74-146

Last-modified: 2020-02-16 (日) 22:38:20

シルヴァン「バレンタインは学級の女子から3つとドロテアちゃんとペトラちゃんからか」
フェリクス「全く、菓子を渡すなどと面倒なイベントしおって!」
シルヴァン「そう言うなって、甘いの苦手なお前の為にわざわざカカオ99%の苦い奴用意してくれたんだから」
フェリクス「その気遣いは感謝するがな……まぁいい、受け取ったからには食べるとするか」
シルヴァン「こんなに苦いチョコだと子供にやるわけにはいかないしな」
フェリクス「黙れ、まあいい、このあと剣道部の時間だ、お前も遅れるなよ」
シルヴァン「了解」
カトリーヌ「おう、お前ら、これから部活か?」
フェリクス「む、カトリーヌ先生、どうしましたか?」
カトリーヌ「いや、精が出るなと思ってな、それと、顧問から部員にプレゼントだ」
シルヴァン「これは、まさか?」
カトリーヌ「おう、これ食って部活励めよ」
シルヴァン「いやぁありがとうございます、先生からもらえるなんて感激ですよ」
カトリーヌ「そうか、その感動で浮かれてるなら、しごいても問題ないな」
シルヴァン「ゲッ……」
フェリクス「せっかくだ、その根性鍛え直してもらえ」
カトリーヌ「ああフェリクス、お前の事はアッシュから聞いてるから、苦い奴にしたぞ」
フェリクス「お気遣いどーも」

 

ローレンツ「……何故だ」
クロード「どうした?」
ローレンツ「何故同じ義理だけなのに負けた気分になるのだ」
クロード「そりゃあな、みんながそうとは言わねぇけど学級からの義理は集団の流れとか多少の義務感とかそんな物が混じる。
     うちの女子がそうとは言わないがな、たいして仲良しグループの義理となると友達関係もあってそれなりに好意からのものになる。
     現に渡されたチョコも男どもの事情を汲んだものになってるしな」
ローレンツ「………」
クロード「余計なお世話とは思うが俺からアドバイスだ、お前はもう少し交遊関係広げたらどうだ?
      貴族内だけじゃなく平民にも間口を広げてよ」
ローレンツ「考えて見よう………ところでクロード、聞きたいのだがお前昨日はどこぞの金髪の美女からチョコを貰ったとか」
クロード「さーて、そろそろ化学部の時間だ、対葉っぱ用毒薬の成果をハンネマン先生に報告しないと」
ローレンツ「おい、それ部員お前一人だけだろう、そういうのは同好会というんだ!」
クロード(あっさりごまかせたのはいいけどこういうの細かい奴……)

 

アトス「義理が…義理があるだけいいじゃろが…儂なんて1000年付き合いあってもエリミーヌやハノンがくれたためしがないぞ…」
リーフ「…ほんとに仲間なの?」
アトス「まぁ1000年前はバレンタインなんてなかったが…でもここ何十年かでそういう祭りができてからもくれたことはない」
ローレンツ「…クロードの言う通りなのだろうか…フォドラ解禁からこっち、こんな連中と付き合いを増やしてしまって」
アトス「こんなとはなんじゃい!儂のおかげでお主の魔力あがっとるじゃろ!」
リーフ「そうだよ!ひどいや!自分が義理チョコ貰えたからって!僕だってほしいよ義理!今年は自分で自分に渡した一個だけだよ!」
ローレンツ「…君、そんなことしたのかね?」
アトス「それ…数勘定に入れるのどうよ…」
リーフ「あ、アトスさんからすら突っ込まれた!?」