リーフ「えーと、このケーキはこの粉の比率でいいのかな、セリス兄さん」
セリス「うん、これでいいよ。やっぱりリーフはコツをつかのが早いね」
リーフ「これぐらいしか取り柄がないからね」
マルス「君はお姉さんたちから全滅しているはずなのに、ホワイトデーの準備とは珍しいね、リーフ」
セリス「あ、マルス兄さん。兄さんもシーダさんのホワイトデー用のお菓子作り。
リーフ「マルス兄さん、おねえさん達は全滅したけど、一応チョコをくれたみんなにはお返しはするよ。
なんだかんだいって付き合い長いし。それにエフラム兄さんがチロルチョコしか準備してないようだから、
サラにもう少しあげないとまずいと思ってね」
セリス「リーフったらすぐにお菓子作りのコツを掴んですごいんだよね。僕はどうもすこし不器用でこまるなあ」
マルス「ははっ、セリスはすぐにその足りない部分を補いたくなる人達がいるから大丈夫さ。
セリスは、これからケーキ作りかい?」
セリス「うん、リーフのケーキが終わったら、リーフと二人でロイの友達や姉さんたちへの分と一緒にね。」
マルス「となると、これがリーフが作ったケーキかい?」
リーフ「ナンナには、このマーマレードケーキ。ミランダには干し果物入りのフルーツケーキ。サラはチョコレートケーキ。
ティニーはチョコソースの絵入りケーキかな」
マルス「ずいぶん凝っているね。君をいぢめているのに、なんというか……」
リーフ「あげるからにはやれる範囲で全力をつくすよ、僕は。兄さんもシーダさんや他のみんな分は考えているの?」
マルス「一応、ジェイガンやマリク達と共同であげることにしてるよ。シーダ用は今からパレスの商店街あたりで今から買いにいくところだよ」
セリス「兄さんも僕達と一緒に作ればいいのに……僕、手伝うよ」
マルス「僕はリーフほど器用じゃないからね。でも買い物から帰ってきたら少しだけ手伝おうかな?」
セリス「ありがとう、兄さん。正直ぼくとリーフだけじゃ大変で……」
マルス「ロイ達の分も考えるとね、さすがにね…じゃあ、いってくる。セリスも義理堅いけど、リーフも負けず劣らずだね、全く」
(外にて)
マルス「(ピッ!)あ、クリス。すまないけど、今夜ぼくのうちで少し手伝ってほしいことがあるんだ。うん、ホワイトデーのね。
カタリナの分もぼくの方で用意するからさ。あ、来てくれるか、ありがとう…(ピッ)