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Last-modified: 2014-02-09 (日) 23:29:09

もう日付変わってるけど七夕&誕生日ネタ

投下します

 

セレナ(…誰も見てないわよね? それじゃココに短冊を…)

ティアモ「…セレナ?」

セレナ「!! ち、ちょっと脅かさないでよ!」
ティアモ「ごめんなさい。そんなつもりは無かったのだけど…」
セレナ「…アンタも願い事書いたの?」 ティアモ「まあ、そんなところね」
セレナ「フン、どうせ『クロム様と付き合いたい』とか何とかそういった類の願い事なんでしょ」
ティアモ「うっ…(汗)」
セレナ「…図星ってワケ?

はぁ…、もういい加減諦めたらどうなの? そもそもロクに会話すら出来てないじゃない」
ティアモ「そ、それは…」
セレナ「まあ、別にどうでもいいけどね。どうせ上手く行きっこ無いし」
ティアモ「ううっ…(泣)」
セレナ「ち、ちょっと泣くことは無いじゃない!
ごめん! 言い過ぎた! 謝るから!」
ティアモ「グスッ…、うん…」
セレナ(…私だって母さんがクロムさんを慕うのと同じくらい母さんの事大好きなのに…!)
ティアモ「…え?」
セレナ「…なんでもない!」
ティアモ「…ところでセレナはさっきの短冊にはどんな願い事を書いたの?」
セレナ「…! ア、アンタには関係無いじゃない!」
ティアモ「…そうよね、ごめんなさい」
セレナ「…さっきのは失敗作よ。いざ飾ろうと改めて見たら字が気に入らなかったのよ」
(ホントは母さんに見られるのが恥ずかしくて見せたくなかっただけなんだけど…)
セレナ「だからもう一枚新しく書いてくるわ。アンタももう一度改めて願い事考えてみれば?」(ハラリ)

ティアモ「あっ…! …落とした短冊にも気付かずに走って行っちゃったわ…

一体どんな願い事を書い…て…」

ティアモ「フフッ…。こんなお願いされちゃ確かに私も書く願い事を改めなくちゃいけないわね…」

セレナ「無い! さっきの願い事書いた短冊が無い!
一体何処に…

って何故か笹に吊されてるー!?
…でもその隣に吊されてる見覚えの無い短冊は…?

『いつまでも母さんと一緒に暮らせますように  セレナ』

『愛する娘セレナといつまでも一緒に幸せな時間を過ごせますように  ティアモ』

セレナ「なによ…、勝手に見てるんじゃ…ないわよ…、バカ…ッ!」
ティアモ「…結局この『クロム様ともっと色んな話がしたい』って書いた短冊は飾れなかったわね。
でもこのお願いが叶う以上の幸福を得られた…。

セレナ…、私の可愛い娘…」

???「ティアモ!」

ティアモ「え…? ってえぇぇぇぇ!?」

クロム「ようやく見つけた…!」
ティアモ「クロム様!? どうしてここに…!?」
クロム「お前を探していたんだ。今日はティアモの誕生日なんだろう?」
ティアモ「え? えぇ。でも何故それを? 私、誕生日の事なんて一度も話したこと…」
クロム「セレナが教えてくれたんだ」
ティアモ「セレナが…?」
クロム「あぁ。彼女が突然俺のところに訪ねて来て
『今日は母さんの誕生日なんですけど大切な仲間の誕生日を祝わないなんて男としてどーなんですか?」
…と言われてな。実際その時までお前の誕生日の事は全く頭になかった。ロクにプレゼントも用意出来ず本当にすまない…」
ティアモ「いえ、そんな…」
クロム「埋め合わせは後日必ずする。だから今日のところは…」
ティアモ「…フフッ」
クロム「…? どうした? 何か変な事を言ったか?」
ティアモ「いえ、違うんです。不思議な事って起こるんだなぁと思いまして…」
クロム「…どういう事だ?」
ティアモ「実は…」

クロム「なるほど…。短冊に書いた願いが即日叶うか。確かに不思議だな」
ティアモ「しかも笹に吊して願掛けもしてないのにですよ?」
クロム「凄いな…」
ティアモ「ええ…」

クロム「…そういえばティアモとこうやって二人でゆっくり話すのって初めてじゃないか?」
ティアモ「そ、そうですね…」

セレナ「…折角お膳立てしてあげたんだから気の済むまでお喋りしなさいよね。
普段からクロム様関連の事でウダウダ言われると鬱陶しいことこの上ないし。

まあこのサプライズプレゼントも楽しんでくれているみたいだし良しとしますか。

『お誕生日おめでとう、お母さん』