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Last-modified: 2017-06-29 (木) 21:46:45

シャロン「わーいわーい友達が増えましたぁ〜〜〜♪」
カタリナ「あ、あんまり人前で抱き着いたりしないでくださいよう…」
シャロン「どしてですか?私たちはフレンド!英雄の羽贈り合う仲!何をはばかることがあるでしょうかっ!」
カタリナ「は…はあ……」

 

クライネ「ギリィッ」
ローロー「ウキキ、ウキキ、クライネ焼きもち」
クライネ「う、うるさいし!そんなわけないでしょ!あんなグズでダメでマヌケなやつなんとも思ってないわ!」
ローロー2「ウキキ、ウキキ、ツンツン、デレデレ」
ローロー3「ウキキ、ウキキ、テレてる、テレてる」
ローロー4「ウキキ、ウキキ、好きで嫌い、好きで嫌い」
クライネ「やかましいわあああ!!!大勢で畳みかけるんじゃないわ!!!」

 

エレミヤ(物陰)「今日の悪事、兄弟家が出したゴミ捨て場の生ゴミの袋を暴いてやりました」
ネサラ「ひゃっほーい飯だ飯だ!カァカァカァ!」
ビーゼ「あそこは綺麗さっぱり食べるから残飯あんまりでないんですけどね。あ、この林檎の芯、まだ実がちょっとついてる。あむあむ」
エリンシア「あっ、またカラスが!?あっち行きなさい!しっしっ!…どおして袋の口が空いてたんでしょう…カラス避けのネットもテグスも外されてますし…」
ネサラ「なんだよーケチー捨てるならくれたっていいだろうがーBBA-年増ー発売前情報でアイクの母親と勘違いされたくせにー」
エリンシア「……ぶっとばしてさしあげますわっ!!!」
ビーゼ「うわ、追ってきた。どうしていらない挑発するんですか」
ネサラ「つい言いたくなった後悔はしない。それ逃げるぞ!」

 

その日鴉王は鷹王と女王の挟撃にあって散った
鴉も鳴かずば討たれまいに……

 
 

ティバーン「全くお前と言う奴は……」
ネサラ「うぅ〜………」ボロッ
ビーゼ「だ、大丈夫ですかネサラ様」
ネサラ「これが大丈夫に見えるか?
    ってか何でお前が手を出してくるんだよ」
ティバーン「何言ってやがる、自分の女貶められて怒らねえ男がいるかよ」
ビーゼ「鷹王とエリンシア様が仲睦まじいという噂、本当だったんですね……」
ティバーン「まぁエリンシアの事がなくとも今度という今度はしっかり言っておくつもりだったがな。
      大体お前は、王と言う立場にありながらこんな意地汚ぇ真似しやがって。
      王としての姿はその種族全体の評価にも繋がるんだ、お前の行動が鴉族、ひいては鳥翼族全体の評価にも繋がるんだよ!」
ネサラ「ケッ!相変わらず口煩ぇ奴だぜ、鳥らしく自由にやって何が悪いんだよ」
ティバーン「はぁ………全く………そんなんだから、リアーネをアイクにかっ浚われたんだろうが!!」
ネサラ「!!!?」
ビーゼ「ティバーン様!流石にそれは言い過ぎでは!」
ティバーン「俺もここまで言うつもりはなかったがな……
      だがこいつのいい加減な態度に、我慢できそうになかった」
ネサラ「うるせぇよ!もう俺なんか放って置けよ!!」
ティバーン「はぁ……解ったよ、俺はもう行く。
      お前も王として、自分の回りのことをよく考え直して見ろ、またな」

 

ネサラ「畜生………」
ビーゼ「ネサラ様………」
ネサラ「わかってんだよ、こんな姿さらして……みっともなくて……アイクと比べたら俺なんてどれだけ小せぇか。
    だから、あいつは俺じゃなくて、アイクを選んだ……」
ビーゼ「…………」
ネサラ「俺だって抑えようとしたんだ、でも、結局鴉の本能には勝てなかった……はは、ほんと、情けねぇ」
ビーゼ「ネサラ様……」ギュ
ネサラ「ビーゼ?」
ビーゼ「私は、貴方が例え小銭をかき集めようと残飯を漁ろうと、町の中で必死で生き抜こうとしている姿を知っています」
ネサラ「……………」
ビーゼ「例え他の全てがあなたを情けない姿だと言っても、私にとっては誇るべき王です」
ネサラ「ビーゼ……ありがとうよ、その言葉で、だいぶ気が楽になった」
ビーゼ「元気になられたなら、良かったです」
ネサラ(回りのこと事を考える……か)

 

ネサラ「さてと、暗くなる前にそろそろねぐらに戻るぜ」
ビーゼ「あ、はい、今日は、あまり収穫がなかったですね」
ネサラ「仕方ねぇさ、森で木の実でも採って帰ろうぜ」
ビーゼ「はい、わかりました」

 
 

 そして2羽の鴉は夕焼け空を森へ向かって飛んでいった。

 
 

リーフ「小銭拾いは僕もやってるよ!生きるために!残飯は…まあお腹空いた時くらいだけど!
    さあビーゼさん!誇るべき葉っぱの元にもカムヒア!」
ミランダ「やめんかいみっともない!あんたのはひたすら意地汚いだけでしょうが!」
リーフ「アルムやセリカもやってるじゃん。小銭拾いも拾い食いも。実は結構一般的な行為なんだよ。
    ミランダの信じていた体面や常識の方が間違ってるのかも知れないよ?」
ミランダ「……う……」
ティニー(あ、ミランダが言いくるめられそうになってる。変なとこで口達者なんだから話なんか聞かずに問答無用でいいのに)
ナンナ「リーフ様がその道を行くなら私も!残飯をあさって…」
ティニー「お腹壊しますから。野生の胃を持つカラスさんたちやリーフ様じゃないと無理ですから。
     アルムさんたちも…田舎で野育ちだから丈夫なのかなあ」
アルム「野イチゴとったりその辺に生えてる野生の物口にいれたりもするからね。田舎の子供ってそういうものだよ」
セリカ「都会のもやしっ子たちは真似しちゃだめよ」