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Last-modified: 2017-12-18 (月) 09:38:01

・作中現実のものと違うところがありますがフィクションとして見てください
・キャラの口調と性格が異なる(改変もしくは崩壊)してるところも
・オリキャラが登場しますが注意をお願いします
・一部物理無視の描写が有るため此方も注意を
以上の内容が苦手の方はスルーをお願いします

 
 

今日もロイはサーキットに来ていた、だがあたり一面に覆われるは大雪の山
本来なら整備されてるはずであるが、除雪機が到達せずいまだにコースやエスケープゾーンは覆われている
この様子なら本来なら休場である、しかしロイはお構いなしにコースを走り出そうとセッティングを整えている
またいつもの相棒であるスーパースポーツではなく、少々お古のモタードをサーキットに持ってきた
タイヤも新しいスタッドレスをセットし、ロイはコースインする
雪で覆われてるサーキットは宛ら悪路であった、いやそれ以上のものだ
「走っていてもなかなか前に進めない上に・・・スリップしやすい!
 甘く見てたよ、ダートで走る以上に難しい!」
思わず声を上げながらマシンをコントロールしていくも、路面の影響か思うとおりに走れないことに困惑していく
しかし左右に振られつつも、マシンを壊さないように低中速で走り、かつこの状況を100%近くまで攻略する意思だけは変わらない
ブレーキレバーを小刻みに掛けつつ、ドリフトを行い、コーナーを抜けていく
だがコーナー出口が凍ってるところもあってかタイヤが空転し、後ろがすべる感覚が身につたわる
「うわまずっ・・・ぐわっ!」
そしてマシンはバランスを崩し、ロイはその反動でマシンから飛ばされてしまった
幸い雪とプロテクトスーツがクッション代わりになってるため怪我は何一つ無く
マシンを再び起こし、ピットへ戻り状態を確認していく
(今となっては昔だけど、いつ以来だろう練習でマシンからこけて怪我したの
 ほんと難しいものだよスノーの攻略というものは・・・)
マシンを入念にチェックし終え、再びロイはコースインしていく
30分コースを走り続けると一通りアクセルの感覚、ブレーキのタイミング、コーナリングの角度を熟知し気がつけばロイはほぼ攻略することが出来た
またロイはこのときあの言葉を思い浮かべた

 

『レーサーにシーズンオフは無い、冬を制するものは夏を制す』

 

(一度頭の中を空にして走らないと、この冬を攻略することは出来ない
 それから、次の夏をも勝利を目指して走ることも出来ない
 今はただ・・・走り続けるだけだ)
ロイはひたすら無心で走り続けていく、雪で覆われたサーキットをひたすらに
そして来年でも自分がレーサーとしての実力を引き出せるように走り続けていく