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Last-modified: 2017-01-15 (日) 22:46:52

ヒノカ「よーし、構えろ……始めい!」

 

とある学校の一日。薙刀の稽古の時間だ。
私はいつもどおり体育教師のじゃぁじに身をつつみほいっするを鳴らした。
紋章町では小学校で武術の適性を見て各々将来的な兵種を考えたりする。
まあ早熟な者はこの歳ですでに兵種を決めていたりもするが、そういう者でも兵種変える機会もあるかも知れぬからいろんな武器に触れておくものだ。
しびりあん志望の者もいるし必ずしも会得せねばならんということもないのだが。

 

ユベロ「お…重いよう…薙刀って……」
ヒノカ「こら、弱音を吐くな。紋章では力はそのまんま魔力なのだから立派な魔導士たらんならユベロとて腕っぷしを鍛えないといかんのだぞ」
どうもこの子は腕力に欠けるな。まあ歳を考えれば無理からぬことだが。
時間取って腕立伏せでもさせてみるか。立派に育てあげて卒業させてやらんとな。
ユベロ「は…はい!……先生の励ましって…ユミナみたい…っ//////」
この子には姉がいて結構厳しい事もびしびし言ってるようだ。
叩いて伸びる…というと語弊があるかも知れないが厳しい言葉も受け取めて糧にする強さがあるように思う。

 

ヨファ「トライアングルアターック…がペガサスナイトの物だったのは昔の事なんだよね。僕、これでもっともっと強くなるんだ」
ライアン「いいなあ…僕ももう一人兄弟がいたらできたかも知れないのに……」
ヒノカ「ふむ……では…少し稽古してみるか?」
いいなあ、と羨望する気持ちは向上心にもつながるからな。
上手くいってもいかんでも努力した事はかならずぷらすになろう。
ライアン「え、でも、ゴードン兄さんもいないし、それに僕三兄弟じゃありませんよ?」
ヒノカ「それは固定観念というものだぞ。ヨファが言ったように今やとらいあんぐるあたっくは天馬武者だけのものでもなければ三姉妹だけのものでもないのだ。他人同士で出した例もあると聞く。私とライアンと…経験者のヨファで稽古してみよう」
それからしばらく三人で連携の稽古をしてみた。
まあ一朝一夕で技が出せれば苦労はいらんのだが、なんでもやってみることが重要だ。
ヨファは強さへの渇望が強い。時々危なっかしく思う事もあるが、よい方向に向けてやりたいものだ。
ライアンは兄上に憧れて武術をしていると聞く。ふふ、少しわからんでもない。私もリョウマ兄上の背を見てる部分が無いではないからな。

 

さて、休み時間になった。
…学校の休み時間10分って正直短いと思うぞ…
それはいいが小学校教師は担当科目おんりーは許されぬ。算数から音楽までなんでもできんといかんのだ。
…私は本来体育が専門なのだがなあ…ふぅ。
次の授業の準備をせんと子供らを教室に移動させて…それから…ん?

 

チャド「見ろよ!ユズ引いたぜユズ!」
レイ「マジか?俺はまだオリキャラ組はシェイドしか出してないんだよな」
ルゥ「ねえねえ僕エマ3枚持ってるんだ。交換しない?」
……あれは…最近はやりのさいふぁとかいうかぁどげぇむか?
子供たちの間で集めて遊んだりとれぇどしたりするのが流行っていると聞くが…
ヒノカ「ばかもん!学校に勉強と関係ないおもちゃを持ってきてはいかんと言ってるだろうが!」
ルゥ「わぁ先生!?」
レイ「か、隠せ隠せ早く!」
チャド「手遅れだろ……」
ヒノカ「これは預かっておく。あとで職員室に来い。お前らきっちり説教な」
3人「「「はぁい………」」」
しょんぼりする顔を見ると見逃してやっても…という気分が頭をもたげないでもないが…
白夜武士道少年の部、什の掟にもならぬものはならぬのだ――とある。甘くすることは子供たちのためにならん。
しかしあやつら三人は本当に仲がいいな。
遊ぶのも喧嘩するのも今みたいに校則破りするのも3人一緒だ。
おもちゃを持ち込むのは感心せんが悪ガキなりに友情を育むのは実に結構。

