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Last-modified: 2017-09-18 (月) 21:58:27

今回、3つほど過去ネタを拝借しております
一読で全部分かる人は、はたして何人いらっしゃるでしょうか……

 
 
 

ネフェニー「ほぉー、イドゥンさんは、花を育てちょるんかあ」
イドゥン 「はい……以前、人からゼラニウムをいただいて……。
      アイクさんにもお裾分けしたのですが……どうなっているでしょうか……?」
エフラム 「何度か家の倒壊に巻き込まれそうになったが、今でも育てていると聞いたな。
      アイク兄上の離れにあるんじゃないか?」
イドゥン 「そうですか……良かった……。
      ああ……でも……近ごろ、私の方の花が、何だか元気がなくて……」
ネフェニー「うーん。話だけじゃあ判断できんなあ……葉やら土やらの様子を、直接見てみんと……」
エフラム 「むぅ……アルムが詳しそうな話だな……」
イドゥン 「どうすれば良いのでしょう……?」
ネフェニー「1回見せてもろおてもええかなあ? 花は専門やないけど、もしかしたら解決できるかもしれん」
イドゥン 「はい、よろしくお願いします」
エリーゼ 「お花かー。あたし、暗夜地区のお花屋さんでバイトしてるけど、自分だけで育てたことはないなー。
      あ! でも、アルムお義兄ちゃんに、トマトの育て方を教えてもらったことはあるよ!」
ネフェニー「トマトかあ。ええねえ。栄養満点で色々料理に使えるし、そのままサラダにしても美味しいし」
エフラム 「確か、レオンの好物だったか。本当にエリーゼは家族想いだな」
エリーゼ 「えへへへへ」
エフラム 「トマトと言えば、サラたちの野菜嫌いをなおそうと、野菜カレーを作ったことがあったな。
      他には、どういう料理が良いだろうか?」
ネフェニー「そおじゃねえ……その子が好きなもんと合わせたり、細かく刻むかすり潰すかしてごまかしたり、かなあ。
      でも、できれば、育てた野菜は美味しく食べてもらいたいもんじゃなあ」
エフラム 「ううむ……イドゥンの花の件が済んだら、レシピを教えてもらえるだろうか?
      微力だが、皆が野菜を好きになれるように、努力する」
ネフェニー「ありがたいのお。そう言ってくれると、農家冥利に尽きるわあ」

 

以下、舞台裏的な

 
 

ンン「あの集まりは、またサラの企みなのです?」
サラ「企みとは失礼ね。わたしはただ、兄様たちがより親睦を深められるよう動いているだけよ?」
ンン「既に、ネフェニー姉様、なんて呼んで、引き込む気満々のくせに、よく言うのです」
サラ「あら、知っていたのね」
ンン「その割りに、槍の訓練や、のんびり話し合いだけなんて、穏便すぎて不安になりますです。
   何をするつもりですか?」
サラ「随分な言い草ね。まあいいわ。説明してあげる」
ンン「はいはい。聞いてあげますです」
サラ「まず、ネフェニー姉様が素の口調で話すのは、農業関係者や親しい相手のみ。
   その点、前々から槍仲間として交流があり、アメリアの訓練を一緒にしていた兄様とは、かなり気安い間柄よ。おかげで、わたしたちともすぐに打ち解けたわ。
   支援レベルで言えば、B以上は固いでしょうね。
   そこで、これをSまで持っていくのに、課題になるのはなんだと思うかしら?」
ンン「親しい友人から恋人になるまでの壁、だとかですか?」
サラ「それは正直、兄様なら無自覚にどうにかしそうだからいいわ。
   その前に、一般的な感性のネフェニー姉様が、一夫多妻なうちの環境に加われるかどうか、よ」
ンン「あー、言われてみたら、普通ではありませんですね」
サラ「あなたも感覚マヒしているわよね。まあ、普通なら、父親でも構わないとはーー
ンン「噛みますですよ?」
サラ「悪かったわよ。
   ともかく、ネフェニー姉様には、『覇王家に混ざる』ことに慣れてもらって、ゆくゆくは、って感じね」
ンン「ふむ…………やっぱり、いつもに比べて、やけに穏便に進めますですね?
   そこら辺は成立してから慣れればいい、くらい言うかと思いましたですが」
サラ「否定はしないわ。アイク義兄様の時とか、そのパターンだったし。
   そうね、ここからはメタな話になるけれど」
ンン「メタですか」
サラ「『ジョフレネタで書いている人も居る状況で、早い者勝ちみたいな真似をするのは気に食わん』って筆者がごねたのよ」
ンン「なんですかその変なポリシー」
サラ「それがなければ、とっくに兄様たちの飲み物に試作型Eドリンク入れているわ」
ンン「ああ。やっぱりサラはサラなのです」