ノイン 「ブラギマジックにしてやられたラクチェ選手、スタンドを上げて、今、屈辱の最下位スタート!
自らのロケットスタート成功のみならず、ライバルも潰す、ブラギ神の魔法!」
ラクチェ 「油断したわ、でもっ!!」
ギュイーーーーーン!!
ノイン 「うおっ、しかし、被害を最小限度に止めた流星ウェイトレス・ラクチェ選手、猛追! 速い!
まるで今、レースが始まったばかりのような驚異のスタミナ、スピードだぁ!」
エルフ 「いえ、今、始まったんですけどね」
ノイン 「レースが始まるまではレースです! よって、今やっているのは……何?
何が何でも構わない! パワーが有り余っているラクチェ選手、強引に4台をオーバーテイク!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アイ
レイ ホリ
ラク───────────→
トリ レク
───────────────────
アイラ 「むっ?」
レイリア 「あら?」
トリスタン「速いな」
レックス 「いいのかい? そんなにホイホイ抜いちまって」
シャナン 「何とも緊張感のない連中だな…」
ノイン 「さあ、スタート直後の順位はどうか!? 何となく見て参りたいと思います!
何となくエムブレム! 何となく始めて、何となく敵を倒して、
何となく進んでたら、チュートリアルで死んじゃった。ロイ君ゴメンね♪」
ロイ 「ひどいやっ!!」
セーラ 「アレわざとやらないと死なないでしょ?」
エルフ 「いえ、ノインさんは結構素でやってたような…」
ノイン 「うっさいなっ!! ……1位はロケットスタートに成功した黄金の聖闘士ギルガメス!
若干離れてパンツマスクの勇者特急トラキアエクスプレス!
テールトゥノーズのラヴ時空、ヨハヨハ兄弟の愛のパルちゃん号は3番手!」
クロード 「さて、どうしましょうかね…」
リーン 「いきなりコープル達に差をつけられたわね」
ハンニバル「当面は後ろに気を付けた方が良いな」
ヨハルヴァ「まっ、位置的には悪くねえな」
77
ノイン 「4位につけるのは月光うさぎアリス・ムーン! 5番手は緑の流星シューティングスター!
最後方をを形成スカイライナーは、ホモ道楽・やらないか号、トリス亭大将機・大万福丸、
地上最強の生命体・ぱんださん号、走る下着革命・ゴリアスティーノ田中さんの4チーム!!」
エルフ 「思いがけない滑り出しになりましたわね」
ノイン 「滑り出しか、水出しかっ!! 神の魔法に翻弄されたマシンが巻き返しを図る
このグラウンドオーバルコースに砂塵が舞うッ!!」
エルフ 「水出しは紅茶ですね?」
セーラ 「麦茶でしょ?」
ドロシー 「緑茶じゃないんですか?」
ノイン 「珈琲です。さて、先頭は静かだが、後ろはそうでもない!
ラクチェ選手、アリス・ムーンを追い抜き、シューティングスターを
愛のパルちゃん号のお尻にピッタリ着けるっ! スリップストリームだっ!!」
アイ ホリ
レイ トリ ラク─→ヨハ
レク ハン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ヨハン 「おお~、ラクチェ。私の後ろにくっついて来てくれるとは、ようやく私の愛が君の心に届いたのだな」
ラクチェ 「うぇ……」
ノイン 「ああっと、シューティングスターとパルちゃん号に間が開くっ」
ヨハン 「フッ、そんなに照れなくてもいいのに……そんな所がまたいじらしいな、我が愛しの君よ」
ヨハルヴァ「おい兄貴、あんま無駄口叩くんじゃねえよ」
ホリン 「隙ありだっ! デイジー、やれっ!!」
デイジー 「了解! てえええいっ!」
ラクチェ 「えっ?(バサッ)ひゃあっ!?」
ヨハ・ヨハ・シャ・レク・アゼ・トリ「「「「「「!?」」」」」」
ノイン 「でえええええたあああっ! 伝家の宝刀、超神技、スカートめくりぃっ!!
バニー・ザ・ムーン・デイジー選手が流星ウェイトレス・ラクチェ選手を撃墜だぁっ!!
スカートメくリークリスマス!! 戦場の白とピンクのストライプ!」
ラクチェ 「/////いっ、言うなあッ!!」
シャナン (し、縞パンだったっ! 今の映像を心に深く刻みこんでおかねばっ!!)
