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Last-modified: 2017-07-14 (金) 00:06:05

二人が目を開けるとそこはリゾートの岬だった。

 

クロム「なっ! これは!?」
ルフレ♂「クロム、もう分かっているだろう? 僕たちは一旦下がるから、ここで心ゆくまで妹と愛を誓ってくれ」
ルフレ「に、兄さん…///」
サーリャ「ルフレ、本当におめでとう…。そして、愛しているわ…」
ルフレ「サーリャさん…ありがとうございます…!」
クロム「ルフレ♂、サーリャ、ありがとう。それとサーリャ…その、だな。俺がルフレに近づこうとするときに起こるラッキースケベの呪いはもう発動しないよな…?」
サーリャ「さあ、それはどうかしら。私はまだあなたを認めたわけじゃないのよ? 
あくまでルフレの幸せのために動いただけ…。あなたのせいでルフレがまた悩むようなことがあればそのときは…うふふ…ふふ…うふふふふ……!!」
クロム「っ…!!」
ルフレ♂「ま、まあ、ごゆっくり…。それとクロム、もう妹を泣かせないでくれよ? 浮気なんてもってのほかだからね」
クロム「なぜだ? 俺はずっとルフレしか見ていなかったはずだが……」
サーリャ「この朴念仁。あなたは自分に集まる視線に鈍感すぎるわ。あなたに他の女からの関心が集まるほど、ルフレは一人で悩んでいたのよ」
クロム「そうだったのか…。ルフレ、すまない。余計な心配をかけたな。俺は、おまえを愛している。おまえだけをずっと愛し続けることを誓おう」
ルフレ「クロムさん…! 私も、あなたを愛しています…!!」
ルフレ♂「それでは、ごゆっくり」

 

ルフレ♂は妹の晴れ姿を目に焼き付けつつサーリャとその場を後にした。
その後、リゾートの岬からは「ルフレ、俺はおまえを愛している!」というクロムの叫びが聞こえた。
海に向けて叫んだルフレへの誓いの言葉は、ビーチで二人を見守っていた自警団の仲間たちにもしっかりと届いていた。

 

 その後、夕陽に照らされた二つの影が重なった────。
クロムとその妻ルフレ。新たなる夫妻が誕生した瞬間だった。

 

 この世界のルキナが生まれる日もそう遠くない…はず?

 
 

リン「クロム兄さんがやられたようね」
リーフ「フフフ…奴は三喪の中でも最弱…」
リン「……虚しくない?見送るばっかりで」
リーフ「もう慣れたし…最近思うんだ。アトスさんってこんな気持ちで千年もいたのかなって」

 

シグルド「あ…うん、私やエリンシアと同じ一対一型のラブだね。ちょっと久しぶりな気がするね」
エリンシア「言われてみればそんな気もしますわねえ」

 

ユベロ「ユミナが大人の階段を上ったのかぁ…僕もヒノカ先生と…うん、がんばろ」