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Last-modified: 2017-01-13 (金) 22:40:06

…大昔に兄弟の馬たちのネタを書いたこと思い出した…
なんかそのノリでネタ書けんじゃね?みたいな気がしたら妄想止まりませんでした
兄弟の子供ネタいきます。当然のごとく妄想の産物オリキャラばっかになるんで苦手な人はスルーしてください

 

15年ほどの歳月が流れた。我らが主人公兄弟たちもそれぞれの進路に進み、
ある者は結婚し、ある者はまだ独身。まあそれぞれの人生を過ごしているわけだが。
時々は実家に帰ってくる。とりわけ年2、3回は一族みんなで集まる機会を作っていたりするわけで。
ただでさえ大勢の兄弟、そしてその婿や嫁たち、中には複数の相手と結婚した者もいる。
さらに次世代、複数子供がいる者もいるのでそりゃ賑やかになるのである。
つか家が狭い。狭くてかなわん。

 

透き通った長い銀髪を腰まで伸ばした少女が縁側で茶を啜っている。
カムイという叔母の影響で白夜カブレになった少女は古風な色合いの呪い師の着物を纏い座布団に腰を下ろしていた。
…見た目は10歳かそこらにしか見えないがこれでもなにげに叔父叔母たちより遥かな歳月生きていて母に継ぐ一族の長老ナンバー2だったりする。
ミカヤの娘(クリスルフレカムイみたいに各自好きな名前入れてほしい)
「もう秋口じゃのう…よう冷え込むわい。この歳になってみると」
アイクの息子「…そのなりでババ臭い事言うなよ…」
整った顔立ちの少年がすかさずツッコミを入れた。
バンダナでまとめた青い髪が特徴的だが長身の割りにかなり細身だ。
彼は父が各地に旅したり神話級の怪物倒したりする姿を見て…
ああ、俺は身の丈にあったまっとうな生き方しよう。ビバ普通、一般人万歳という考え方を得るにいたった。
才能は確かなものがあるのだが一切剣技には手を付けようとせずレベル上げもせず気が付いたらシビリアンになっていた。
ただいま大学の準備中で夢は普通のサラリーマン、いわばシグルドおじさんルートだ。
ミカヤの娘「仕方なかろ。ほんとの事じゃ。儂ももう若くはないでのう」
どう見ても10歳かそこらの少女にそんな事を言われて少年は渋い顔をした。
事実なのだが。事実なのだが。

 

二人が並んでのんびり庭を眺めていると……野獣が庭を駆け抜けていった。
早い、早すぎる、人間の速さではない。まともに目で追えない。いや…伸ばしっぱなし乱れっぱなしの髪がたなびくのを見て辛うじてそれが何者か把握する。
両手両足使って狼みたいに駆けてくその子を、負けず劣らずの速さで母が追っかけてる。
リン「またんかいっ!?服を着ろって言ってんでしょうがああああああっ!!!」
リンの娘「きゃんっ!?きゃんきゃんがるるるるー!?」
ミカヤの娘「………リン叔母様も頭が痛いのう……」
アイクの息子「…いつもの事だけど…目のやり場に困るよ……」
…よく日焼けした褐色肌にぼさぼさ伸ばしっぱなしの黒髪…あられもない全裸。そして母譲りの…育ち始めつつある体付きはまあ…
今は子供だが何年か先に期待が持てる感じで…うん、目の毒です。ありがとうございました。
リン「はーっはーっ…やっと捕まえたし…」
リンの娘「やーだー!そんな邪魔なの着たくなーいーっ!わんわんわんっ!」
学校出た後は草原暮らしのリン。奔放に自然のままにそして放任主義で育ててたら娘は野生化してしまった。
ちょっと後悔している…暴れる娘に手を焼いているとそこらでわいわい話してたり遊んだりのんびりしたりしてた一族の中から長身の若者が顔を出し歩み寄ってきた。
困ってる叔母に助け舟を出すつもりのようだ。
エイリークの息子「マドモアゼル、野に咲く君も可憐だけれど華は秘されて輝く事もあると思うのですよ。僕にそんな美しい君の姿を見せてくれませんか?」
一昔前の少女漫画から出てきたような、やや中性的な美しい長身の青年は一輪の薔薇をリンの娘の黒髪に差して笑顔を見せた。
背景に華やトーン背負ってそうなそんな笑顔だ。
リンの娘「……わんわんっくぅ〜んくぅ〜ん♪ふんふんふん…お、お母さんっ!服っ着せてよっ恥ずかしいよう…!」
母譲りでイケメンに弱い娘はふんふんと青年の臭いを嗅いでたちまちキュンときた。
そしたらなけなしの羞恥心が湧いたようで、そして彼にとっての綺麗な娘でありたくて母の手にある衣服をねだる。
…母も母で、ちょっと気障すぎるけど悪くないわ…ゴクリ。みたいな顔をしてる。困ったものだ。

 

