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Last-modified: 2017-03-08 (水) 00:01:48

今日も今日とて召喚される英雄たち。
わがままなソシャゲ廃人だが一応事前に連絡だけはするようになっただけマシなのかも知れない。
まあこないだの轍を踏みたくないのだろう。それはそれとして………

 

ヴェロニカ「兄妹愛を見せて。具体的に言うとKINSINNして見せて」
エフラム「………何言ってるんだお前は……」
…何日も籠ってるベッドの上でスマホ片手に事も無げに言ってのける少女に覇王は絶句した。
ヴェロニカ「見たいから見たいの。なんでもしてくれるって言ったでしょ」
エフラム「…できる事は力になると言ったがなんでもとは言ってないぞ」

 

…何を考えているのかどうも掴めない。
いろんな少女を知っているが…この娘は教師も手を焼くだけあっていろいろ難しい娘のようだ。
だがどこか彼の妻の一人に似ていなくもない、とも思う。あるいは彼女がなりえていた未来の一つというか。
とにかくほっとけないのだ。
しかし…なんでKINSINN?
と、思ってみたらふとつけっぱなしのPCのモニターが目に入った。
…AKJのホームページが表示されている。これでもかとKINSINNの素晴らしさが強調されたWEBコミックが掲載されているようだ。
ティニーの力作である。
エフラム「…これを見て…」
ヴェロニカ「そーよ。リアルでもちょっと見てみたくなった。それだけよ。さ、KINSINNして。妹も召喚するから」
エフラム「しなくていい。というかKINSINNもしないぞ。妹に欲情したら俺は腹を切ると決めている」
ヴェロニカ「何それ、つまんない…スプラッタ時代劇なんて見たくない…」
エフラム「あのな…」
ヴェロニカ「ピックアップも兄妹が連続で来てるのに。それにあなたシスコンなんでしょ」
エフラム「妹に弱い事は認めるがな…」
ヴェロニカ「契約で強制もできるんだけど」
エフラム「…契約というのは同意の上でお互いにWINWINで…というものだろ。不平等条約はごめんだぞ」
ヴェロニカ「……カメラもベッドもEドリンクも用意したのに……」
エフラム「何をどこまでさせようとしてるんだ!?……見たいのか?」
ヴェロニカ「最初からそう言って……っ!?」
エフラム「俺が妹を抱いている姿が見たいのか?」
……その光景の背徳性。危険度。そこに深く思いをいたせば。
それがこないだやった全裸人間椅子より強烈であることはよくわかる。
ヴェロニカ「……………」
エフラム「俺ができる事はつき合わなくもないが…他の奴を巻き込まないでおけ」
ヴェロニカ「何それ。お説教?」
エフラム「…顔が赤いぞ。好奇心だけで無茶をするな。まだ…子供だろう。お前は」
ヴェロニカ「……!……もういい。帰って」
……少女の接し方は慣れてるつもりだったが十人十色という言葉を思い出す。
これから保育士になればそれこそ生涯にいろんなタイプの子と接する事になるだろう。
送還で強制的に送り返され英雄の羽何枚か少女の元に残して自宅にすっとばされたエフラムは…
うまくいかんもんだなとため息を零した。

 

だが、誠実に真剣に人と人との接し方でぶつかっていけばいつかは仲良くもなり、表にも連れていける…かもしれない。
そう思うのだ。今までがそうであり幾重にも絆を結んできたのだから。

 

終わり