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Last-modified: 2021-07-26 (月) 23:19:59

ディミトリ「リクエストが意外と多かったから肝試し大会を開催する」
エーデルガルト「今回は私達も驚かされる側なのね」
カスパル「よっしゃー!絶対に驚かしてやる!」
クロード「まあ簡単に驚いてやる気はねえけどな」
ヒルダ「意地でも3人とも驚かせてやるんだから!」
クロード「出来るもんならな」
ディミトリ「コホン!ルールだが、ゴールまで辿り着いてアイテムを回収して戻って来ればクリアとなる。
班員の内、2人以上が気絶、動けなくなる等になったらアウトだ。地図はあるが、ショートカットなどを行えば即失格!監視装置がちゃんと見張っているからな」
エーデルガルト「臨むところよ」
リシテア「ふっふっふ…驚かせる側なら容赦はしません。全員リタイアさせてみせます!」

 

ベルクト「まさか貴様、幽霊など信じている訳ではなかろうな?」
フェルディナント「な、何を言う!?幽霊などに物怖じなどしはしない!」
ベルクト「ふはははは!精々俺様の勇姿を目に焼き付けるんだな!」
ヒューベルト(案の定煽ってますなあ…こういうのを見ると…)
ベルクト「い、今首に何か当たったぞ!?」
フェルディナント「水ではないのかね?」
ヒューベルト「ククク…」つ冷えピタシート
ベルクト「貴様!なにをする!?」
ヒューベルト「いえいえ…何でもありませんよ…」(暗闇に隠れてガイコツを操ってる)
ベルクト「で、ででで出たァァァァァァ!!」
ヒューベルト「ククク…まさかこれ程驚いてくれるとは…驚かし甲斐がありますな。もっと手法を考えるとしますかな」
フェルディナント「君は何を考えているのだ…?同じ班員を驚かしても得はなかろう?」
ヒューベルト「趣味と実益を兼ねた行動です」
フェルディナント「君は意地が悪いな…」
ヒューベルト「ククク、褒め言葉として受け取っておきましょう」
レオニー『班員の足引っ張って何やってるんだアイツ…?』
リシテア『分かりません…』

 

リシテア『意外に驚かない班ですね…。ありとあらゆる仕掛けを仕掛けたのに』
フレン『自信はあったのですけれど』
フェリクス「図書室で百科辞典を取ればクリアだろう?あったぞ」
イングリット「それじゃあ引き返しましょうか。思った以上に何もなかったわね…?」
「…あ…た……な……なた…」ヒタッ…ヒタッ
シルヴァン「お、おい…これって」
イングリット「きゃああああああ!?」
フェリクス「おわああっ!?」
シルヴァン「ちょっ、ちょっと待てえええい!?これは色々とヤバすぎるだろっ!!」
フェリクス「な…なんとかクリアはしたが…」
シルヴァン「ひ、久々に本気でビビった…」
イングリット「ハァ…ハァ…私も流石に応えたわ…」
フェリクス「チッ、我ながらなんたる見苦しいザマだ…!」
ペトラ「3人とも、どうしました?」
フェリクス「…出た」
ドロテア「ええっ!冗談でしょう?」
シルヴァン「冗談じゃないって…。あれは怖えよ…」
イングリット「ところで殿下は誰と組んでるんですか?」
ドロテア「エーデルちゃんとクロード君ね」
シルヴァン「あーあ、2人ともご愁傷様…」
フェリクス「今年も犠牲者が出るな」
フェルディナント「どういう事かね?」
イングリット「…殿下、すごい霊媒体質なんですよ…。しかも説明が的確で解説させると本気で怖いんです」
フェリクス「しかも本人は慣れてるのもあってか普通にそれを淡々と説明する」
シルヴァン「それも相まって余計に怖いんよ…」

 