セーラ 「何とも恐れを知らん行為…」
ドロシー 「デイジーさん、後で絶対報復されますよ」
ホリン 「悪いな!」
デイジー 「ゴメンね~」
ノイン 「3位パルちゃん号に肉薄していた緑の流星シューティングスター、
一瞬の隙を突かれ、スカートめくりでスローダウン!
その間隙を縫って、月のウサちゃん達のアリス・ムーンがオーバーテイイイイイクッ!!」
ヨハン 「ほう……縞模様か。私は今、この時の感動を忘れないだろう…。
この感動を我が日記『ドズルの貴公子ヨハン 愛の道標』に記載しておこう」
ヨハルヴァ「お前、そんな日記つけてたのか!? つーか、人の背中を机代わりにするんじゃねえっ!!」
ノイン 「更には何やら揉めているヨハヨハ兄弟も速度を落とす!
一石二鳥、一挙両得、庭には二羽のニワトリで石を1個取ってくる!!
効率の悪い謎の石取りマシーンだコケコッコー!! 結構2台まとめて足止めだッ!!」
レックス 「……たまには女もいいな」
アゼル 「/////」
トリスタン「マーベラス!!」
ラドネイ 「こら、トリス! ガン見してないでペダルを漕げっ!」
ノイン 「白とピンクの縞のトライアングルの衝撃がぁっ! 余波は前方のパルちゃん号のみならず、
後方の2台にも被害を与える、視界をそっちに取られた大万福丸、やらないか号も後退していくっ!」
アイラ 「アゼル、レックス……」
レイリア 「あらあら、ヨハン達も」
ラドネイ 「わかってたよ……トリスはこういう奴なんだ…」
ティルテュ「さいてーーーっ!!」
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ノイン 「そんなおバカな所がむしろ愛せるっ!! こんなにも懐が深いのに、
どーして私には出来ないっ、彼氏がっ!? くそうっ、恋の役立たずっ!!」
エルフ 「あなた、ぶっちゃけ過ぎるからですわ」
ノイン 「うーん、男心は奥が深いっ! 深いストロークで一気に伸びるのは、くまちゃん女将・アイラ選手!
スローダウンした4台を一気に追い抜き、4位浮上だッ!!」
レイ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ アイ ギュイーーーン!!
\ レク \ トリ
\ ラク \
| ヨハ |
|.... ↓
アイラ 「こんな事で隙を見せるなど、ラクチェもまだまだだな」
ラクチェ 「無茶言わないでよっ!!」
レイリア 「スカちゃんは結構平気そうね」
スカサハ 「スカちゃんてアンタ……つか、ラクチェのパンツなんぞ見慣れてるから今更なぁ…
シャナン様もシャナン様でハート柄や動物がプリントされたラブリーな物穿いてるし」
セーラ 「ちょっと! 妹のパンツ見慣れてるとか、どういう事よ?」
ドロシー 「聞きようによってはKINSHINの疑いがありますよ」
シグルド 「むっ、KINSHINだと?」
アイラ 「私が店をやっているから、洗濯や掃除等、家事全般は全てスカサハに任せている。
シャナンとラクチェが役に立たんからな……。
毎日私やラクチェのパンツを洗濯しているのだから、見慣れていても不思議ではない」
ラドネイ 「いや、それとこれとは話が違うような……」
デイジー 「それよりも、シャナン様の方が気になる!!」
パティ 「ちょっと、他にはないの!? ヒョウ柄とか、シースルーとか、紐パンとかっ!!」
スカサハ 「今日のシャナン様のパンツはユグドラル大陸の各国の国旗がいっぱいついてるトランクスだった」
パティ・デイジー「「ガッツ!!」」
ラクチェ・シャナン「「死ねぇーーーーーっ!!」」
スカサハ 「(ドカッ!! ゴスゴスッ!!)おべろーーーっ!!」
ノイン 「おおっと!! 白ピンクの縞パンのラクチェ選手と国旗パンツのシャナン選手、
大逆走のダイビングアタック+ブッチャー(地獄突き)!
