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Last-modified: 2021-07-26 (月) 23:23:47

引き続き肝試し

 

ヒルダ「これは本当に笑えるねー」(前回の肝試しで呆然としたクロードの写真)
リシテア「これも中々のものですよ」(立ったまま気絶したエーデルガルトの写真)
ヒューベルト「ククク…これは確かに笑えますな。ですが、これも悪くはない出来かと」(人魂から逃げるベルクトと驚いた表情のフェルディナントの写真)
フェルディナント「い、いつの間に…。そもそもこれは君が私たちを驚かしたのが原因ではないか」
ヒューベルト「同じ班員を驚かしてはならないというルールはありませんでしたので。それに私は驚かす方が好きなのですよ、ククク」
フェルディナント「なんというか、君らしいな…」
エーデルガルト「ちょっ!あなた達なんてもの持ってるのよ!?」
レオニー「あはは、傑作だな。まさかみんながこんな状態になるとはね」
フレン「ふふふっ」
ローレンツ「よ、よしたまえ。ぷ…くくっ」
ラファエル「クロード君でもこうなっちまうことあるんだなぁ」
クロード「あんなん起きりゃ大半の連中はビビるわ」
マリアンヌ「ディミトリは効き目が薄かったみたいですね…。驚いた顔が見れなかったのはちょっと残念です」
ディミトリ「簡単に驚いてやる気はないさ(わざとでと驚くフリをするべきだったか?)」
イグナーツ「あはは…そっちは相変わらず仲のよろしいことで」
ヒルダ「ところでクロード君、ひと勝負しない?」
クロード「内容によっては構わんが」
レオニー「あんたが作った仕掛けと勝負だ。肝試しで今度はあたし達が驚かされる側になるってこと」
フレン「もしわたくし達が勝ったら…これらの薬を作ってくださいね?」
エーデルガルト「ちょっと!作るものが酷すぎるわよ!?」
リシテア「あんたがこんなのだから最早手段を選ぶ気はありません!」
エーデルガルト「クロード!まさかこんな馬鹿な勝負に乗る気はないでしょうね!?」
クロード「媚薬にEドリンクMAXの類か…。これらの条件さえなければ構わねえけど」
リンハルト「なんで?作れるでしょ?」
クロード「アホか。作っても叱られるのは高確率で俺だろうが。お前達に何度俺が責任転嫁されたと思ってやがる」
ヒルダ「日頃の行いだと思いまーす。クロード君だって実験にみんな巻き込んでるじゃない」
クロード「何度かトラブルを起こしたことは否定はせんが、ここ暫くはお前達が化学室に忍び込んで起こしたバイオテロやその未遂の尻拭いをしたのはこの俺だぞ。挙げ句の果てには俺だけ怒られるし」
レオニー「う…それはそうかもしれないけど」
リンハルト「自信がないとか?」
クロード「…どういう事だ?」ピクッ
リシテア「まあ自分の仕掛けに自信がないなら仕方がないですね。わたしだけならともかく、わたし達全員をリタイアに追い込むことは無理でしょうし」
クロード「あ?もういっぺん言ってみろ」
イグナーツ「ク、クロード君!?目が本気になってませんか!?」
レオニー「自分の仕掛けで全員を驚かす自信がないってことだろ」
クロード「ほざいたな?2度とその口叩けねえ様にしてやる。ありとあらゆる手段を使って全員失神やその直前まで追い込んでやるよ…!」
ディミトリ「おい、クロード…」
クロード「問題ねーよ、全員脱落させる。2度と肝試しやお化け屋敷に行きたくなくなる程ビビらせてやる…!」

 

アッシュ「うわあああ!?も、もう限界です!!」(動き出す鎧武者と西洋甲冑)
アネット「あたしももう無理ぃぃぃ!!」
メルセデス「あらあら〜、これ以上はアンとアッシュが耐えられないわね〜」
ドゥドゥー「やむを得ん、引き返さざるをえんな」
クロード『アッシュ、アネット、アウト!よって失格!』
ディミトリ『気合が入ってるな…。骸骨や模型は定番だが、動きが生々しい』
クロード『当たり前だろ。俺達の手製なんだからな』
エーデルガルト『初っ端からとばしてるわね』
ディミトリ『ガルグ=マク学園一のマッドサイエンティストの呼び名は伊達ではないな…』
クロード『その呼び方やめれ。次!』

