ピンポーン
ハール「宅配便でーす」
エリンシア「はーい」
コチラニハンコヲ・・・
ロイチャンハンコモッテキテモラエルカシラ・・・
ソレニシテモオオキイニモツデスワァ・・・
エリンシア「シグルド兄様、兄様宛にお荷物が届いていますわ」
シグルド「何!来た!来たか!?今度こそ来たか!?」
エリンシア「随分と大きなお荷物ですけど、一体何を買われたんですか?」
シグルド「ちょっとした懸賞の品を応募したんだ!このタイミングでこのサイズの荷物ということは・・・・!!!」
バリバリバリッ ガタッ ゴトンッ
シグルド「あ、ああ、当たった!当たったああああああああああああああああああ!!!!当たったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
エリウッド「一体どうしたんだい兄さん?こんな昼間から獣牙族の咆哮のような声を上げて」
セリス「何々?食べ物でも届いたの?」
アイク「肉か?」
シグルド「違う違う!こいつを見るんだ!」
シグルドが指す方向を一同が見るとそこには!
エリウッド「こ、これは!」
セリス「かの有名な!」
エリンシア「グリューンリッターブランドの!」
アイク「肉!」
全員『ちがああああああああああああああああああああああう!!!!!!!!!!!!!!!!』
~少しして~
シグルド「というわけで、ロードバイク(自転車の一種)を缶コーヒーの懸賞で当てることが出来たんだ」
アイク「だからか、最近シグルド兄さんがSHIKKOKUブラックの缶コーヒーを飲んでいたのは」
シグルド「苦労して毎日毎日SHIKKOKUブラックを飲んだ甲斐があった・・・」
エリウッド「体悪くしますよ・・・」
シグルド「以前の自転車、アルヴィス3号が盗まれてしまって以来ずっと徒歩通勤だったが、これで快適に通勤ができるというものだ」
アイク「しかし自転車を三台も当ててくれるとは気前のいい懸賞があったものだな。俺も肉の当たる懸賞でも探してみるか・・・」
マルス「しかもそれに当たるなんてね」
シグルド「まだまだ私の幸運も捨てたものではないな・・・新しい自転車の名前はアルヴィス5号にしよう」
セリス「あれ?4号じゃないの?」
シグルド「4号だと 4=死で縁起が悪いからな。これでは私がアルヴィスに殺されるようなので一つ飛ばしたんだ」
ミカヤ「シグルド・・・(´;ω;`)」
ロイ「ミカヤ姉さん何で泣いてるの」
ミカヤ「何でもないわ・・・ちょっとこう、メタ的に・・・」
ロイ「?」
シグルド「というわけでこの三台のロードバイクのうち、二台を君達に進呈しようと思う!」
セリス「気前がいいねシグルド兄さん!」
シグルド「ははは!我々は兄弟じゃないか!幸せは分かち合うものだ!」
エリウッド「じゃあ誰が使おうか」
アイク「俺は自転車が必要なほど遠くの職場ではないからな・・・」
エリンシア「私もさほど遠出する機会は無いですし・・・」
マルス「別に自分で歩いたり自転車漕いだりしなくても呼べばジェイガンやシーダが馬や天馬に乗ってくるからなあ」
ロイ「(最悪だこの人・・・)」
シグルド「ロイは?」
ロイ「・・・ん?うぇ?僕!?僕は呼べばシャニーやスーが迎えに来てくれるから・・・ハッ!」
マルス「(ロイ、君も大概だよ・・・)」
シグルド「では今いるメンバーで自転車を使いそうなのは学生のエリウッドとセリスだけだな」
セリス「えっ!じゃあ!」
エリウッド「我々が貰っていいんですかシグルド兄さん!」
シグルド「勿論!使える道具は有用に使うんだ!」
セリス「ありがとう!大事にするね!名前は何にしよう・・・オイフェ一号・・・うーん。シャナン一号・・・むむむ。・・・ユリウス一号!これで行こう!」
エリウッド「これで通学が少し楽になるなぁ。じゃあ名前は・・・ロウエン・・・イサドラ・・・マーカス・・・いや、ここはマリナス一号!マリナス一号にしよう!」
ロイ「(何で人名に限定しているんだろう・・・)」
マルス「(しかも知人の)」
シグルド「ウットリしている時間は無いぞ二人共!さあ行こう!」
セリス「行こうってどこへ?」
シグルド「ここではないどこかへ!」
エリウッド「そうですね兄さん!行きましょう!」
ロードバイクに跨る三人
そして・・・
シ・セ・エ『行ってきまああああああああああああああああああああああああああああああああす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア.....