 

ユミナ「キャー――――――――ッ!?な、なにすんのよー!?」
ユアン「白っユアンのベストショット開幕っ!」
……え、えふいーてーぶいの懐かしのこぉなあの名を!?
少女のスカートがふわりとまくれ上がって白くて細い細い脚と共に小振りなお尻を包む、ちょっとだけ洒落っ気に目覚め始めたかのような飾り付のしょぉつが露わに…
…って、何してるんだあいつは…会社の仕事が忙しくてしばらく学校に来てないと思ったら…
女子のすかぁとめくりとは……
ともあれ捨て置けん。
ヒノカ「ばかもん!」
ユアン「うごふっ!?」
脳天にげんこつ打ち下ろしてやった。体罰?違う。この程度なら愛の鞭だ。
殴られもせんで一人前になった大人がどこにいる。匙加減は忘れてはいかんが。
ヒノカ「いいか?よく聞け。お前とて人前でずぼん下げられてぱんつ見られたらいやだろう?自分がされて嫌なことは人にしてはいかんのだぞ」
ユアン「え……?女の子に見てもらえるならご褒美だよハァハァ…むしろどんどん下げてよハァハァ…」
……いかん…こいつ…この歳で葉っぱ並みの変態とは……
ヒノカ「お前がよくてもユミナはよくないのだ。謝れ」
ユアン「読者さんのための!視聴者さんのための!サービスカットのために僕は退かぬ媚びぬ顧みぬ!スカート履いてなくても別のアクションはできるんだあああああ!」
ヒノカ「ギャ――――――――――――――ッ!何をするかぁ――――――――――ッ!?」
こ、この小童!?おもむろに私のじゃぁじの下を思いっきり下げた!?
洋風のじゃぁじであるがゆえ合わせて暗夜風のしょぉつを履いていたからまだましだったが…
白夜の着物だったら下着はつけぬゆえに大変な事になっていたぞ!?
「ゴクリ……」
教室の男子たちが息を飲む声が聞こえる中………
私はユアンにヒノカの紅薙刀でぼこすこに制裁を加えた。
奴は満足そうな笑みを浮かべて冥土へと旅立ち……い、いかん。少しやりすぎたかも知れぬ。
こやつはどこか葉っぱに通じるものがある。
まあ、かまうまい。うん。

 

放課後になった。
友達と遊びに行く者。塾に行く者。倶楽部に精を出す者。
まあいろいろだ。私は自分で言うのもなんだか珍しい事に図書室に来ていた。
いつもなら大体ぐらうんどなり体育館なり職員室なりにいるのだが。
ちと調べものしたいことがあったのだ。
ヘンリー「で…ここがこうなるんだね〜〜」
リヒト「う、うん……なるほど…わかるよ…」
ん、あいつら…何か調べものか?二人して何か厚い本を読んでいるようだな。
勉強か。感心感心。何の勉強をしているのだろう?
一言声をかけてみるか……
ヘンリー「こうして子供は作るんだねー能力やスキルも考えないとね〜」
リヒト「す、すごいなあ……あんな事するんだ……////////」
ヒノカ「ちょ……っ」
た、確かに勉強だが!?保健体育だが!?
い、いや…私も体育教師、保険も教えるが……いかん、反応に困った。
ヘンリー「あれ、せんせーどおしたの〜?」
リヒト「わ、わーわーっ!?き、き、聞いて…た…?//////」
ヒノカ「あ…ああ…まあ…その…な。お前らくらいになってくると少しずつ興味が湧くのもわかる。うん、健全に育ってる証拠だ。うん」
ヘンリー「だねー、僕らが結婚&小作り可能なのはちょっと気が早い気もするけど可能だもんねー」
リヒト「め、メタはほどほどにしようよう…」
ヒノカ「まあわかるが…段階というものもあるからな?好きな子ができて…結婚してからの話だ。まずはだな。立派な大人になりなさい」
ヘンリー「ふーん?じゃあ僕らが大人になってかっこいい男の人になったら先生を僕らのお嫁さんにしてあげる〜」
リヒト&ヒノカ「ファッ!?」
…ヘンリーの奴は何考えてるか掴めんところがある。
あるのだが…まあ冗談の類だろう…と決めつけるのは相手を子供と侮ってその言葉を真剣に受け止めてない事になるかも知れん。
さて、どう答えたものか……考えろヒノカ。年齢=恋人いない歴=処女。されど私は大人なのだ。
喪四兄弟の一翼を担っていようが妹に喪脱出先を越されようが私は大人なのだ。真剣な話をだな…
と、私が腕組みしてうんうん唸って汗かきながら返事をひりだそうとする間に…
ヘンリーはリヒトに目配せしていた。リヒトも赤面しつつも小さく頷く。
そう、私は聞き落としていたのだ。僕「ら」のお嫁さんという台詞を―――