 

イグナーツ「家庭科室に放送室、職員室の次は体育館ですね」
ラファエル「真っ暗だなあ」
リネア「あ…あれ…」
ローレンツ「幕が上がった…?」
ベルナデッタ「ひいっ!ワラ人形が動きました!!」
『ぷらずま〜!』音楽に合わせてキレッキレに踊るワラ人形
カスパル「この野郎!やろうっての…あ?何もして来ねえな」
ローレンツ「もしかして本当にただ踊っているだけなのか?」
『ふぬぬぬぬ!醜い者が手段を尽くし続けたものの望みが叶わず怨霊化!悪霊退治は浄めの塩や守護霊にお任せを!』
リネア「あ、悪霊?」
ラファエル「除霊師でも呼んできた方がいいのかあ?」
『ふぬぬぬぬ!喪や変態から抜け出したくば日頃の行いを改めよ!』
カスパル「…喪か。まあ1人も楽だと思うぜ」
ローレンツ「何故僕の方を見るのだ!?」
『ぷぷぷぷぷぷぷぷ!ぷらずま〜!』
イグナーツ「まあ確かに驚きはしましたけど…」
ベルナデッタ「で、でもワラ人形は踊り続けてます!もうリタイアしましょうよ…」
ラファエル「何言ってんだ、これからじゃねえか」
ローレンツ「僕としてはこのままクロードに屈するのは嫌だが…ベルナデッタさんだけでも引き返させることはできないのか?」
リネア「全員でのゴールがクリア条件なので不可能ですね。ですがもう少し楽しんではみたいです」
カスパル「そんじゃ、進もうぜ。俺もリタイアなんて嫌だしよ」
ベルナデッタ「そ、そんなぁ…」
クロード『異世界のおっさんに借りてきたんだが…正直怖くはないかもな』
ディミトリ『確かに驚きはするのだが』
エーデルガルト『ていうか本編通り占いまでやってくれてるのね』
クロード『本人曰く今日一日だけのサービスだとか』

 

カスパル「次は技術室か。ここで木彫りイズカ人形を回収すればクリアだな」
『しくしく…ぐすん…』ヒタッ…ヒタッ…
カスパル「…一体なんなんだよ」
ベルナデッタ「ひぎゃっ!?泣き声…?」
『ブローチを探して欲しいの…無くなっちゃって』
ラファエル「オデは構わねえけど」
イグナーツ「なんか気味が悪くありませんか?泣いてる子には悪いけど早く行きましょう」ガチャ
ローレンツ「鍵が掛かった!?クロードめ、また教室を改造したな!」
クロード『改造したのは扉だけなんだけどな。後は仕掛けだし』
ラファエル「それよりブローチを探してやらねえか?」
イグナーツ「そうですね」
リネア「もしかしてこれでしょうか?」
『これなの!ありがとう!』
リネア「ところで貴女はどこにいますか?」
『後ろ』
足が透けて見えるよう精巧に作られたのっぺらぼうの女性人形
ベルナデッタ「あ…あ…あ…あんぎゃああああああ!?!?」失神
リネア「きゃああああっ!?もう無理です!」
イグナーツ「うわあああっ!!僕もこれ以上は!?」
クロード『イグナーツ、リネア、ベルナデッタ、アウトー。3人アウトにより失格!』
カスパル「だあああっ!畜生!もうちょい行けたかもしれねえってのによー!!」
ラファエル「せっかくここまで来れたけど3人ともこれじゃあ仕方ねえな」
レギン『こんな感じで良かったのー?』
クロード『やるじゃねえか。引き続き頼むぜ』
エーデルガルト『のっぺらぼうの人形と声の正体は彼女だったのね。ただ、本当に大丈夫かしら?貴方の学級のイグナーツとリネアもそうだけどベルナデッタなんて特に効果的面だったし』
クロード『流石にリタイアした連中をこれ以上驚かそうと思うほど意地は悪くねーよ。つーかさっきのベルナデッタの悲鳴と表情の方が幽霊よりこえーわ』
ディミトリ『…そこは同意だな。正直な話、俺も驚きかけた』
ベルナデッタ「」気絶中
エーデルガルト『ベルナデッタ…貴女、本当にとんでもない表情になってるわよ』

 

続く