エリンシア「お姉さま、どうなさったんですか?その縄文土器?」
ミカヤ「物置整理してたら出てきたのよーなっつかしいなって思ってねー」
エリンシア「羽の文様が付いてしゃれてますわねぇ」
ミカヤ「1万5千年前くらいの物だしあちこちボロボロだけどねえ。思い出すわ。あの人の事…」
エリンシア「…あの人?」(キュピーン)
ミカヤはっ!?し、しまった!…なんて?…もう恥じらうような歳でもないしエリンシアたちも聞いたっていいような歳かしらねえ」
エリンシア「それってつまり…」
ミカヤ「うん、縄文時代に付き合ってたおねーちゃんの元カレからのプレゼントよ」
エリンシア「あら、あらあらまあまあ♪どんな方だったのでしょう?」
ミカヤ「線が細くって集落一のイケメンだったわ〜、力仕事とかは苦手だったんで狩猟採集のあの時代じゃ苦労してたんだけどね。その分こういうの作るの得意でね」
クロム「ななな、なんだとぉぉぉぉっ!?清らかかつ神聖な姉さんに!そんな…そんな…!?」
ミカヤ「はいはーい、お姉ちゃんを思ってくれるのはいーけどお姉ちゃんたちは処女神とかそういうのじゃないから。それにもう昔の事だって」
クロム「つ、つつ、つつつ、つつ…つまり姉さんはそいつに初めてを……ぐはぁっ…」(ショックで白目剥いて倒れる)
エリンシア「……この調子じゃクロムちゃんの卒業はもう少し先ですかしら…」
ミカヤ「…困ったものね…」
エリンシア「それでその…お相手の方は?…あっ、ごめんなさい。その…」(大昔の方ですしもういらっしゃいませんわよね…)
ミカヤ「ん?やーねぇ、一万年以上前の事いつまでも引きずったりしないってば。印の事でちょーっと考え方違ってきちゃって別れちゃったけどそいつ今もばっちり生きてるし」
エリンシア「すると印のある方でいらっしゃいますのね…え、え?それってまさか…漆黒さん?」
ミカヤ「んふふ、どおかしら〜?」(YESともNOとも言ってないし嘘は言ってないわ〜)
紋章町テリウス地区 竪穴式住居跡群発掘現場
サナキ「わが社のゼネコンの道路工事中にかような物が掘り起こされるとはのう…おかげで工事を止めざるを得なんだ」
グレイル「こればっかりはな。お役所通して保護もしなきゃなんねえからしゃあねえ。仕事回してもらってすまねえが工期は遅れちまう」
サナキ「致し方あるまい。話は済んだかのう。では作業の指揮を頼むぞ」
グレイル「おう、じゃあな」
サナキ「しかしまあ…紋章町も歴史の古い街ゆえあちこちに旧所旧跡遺跡の類はあるが…ん、セフェラン?さっきから何をぼんやり眺めとるのじゃ?」
セフェラン「……いえ、少々感傷に浸っておりました。どんな方々が住んだ場所だったのだろうかと」
サナキ「さてのう。ご先祖様がおったかも知れんが」
セフェラン(…掘り起こされたこの亀裂入りの亀の甲羅…彫ってあるイニシャル…ああ、ここは彼女の家の跡地でしたか…
この集落を去って幾星霜、場所も思い起こせぬほど時が流れていましたが…)
サナキ「…さっきからほんにぼんやりしとるのう…しっかりせぬか。現場の視察の次のスケジュールが控えておろう。
シグルーンが昨夜アイクとハッスルしすぎてダウンしとる以上、お主とタニスが頼りなのじゃぞ」
セフェラン「おや、これはいけませんね。はは、いま確認しますとも」
(あの後、私はオルティナと結ばれました。その彼女も鬼籍に入りましたが…
それから一万年以上を経て私どもの子孫の貴女と彼女の弟が結ばれようとは私も思ってもみませんでしたねぇ…次代の子らに幸多きよう見守ってくださいねオルティナ)