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Last-modified: 2017-03-04 (土) 22:25:53

エフラム「……相変わらず不摂生で外に出ない生活を続けているのか」
ヴェロニカ「……呼んでもいないのに勝手に来ないで」
エフラム「まあ……今回はあれだ、この前のお詫びというか」
ヴェロニカ「あれはもう忘れて、私も忘れたいから。……まあ、こっちにも少しは責任があったし」
エフラム(少しではないと思うんだが……)
ヴェロニカ「……それにしても、あんなことがあったのにまた来るとか恥ずかしくないの?」
エフラム「あれ以上恥の上塗りのしようもないと思ってな」
ヴェロニカ「……まあ、確かに。それにしても……あなた、妙に落ち着いてるというか……」
エフラム「ああ、魔道でいきなり呼び出されたりとかは慣れてるからな」
ヴェロニカ「……一体どういう生活してるの?」
エフラム「お前こそ、学校には行かないのか?」
ヴェロニカ「……くだらない。学校なんて将来働かなきゃならない人が仕方なく行く場所でしょ。私はそんな必要ないから」
エフラム「お前な……いや、外に出ると楽しいぞ?」
ヴェロニカ「……どうでもいい」
サラ「ふーん……兄様、これが例の子ね」
ヴェロニカ「!? ちょ、いつの間に!? ていうか誰!?」
エフラム「なんだ、お前も来たのか」
ヴェロニカ「知り合いなの? なら早く連れて帰って」
サラ「家族とうまくいってなくて、本気で面白いと思えるものが無くて、、周りの迷惑も考えないで、人の話も聞かないで、
   寂しさと退屈を紛らわせるために暇つぶしのことしか考えてないとか?」
ヴェロニカ「……何、いきなり? 知った風なこと言わないで、あんたに何が分かるっていうの!?」
サラ「分からないでもないわ」
ヴェロニカ「……え?」
サラ「私からも忠告するわ、今の生活を改めて学校に行きなさい。でないと色々損するわよ」
ヴェロニカ「お生憎様、私にはそんなの必要ないの」
サラ「わざわざ薄い胸張ってまで堂々と言うことじゃないと思うけど」
ヴェロニカ「う、うす……ちょっと何!? だいたいそっちも私と大して変わらないじゃないの!」
サラ「私はこれから兄様に大きくしてもらうからいいの」
ヴェロニカ「え、ええ!?」
サラ「それじゃ兄様、私先に帰ってるから」
エフラム「ああ、分かった」
ヴェロニカ「……消えちゃったし、何なのあの子?」
エフラム「色々思うところがあったんだろう。……昔の自分とか、な」
ヴェロニカ「……訳が分からない」
エフラム「……まあ、これでも食べて落ち着いてくれ。お詫びの品としてお菓子の詰め合わせを持ってきたんだ」
ヴェロニカ「そんなもので……まあお腹空いてたから食べてあげなくもないけど」
エフラム「味は保証する、姉上とサクラの手作りだからな」
ヴェロニカ「誰それ……あ……美味しいじゃない。どこで売ってるのこれ? 通販で買うから教えなさい」
エフラム「残念だったな、これは店で売っているものじゃない。欲しかったら家に遊びに来るしかないな」
ヴェロニカ「……あなた、意外と卑怯なのね」
エフラム「まあ、二度と無断で誰かを呼び出して迷惑をかけないと約束するならまた持ってこないでもないぞ」
ヴェロニカ「えー」
エフラム「えー、じゃない!」
ヴェロニカ「じゃあ英雄が必要になったらどうすればいいの?」
エフラム「せめて呼ぶ前に連絡をしろ、相手の都合もあるだろう」
ヴェロニカ「れん……らく?」
エフラム「……スマホを出せ、俺と連絡先を交換しよう」
ヴェロニカ「……なにこれナンパ? リアルで遭遇するとは思わなかった」
エフラム「違う! 必要があるなら俺に連絡しろ、できる限り力になる」
ヴェロニカ「……なんでそんなに必死なのよ」
エフラム「必死というか……放っておけないだろ。それに……前にお前みたいな考えになったかもしれない奴とも仲良くなれたんだ。だったら……」
ヴェロニカ「…………」
エフラム「どうした?」
ヴェロニカ「……交換……登録……どうするの? 全然したことないから」
エフラム「……俺がやってやるよ」

 

ヴェロニカ「…連絡してから呼び出すならなんでもしてくれるの?」
エフラム「そこまでは言ってない気がするんだが…」