アイクの息子「……一族が増えてますます常識から遠ざかってないか」
ミカヤの娘「…致し方あるまい。あの親にしてこの子ありというやつじゃ」
アイクの息子「俺は…普通に生きていこう…普通が一番いいんだ。幸せなんだ。シビリアンでいい…このノリで全員書ききれるのか?」
ミカヤの娘「無理にきまっとろう。とくにエフラム叔父の子など何人いると思っとるんじゃ。とうに諦めて書く者は絞る事にしたのじゃぞ」
まあ困り者は多いのだがなんのかんのでみんな根はいい奴ばかりだ。
お騒がせしつつも一族の集まりは和気藹々と………

 

セリカの娘「いい子ぶってんじゃねーよ!ああん!?」

 

和気藹々と…していたはずだったのだけど…一瞬で雰囲気はクラッシュされた。
少女が少年の襟首を締め上げている。
母譲りの赤毛は気に食わなかったのか金色に染められてポニテに束ねられている。
活動的な印象を与えるホットパンツ姿は人目を引くだろう…膝小僧から血が滲んでいるが。
鼻にはバンソーコーをはっつけ、瞳は攻撃的にぎらぎらさせてる。いっつもぶすっとむくれて不機嫌そうな表情をしていて、
みんなが集まった時にもはしっこの方で不愉快オーラ出すか一人で街に繰り出しているかのどっちかだ。
マルスの息子「だ、だって…心配するから!みんな!」
首根っこ絞められながらもそれでもまっすぐに応じる少年は正義感をそのままに口に乗せてだした。
もっともそれを素直に聞く相手ではない。
セリカの娘「絡んできたのは向こうだ!殴り返して何が悪い!」
襟首締め上げる拳には血がついている。どこかの路地でまたひどい喧嘩をしてきたのだろう。
よく見ると顔にもちいさなあざができていた。
…セリカは娘に武器を学ぶ事も魔法を学ぶことも許していない。当然だろう。
そしたら我流で素手の喧嘩ファイターになってしまった。
マルスの息子「そういう事言ってるんじゃなくて!こんなことばっかり繰り返してたらいつか…」
セリカ「何やってんのよあんたわああああっ!?」
騒ぎを聞きつけ母がすっとんでくる。
セリカ「また喧嘩ね!喧嘩したのね!暴力振るっていいのは異教徒と怪物だけだっていつもあれほど言ってるのに!」
…じゃ問題ねえじゃん。大抵の人はミラ教徒じゃねえんだからとみんなが心の中で突っ込みを入れた。
セリカ「いい?ミラ様の教えは……」
セリカの娘「うるせーババア!知るかそんなの!ミラミラミラ、そんなにミラが好きならミラさんちのお嫁にいっちまえバカヤロー!」
セリカ「んだとー!? 言ったわね!ミラ様に様付けしなかったわね!」
娘がグレたのは概ねこの辺が原因なのだが、どうもセリカはそれに気が付いていないフシがある。
近いレベルで親子喧嘩が始まりそうだ。セリカは姉妹に限れば末っ子。
同性の年下に接した経験の無さがモロに出ている。
マルスの息子放り出した娘が拳をボクシングのように構えたその瞬間―――

 

別人のゲンコツがその脳天に炸裂した…………
セリカの娘「お、お、おぅ………いってぇ……何すんだこの…っ!」
振り返るとそこにはエフラムの姿があった。
エフラム「ちょっと来い。話がある」
そういうとエフラムはセリカの娘にヘッドロックかますと首根っこ抱えたまま引きずっていく。
セリカの娘「離せこら!おっさん!おう!」
エフラム「減らず口叩く元気のいい口はこの口か」
エフラムの手がほっぺをひっぱる。みょーん。
セリカの娘「ひゅみみぐむむ!?」
反発して暴れて脚蹴飛ばしたりボディに拳入れたりするが、抱えられた無理な姿勢からではろくに効かない。
もっともまともにブチ当てても強靭な体には大して利かなかったかも知れないが。

 

エフラム一族「「「「ああお父さんのほっとけないとこがでちゃったねー」」」」
大勢いるエフラムの息子や娘が慣れた様子で眺めている。
父は保育士、子供の面倒見ることに生涯を捧げた男。
母たちも初めて出会った頃は子供だったそうだが数年かけて父を落としたそうな。
それはさておいてもエフラムが面倒見て来た子は中には家庭に問題かかえた子や悪い子もいたわけで。
接し方も慣れきっている感がある。
しかし……羽交い絞めにされて暴れながらもセリカの娘の頬がちびっとだけ赤いのは気のせいだろうか。
…およそ一族の集まりなんて顔出しそうにない性格なのになんだかんだで母についてくるのは…
年下キラーは健在らしい。リンやエイリーク等身内にも効く罪深い属性である。

 

セリカ「ごめんね…大丈夫?」
マルスの息子「あ、ああ…うん…」
セリカの娘からほっぽりだされて尻もちをついていたマルスの息子。
叔母に助け起こされながら少し切なげにエフラムから説教くらって不貞腐れてるセリカの娘の横顔に視線を投げている。
……すんなり嫁ゲットした父と違い彼の想いが従妹に届くのは相応に苦労がありそうなのであった。

 

アルムの息子「ところで僕の出番は?」
アルム「無いよ。僕と一緒」

 

終わり