ダンッ!
エーデルガルト「!?」
リシテア『ふふふ、効いてるはずです』
ディミトリ「模型が落ちただけだ。これは幽霊の仕業じゃない」
クロード「もしかしてエーデルガルト、幽霊とか苦手なのか?」
エーデルガルト「べ、別に苦手じゃないわよ…。貴方達こそどうなの?」
ヒルダ『残り2人は平気そうだね』
レオニー『アイツら2人は恐らく信じてない類なんだろうな』
クロード「化学で証明出来ないものなんざ信じるわけないだろ」
ディミトリ「俺はもう慣れたと言うか…なんというか」
クロード「…慣れた?」
エーデルガルト「…2人とも大丈夫ってことにしておくわ」
クロード「肩に手…?骸骨か」
ディミトリ「骸骨じゃなくて人体模型だな」
クロード「どちらにしても定番じゃん」
エーデルガルト「なんて事もないわね。さっさと家庭科室からフライパンを回収して戻るわよ」
フレン『骸骨が通用しませんか…』
リシテア『結構自信あったんですけどね』

 

クロード「家庭科室に着いたわけだが、問題ないな」
エーデルガルト「当たり前でしょ!なんて事もないわよ」
「あなた…あなた…」
エーデルガルト「今更こんなものじゃ驚きもしないわよ」
ディミトリ「……これ、本当にカセットテープなのか?」
クロード「何言ってんだ、そうに決まってるじゃねーかよ」
エーデルガルト「…どういうことなの?」
ディミトリ「いや…女性の姿が見えているんだが。ついでに人魂も。終わったら霊媒師でも呼ぶか?他にも何人か成仏出来てなさそうだし」
クロード「ハハハ、冗談はよせって」
ディミトリ「次はエアコンが切れるな。リモコンの方向に歩いて行った。多分そのついででポルターガイストが起きる」ピー
クロード「空調が切れて机が浮いてる?手が込んでるもんだな」
エーデルガルト「そ、そう!偶然よ!ひ、人魂!?」
クロード「オイオイ、流石に釣竿に引っ掛けてるだけだろ?こうやってカッターナイフで糸が切れ…嘘だろ…いや、落ち着け」
ディミトリ「今は…女性がエーデルガルトの後ろにいるな」
「あなたあなたあなたあなた」ヒタッ…ヒタッ
エーデルガルト「ひ…ッ!?」
ディミトリ「エーデルガルト?おい、まさか…立ったまま気絶してるのか!?」
クロード「…幽霊なんて今まで見たこともなかったんだが化学の力ならこんな事だって証明できる出来ないわけがないんだそもそも幽霊というものはかくかくしかじかなわけで…」
ディミトリ「クロードは急な事に思考が追いつかず脳がバグを起こしてるな。仕方ない…2人ともまとめて担いで帰るか」
「あなたあなたあなたあなたあなたあなた」
ディミトリ「…まあ早く成仏してくれ(ある意味では生きてそうな気もするけど)」

 

クロード「この世に化学で証明出来ないものなんてあるわけがないんだ、今回の幽霊だって」
エーデルガルト「」
ディミトリ「条件自体はクリアしてるが…2人ともこの状態だから失格か…」
ヒルダ「クロード君とエーデルガルトちゃんがこんな形でリタイアしてるのは意外だなー。けどからかうネタにはなるかも」
リシテア「でも一体2人とも何を見たんでしょうか。わたしたちの仕掛けには動揺してなかったのに」
ディミトリ「まあショックはそれなりに大きいかもな。成仏仕切れてない感じのモノも出てきたし」
リシテア「!?」

 

以降もガルグ=マクの肝試しはディミトリを驚かせることがメインイベントの一角として行われたが、結局彼を驚かせることが出来たものは彼らの在学中に出て来ることがなかったのはまた別の話である。

 

驚かす側が驚かされる編に続くかも?

 

オルソン「モニカー……どこに行ってしまったんだ……」
モニカ(クロニエ)「なんか危なそうなおっさんが徘徊してるし」
トマシュ(ソロン)「え、お前の夫?お前結婚してたの?」
モニカ(クロニエ)「知らんわあんなおっさん」

 

シグルド「妻を亡くすのは辛い。妻を寝取られるのも…」
マルス「重い。重いですから……」