ブッチャーが流星軒チームの下着事情を赤裸々に語るスカサハ選手の首に炸裂! 効果は抜群だ!」
セーラ 「つか、何で今日穿いてるパンツの柄なんか知ってるのよ…」
ドロシー 「更衣室で見たんじゃないんですか?」
ラクチェ 「ええいっ! アンタ達も同罪よ!!」
レイリア 「(ドカッ!!)痛っ!」
アゼル 「(バキッ!!)はうっ!」
レックス 「(ゴスッ!!)ぐえっ!」
ノイン 「八つ当たりぃッ!! ラクチェ選手の怒りのハイパーガントレット流星拳!!
怒涛の突きがゴリアス田中さんのレイリア選手を、やらないか号のアゼル・レックス両選手を!!」
ラクチェ 「それそれそれ~っ!!」
トリスタン「(メメタァ!!)あべしっ!」
ヨハルヴァ「(ドグチアッ!!)ひでぶっ!」
ヨハン 「(ズキュウウウンッ!!)うわらばっ!」
ノイン 「そして、大福と万福のお好み焼き屋さん・トリスタン選手と、
愛のヨハヨハ兄弟をもメッタ打ちィッ!! 無差別アタックか、むささびアタックか!!」
エルフ 「可愛いですね、むささびアタック」
セーラ 「いやいや、後の方、効果音おかしいからっ!!」
ドロシー 「何をどうしたらこんな音が鳴るんですかっ!?」
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クロード 「後ろは賑やかですねえ」
コープル 「ですけど安心はできませんよ」
ノイン 「ムサビーのパイプライン!! 冷戦か冷静か、沈着なアイラ選手には、
しかし、この流星拳は効かない! 避けられる!!」
アイラ 「手の内が分かっていればどうということはない!」
ラクチェ 「てえええいっ!」
ノイン 「しかし、流星拳をかわす、かわす、かわす、かわす、かわす!! 無駄のない動きの『見切り』だ!!
しかも、高速ドライビングを維持! ぱんださん号の大熊担当アイラ選手のスーパープレイ!」
アイラ 「そう言えば私は大熊担当だったな、このくまさんの着ぐるみは少々暑いが、可愛いだろう?」
シャナン 「ブッチャー」
アイラ 「あ(ゴスッ!!)」
ティルテュ「アイラちゃん!?」
ノイン 「しかーししかし、シャナン選手が繰り出したブッチャーがクリティカルヒット!
まともに喉に入った!! しかし、着ぐるみには効果が薄いかっ!?
物理的ダメージは小さいが、ぱんださん号、たまらずエンジンストール!!」
ラクチェ 「シャナン様、後で母さんに殺されますよ…」
シャナン 「いや、油断していたアイラが悪い」
アイラ 「その通りだ、戦場での油断は死に直結する。今のは私が悪い」
ノイン 「サーキットの鉄拳珍味、緑の流星がその鉄拳でレースを引っかき回した!
後方の順位はぐちゃぐちゃだ! 4位にのし上がったシューティングスターが
3位に落ちた勇者特急トラキアエクスプレスに急接近っ!」
\________________
ホリ ハン←─ラク トリ
アイ(停止中)
ヨハ
リーン 「……っ! お父さん、ラクチェが接近っ!!」
ハンニバル「ここは通さぬッ!!」
ラクチェ 「ちぃっ!」
ノイン 「勇者特急が緑の流星をブロッキング!! 流石はトラキアの盾だ、ハンニバル選手!!
或いは踊り子勇者・リーン選手の癒し&支援パワーか!?」
エルフ 「見た目は覆面マントの変態にさらわれている勇者のコスプレをした少女みたいですわね」
セーラ 「はんざいしゃ……」
ドロシー 「格好は不真面目……と言うか通報モンですけど、中身は真面目な人ですよ……たぶん」
ノイン 「まさに後部座席に咲いた一輪の花!
人間ノルアドレナリン、ドーパミンどぴゅどぴゅ出ちゃってりゅうううっ!!」
エルフ 「癒しとドーパミンは微妙に違いませんか?」
ノイン 「さあ、3位攻防戦は白熱っ! スターウェイトレス・ラクチェ選手の果敢なアタックを
再三にわたってブロックする、ブレイブパンツマスク・ハンニバル選手っ!
