姉ルフレ 「婿殿婿殿言ってみたりまだやらんって言ってみたりどっちなのよ父さん」
ファウダー「フハハハハハハ! お前は何も分かっておらぬようだな、娘よ!
婿殿が我が娘と結婚して婿入りするのはもはや既定事実! 運命は変わらぬ!」
姉ルフレ 「じゃあなんでまだやらんなのよ」
ファウダー「それは婿殿に覚悟が足らんからだ。娘のことを半身だ一心同体だと言っておきながら、
未だそれを具体的な形にして表しておらぬ。折角こちらがあれこれとお膳立てしているにも関わらず、だ」
姉ルフレ 「お膳立てって……レスキューワープその他諸々を駆使した人為的ラッキースケベのこと?」
ファウダー「フハハハハハハ! 人為的なのはせいぜい2割ほどに過ぎぬがな!
放っておいても勝手にラッキースケベを引き起こす婿殿の才能は本物! これもまた運命!」
姉ルフレ 「……要するに『あんだけ準備してやっても手を出さないってまだ気持ちが曖昧なんじゃないの?』って話?」
ファウダー「そういうことだ! だから娘はまだやれん!」
姉ルフレ 「……ってことらしいわ」
ルフレ♂ 「つまり気持ちを決めて手を出すまでは娘はやれませんってことか」
姉ルフレ 「結婚する気があるならまずは既成事実を作れって言いたいみたいね」
ルフレ♂ 「逆だろ普通」
姉ルフレ 「あの面白親父に普通とか常識とか言ってもしょうがないわよ」
ルフレ♂ 「それはそうだが」
姉ルフレ 「クロムはムッツリだけど恋愛観自体は割と真面目だし、妹もあの通り奥手で潔癖だし。
本当の所、ラッキースケベとかなかったらとっくにくっついてると思うんだけど」
ルフレ♂ 「エロイベントのせいでかえって進行が遅れてるんだよな……なんとも面倒と言うか難儀と言うか……」