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Last-modified: 2021-10-10 (日) 23:49:05

《とある路地裏》
レーギャルン「っ!!」
ムスペル「おいガキゃ、あんま舐めとると焼くぞ」カベドンッ!
レーギャルン「……そんな乱暴だと、モテないわよ」
ムスペル「はっ、女も国も力付くで奪い尽くす。それがワシの流儀じゃあ」
レーギャルン「…流石、ウチの始祖だけあってどうしようもなく野蛮だわ」

 

物陰のニフル(フィヨルム達が仕事とかで私を蔑ろにするのでブラブラ散歩していたら、とんでもない場面に遭遇しました)
物陰のニフル(せっかくだし撮っておきましょう。あの娘もムスペルの血筋っぽいので助かる義理はありませんしね)つ簡単スマホでカメラ起動

 

ムスペル「ほうほう、そこを解っとる割には、随分と舐めくさった口聞いてくれるのう」
レーギャルン「力で世界を支配なんて今のご時世においては不可能だし、何より私は貴方みたいな下品な男が大嫌いだもの」
ムスペル「…くっはっはっはっ!なかなか肝据わっとるやんけ」
壁ドゴォッ!!>
レーギャルン「…!」
ムスペル「せやけど…少し吠えすぎや。ちぃーと躾たらなあかんのう」ゴッ!
レーギャルン(…この距離だと、流石にマズイわね)
ムスペル「んじゃまあ……歯ぁ食いしばr」
ヘザー「ゴォォォォルデンドラァァァァイブ!!」ドゴォッッッ!!!
ムスペル「へぶーーーーーーっ!!??」
レーギャルン「!!!???」
物陰のニフル(突然突っ込んで来たバイクがムスペルを跳ね飛ばした!?)
ヘザー「レーギャルン、大丈夫?」
レーギャルン「あ、ありがとうございます、ヘザーさん/////」
ゴミ捨て場に突っ込んだムスペル「なっ、なんじゃあ、何が起こったんや!?臭っ!?ほんで臭っ!?しかも抜けへん?!」
ヘザー「チッ仕留め損なったか…それでアレ何?」
レーギャルン「ウチの国の開祖の炎竜ムスペルです、まあこの街で稀によくある威厳の無い悪神です」
ヘザー「成る程……今のうちに殺っとく?」つビーストキラー
レーギャルン「アイツ無駄に硬いから面倒ですし放っておきましょう。それより、その……やっぱり少しだけ怖かったので、慰めていただければ(小声)/////」
ヘザー「………ふふ、勿論OKよ。さ、後ろに乗って///」
レーギャルン「……はい♡///」
ブロロロロロ……>
物陰から出て来たニフル「……行ってしまいましたね。それにしても」
まだゴミ捨て場から抜け出せてないムスペル「なんやわしの背中の上をカサカサと………ま、まさか…ゴっ!?」
ニフル「プ-クスクス、最高の絵面ですね!撮りまくってえすえぬえすとやらで拡散してやりましょう!」パシャパシャ

 
 

その後、ニフルによってばら撒かれたムスペルの痴態はあっという間に広まり、ムスペルは来て早々街の笑い者になってしまいました。
その上、姉に働いた狼藉を知って怒髪衝天なレーヴァテインによって、スルトの説得も虚しくムスペルの締め出し令が刊行。ムスペルは子孫達のアジトやお店に始祖なのに入れてもらえなくなってしまいました。

 

ムスペル「なして来て早々こないな目にあわないかんのじゃああああああああ!!!???」
ニフル「あーっはっは、自業自得ですよ自業自得!」

 

なおニフルの方もSNS初心者だった為に、本垢でムスペルの痴態動画と共にかなり口汚い暴言を垂れ流してしまい、「神様なのに襲われている女の子を前に何もしなかった」という声もあって炎上してしまったのでした。

 

ニフル「何故に!!!???」
フィヨルム「ニフル様……ネットリテラシーも学びましょうね……」

 

スルト「あの……あれでもうちの神だし、そこら辺で大目に……」
レーヴァテイン「あ”あ”?」
スルト「なんでもないです……」
ロキ「王様ぁ、これ以上口を挟むと三枚におろされちゃうわよ」
ヘルビンティ「あそこまでキレたお嬢は初めて見るんだぜ……」