アイク「・・・行ってしまった」
ロイ「あんなにイキイキしたエリウッド兄さん久々に見たなぁ」
マルス「なんてったって"ロード"バイクだからね」
ロイ「え?」
マルス「気にしなくていいよ。クラスチェンジがある上に馬にまで乗れる人達にしか縁のない話さ・・・ははは・・・ははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!」
エリンシア「ああ・・・またマルスちゃんのCCしたかった病が・・・」
~一方シグルド達は~
シグルド「青い空!白い雲!澄んだ空気に夏の日差し!」
セリス「そんな日に自転車で風を切って走るこの感覚!」
エリウッド「この気分を表す言葉はこれしかない!それでは皆さん!カメラに向かってご唱和ください!せーのっ!
シ・セ・エ『蝶サイコーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ドガシャアアアアアア ゴロゴロゴロ ドサァッ
セリス「あいたたたたた・・・転んじゃった・・・(カメラ・・・?)」
シグルド「運転中に余所見はするものではないな・・・(カメラ・・・?)」
エリウッド「ははは・・・(何で今カメラなんて言ったんだろう・・・)」
シグルド「自転車は無事のようだな」
セリス「さすがグリューンリッター!正面からぶつかる分には強いんだね!」
シグルド「騙し討ちには滅法弱いがな!ははは!」
~兄弟家~
ロイ「メタ発言自重」
アイク「どうしたんだロイ。急に」
ロイ「わからない・・・わからないけれど急にこれを言わなきゃいけない気がして・・・」
~その頃~
アゼル「こんな暑い日だけど兄さんが暇のようだから僕達もサイクリングを楽しんでいるんだ。僕達の乗っているロードバイクも懸賞で当てたものでロートリッターブランドのロードバイクなんだよ。ロートバイク。なんちゃって。」
アルヴィス「一体お前は誰に向かって説明しているんだ」
アゼル「まあまあ。ところで最近は自分の自転車に名前をつけるのが流行りみたいだけれど兄さんもつけたの?ちなみに僕のロードバイクはティルテュ106号だよ」
アルヴィス「シグルド5号だ。本当はこれが4台目なのだが、シグルド4号では 4=死 となり、まるで私がシグルドを殺した外道のようになってしまうのでな」
アゼル「ディアドラさんにはいつまで経っても乗れないのにシグルドさんには乗れるんだね兄さん」
アルヴィス「燃やすぞ貴様」
アゼル「ははは」
アルヴィス「忌々しい弟め・・・」
アゼル「おっと。噂をすればあっちに兄弟家の皆さんがいるみたいだよ」
シグルド「ふははははは!いいぞアルヴィス5号!この軽快な走りで紋章町中の道路で風になるんだ!そう!フォルセティのように!」
エリウッド「ははは!嫌だなあ兄さん!アルヴィスさんはフォルセティじゃなくてファラフレイムでしょう!」
全員『ワーッハッハッハッハッハ!!!!!!!!」
アルヴィス「・・・」
アゼル「シグルドさん達もサイクリングかー。ところで兄さん、シグルドさんは自転車にアルヴィス5号って名前を付けてたみたいだね」
アルヴィス「・・・そうだな・・・」
アゼル「兄さんの自転車は?」
アルヴィス「・・・ルド・・・5号・・・」
アゼル「もっと大きな声で」
アルヴィス「・・・シグルド5号・・・」
アゼル「兄さん、シグルドさんと考えのレベルが同じだよね」
アルヴィス「ぬあああああああああああああああ!!!!!!!(壁に頭を打ち付けている)」