 

ヘンリー「あげちゃうね〜大好きだよーせんせー…ちゅっ」
リヒト「ゆ、ゆゆゆ、勇気出すんだボク…えい…ちゅぅ」
背伸びした少年二人が私の両側のほっぺに…せせ、接吻を…した。
ああ、柔らかいものだ…
…い、いやまて!?まて!?
の、のーかんだろうこれは!? 私のふぁーすと接吻…い、いや、のーかんだろう!?
き、教師と教え子だし歳の差もあるし、お前らが大人になるころには私はおばさんだぞ!?
ヒノカ「…あ、あー…ま、ませてるのもいいが…ほ、ほどほどにだな…」
ヘンリー「えーちょっぴり頬が紅いよ〜〜脈ありかなーふふー頑張っちゃおうかなーねーリヒト?」
リヒト(コクコク//////)
く……この程度の事で動じてまともに受け答えできぬとは…情けないぞ私…

 

いろいろあった…今日は疲れた…
変にドギマギもさせられたが……ふぅ……
帰り際の事だ。
トパックがタグエ…もとい、兎小屋にいるのを見かけた。
あいつは動物係だったな。いつも熱心に面倒を見ているのを知っているぞ。
遅い時間までよくやる。
ヒノカ「餌やりか?熱心だな」
トパック「あ、先生!うん、おいらが世話してやんねーと。こいつらお腹空かすからさ」
ヒノカ「そうか。うむうむ、先生も天馬の世話をしていてな。苦労もあるが可愛らしいものだな。動物というのは」
ムワリム「坊ちゃん…迎えにきました」
ビーゼ「今日のラグズ解放の活動は……なんだっけ…」
ん、保護者の方が送り迎えにきたか。生徒の環境もいろいろ、自分で歩いて帰る者もいれば保護者が迎えに来る者もいる。
私は一言挨拶をしてそれからトパックを彼らに渡したのだが…
「フラグはまだ早いお年なので…」と釘を刺された…なんのことだ…

 

まあとにかく家に帰ろう。
そんな帰り道で…ベルン署に声をかけられたのだが…ま、まて!?私が何をした!?
私はカシムでもリーフでもエフラムでもないのだぞ!?
ゲイル「そう身構えないでいただきたい。あなたのとこの生徒がシーフ活動して逮捕されたのだ。身寄りがないゆえ学校の教師に身元引受人になってもらいたいのだが」
ヒノカ「あ…ああ…デューか…申し訳ない。被害者の方にも岡っ引きの方にも迷惑をかけた。今行く」
ゲイル「話が早くて助かる。それと…ショタコンは犯罪だからな。ショタコンは犯罪だからな。事案にならんよう。事に至るなら奴のように四年くらい待つように」
何を言ってるのだこの同心は…失礼な……

 

デューを引き取り説教してから院に帰しそして家に帰った私を待っていたのはマークス義兄の一言だった。
マークス「また一人見送るか…おめでとう…」
ヒノカ「…なんのことだ?」

 

終わり