年寄りの冷や水、ひやひやひやの、でとねいたおーがん!!」
エルフ 「思いの外、かくしゃくとしてらっしゃいますわね」
リーン 「お父さん、すっごーい!」
ハンニバル「大盾ブロッキング!」
ラクチェ 「んがあ~っ!!」
ノイン 「偉大な父のパワー恐るべしっ、パンツマスクの勇者の父が早くもその実力を見せるっ!!
勇者将軍の盾VS流星王女の剣、勝つのはどっちだっ!?」
ラクチェ 「ダメッ! まるで闘技場の大盾みたいにブロックされるわ!」
シャナン 「流石はトラキアの盾といったところか…」
80
ハン ..|
ラク . |
トリ |
↑ \
\ ヨハ \
\ レク \_____
ノイン 「先行集団がバトれば後続が追いつく! 差を詰めながらグラウンド第2コーナーで砂塵を上げる!
黄塵のヴェールを抜けて青白いマシンがやって来た!!」
ラドネイ 「ここだ、トリス!」
トリスタン「把握した!」
ノイン 「コーナー戦を制して3位争いに割り込んできたのは、青と白のダンプカー、大万福丸!
イケメン変態ファイヤー大将チック庶民プリンストリスタン選手だぁッ!!」
トリスタン「長いな」
ラドネイ 「しかも意味が分からん!」
ハンニバル「むっ? もう1台来たのか」
ノイン 「快刀乱麻を断つか、大福と万福の幼馴染みコンビ! 勇者親子と流星従兄妹組の2枚刃の切れ味の前に
屈するかっ!? 中間テストでマークシートの解答欄が1個ずつずれていたのはマナ選手!!」
マナ 「なっ、何で知ってるんですかっ!?」
ディムナ 「だから今回のテスト良かったんだ…」
セーラ 「おかしい、それ明らかにおかしいわよ!!」
ドロシー 「普通、悪くなりますよねえ?」
ラドネイ 「行け、トリス!!」
トリスタン「わかった、だが途中で牛丼屋に寄るぞ!」
ラドネイ 「ドコ行く気だっ、アンタはっ!!」
ノイン 「腹が減ったか、トリスタン選手。かく言う私もお腹減ってきました。ですが、何のこれしきオギノ式!
レースはまだ始まったばかり。空腹なんかに負けません!」
トリスタン「仕方ない、牛丼は諦めるか……行くぞっ!」
ノイン 「大外から2台をまとめて抜きにかかる大万福丸のドライバーズシート、トリス亭大将トリスタン!
スマートな身体に引き締まった若々しいKINNIKU! 凌ぐかトラキアの勇者の盾!?」
シャナン 「今だ、ラクチェ!!」
ラクチェ 「はいっ!(グオッ!!)」
ハンニバル「ぬう、流石に2台は無理か…」
ノイン 「大万福丸へのブロックに気を取られた勇者特急トラキア号、青と青白の2台をまとめて抜きにかかった
ラクチェマシン・シューティングスター、漁夫の利を得るっ!!」
トリスタン「貰ったぞっ!」
ヨハン 「ヨハルヴァ! 早く行かねばラクチェに失礼だろう? 女性を待たせてはいかん!」
ヨハルヴァ「待ってねえと思うが…追いかけるのには賛成だ!」
リーン 「あら~、抜かれちゃった」
ハンニバル「ワシも歳かのう…」
ノイン 「そしーてそして、シューティングスターの背後から続いて大福ストライカー・トリスタン選手が
袂を棚引かせて行く! 更にその後ろ、スリップストリームで愛のパルちゃん号、
ヨハルヴァ選手も通り過ぎて行くぞっ! 中位グループの順位が大きく入れ替わった!!」
セーラ 「序盤から激しい攻防戦ね」
ドロシー 「こんなのはまだ小手調べみたいな物でしょう」
ノイン 「3位流星ウェイトレスラクチェ&剣聖ウェイターシャナンペア!
4位トリス亭大将と女将、トリスタン&ラドネイペア!
5位愛の狩人か恋泥棒、愛の使者とラブファイター、ヨハヨハ兄弟ペア!
6位踊り子勇者リーン&ブレイブパンツマスクハンニバルペア!」
エルフ 「こうして見ると変な集団ですわね」
ノイン 「しかし、まだまだ団子状態、後方の混乱をよそに1位2位はやや引き離し気味に、
たんぽぽ小道ロングストレートへと差しかかるっ!」
続く