サラ「魔法少女番組がどうとか言えばさ、私たちでもできると思わない?」
ミルラ「そ、そうですか?」
サラ「私たちの可愛らしさなら結構いけるはずだと思うんだけど」
ミルラ「そ、そうでしょうか……? でも、どんな感じになるんですか?」
サラ「まずミルラはぱっと見敵の大ボスかと思うような見た目獰猛な竜に変身して戦うの」
ミルラ「普段通りじゃないですか!? 普通に魔法少女に変身したりしないんですか!?」
サラ「魔王すら一瞬で倒しかねない強力な力を持っていることから、あだ名は『魔王殺し』」
ミルラ「ぜ、ぜんぜん可愛くないです……」
サラ「あと、魔王に両親を殺されてて、面倒を見てくれた育ての親も魔王に操られて自分の手で倒さなきゃならなかったっていう過去があって……」
ミルラ「く、暗いです! なんでそんな暗い設定が……じゃあサラはどうなんですか?」
サラ「私の役は……両親がいなくて、親の愛情を受けられなかったことから性格がちょっと歪んじゃって、他人の状況とか気にしないで面白ければ
それでいい言っていう子で……」
ミルラ「またそんな暗い設定が……そんなの見て誰が喜ぶんですか?」
サラ「大丈夫、内容は適当にバトルしてあとはお兄ちゃんと三人で仲良くベタベタするっていう明るいラブコメだから」
ミルラ「じゃあ今までの暗い設定に何の意味があるんですか!?」
サラ「なんか話してたら本当にいけそうな気がしてきたわ。局に企画持っていこうかな……兄様はどう思う?」
エフラム「……いや、そんなこと俺に聞かれても困る」
サラ「ダメよ、兄様も無関係じゃないんだから」
エフラム「まずそれをきっちり説明して欲しいんだが」
ミルラ「わ、私はやっぱり無理そうです……」
サラ「そう……。それなら『暗黒魔道とかに詳しい電波っぽい少女がロリコンのお兄さんを籠絡するために色々やる魔法少女モノ』に変更するしか……」
エフラム「……だからなんでそんなにピンポイントなんだよ」
シャナム「却下だ。ロリコン以外に需要がない」
シャナム?「と、思ったがなかなか幼女を護るために放送すべきだな」