セリス「リーフーご飯ができたってエリンシア姉さんが…あれ、いない?」
セリス「…ゲームのコントローラー投げっぱなし…TVもつけっぱなしで…出かけたのかなあ」
セリス「なんのゲームしてたんだろ……ドット絵が雑で見づらいゲームだ…あれ…このキャラ…え、え?」
セリス「た、大変だよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
シグルド「…と、いうわけで…私の持ってるレトロゲー…北斗の拳の主人公…ケンシロウが…リーフになっていたと」
セリカ「ほ、本当ね…絵が雑でわかりにくいけど…よく見るとリーフだわ…」
マルス「いったい何をどうしたんだか…妙な改造をして…それにしても本人はどこにいったやら」
セリス「それが……あ、ほら、ゲーム画面を見て」
マルス「?」
リーフ「ボクハリーフ マゾゲ―ヲミズカラタイケンシヨウト ゲームソフトトイッタイカシテゲームノナカニハイッタ」
セリカ「カタカナ表記で読みにくいわ!?普通にしゃべらんかい!」
シグルド「古いゲームだからね。仕方無い…って、ゲーム世界に入った…だ…と」
リーフ「ソウ…ソシテキヅイタ プレイヤーニプレイシテモラワナイトジブンジャウゴケナイト」
マルス「つまり。僕たちに動かしてほしいと…」
リーフ「クリアスレバボクハモトニモドレル。オネガイ」
マルス「じゃさっそく」
数十分後
モヒカン ドカバキゴキ
リーフ コノヒトデナシー
マルス「またゲームオーバー」
セリス「むむ、難しい…」
セリカ「兄さん…このゲーム兄さんのでしょう?クリアできないの?」
シグルド「難しすぎて投げ出したゲームだからね…兄さんの頃にはこういう横スクロールアクションがけっこうあったんだ」
セリス「というか、さっきからぜんぜん敵を倒せないんだけど…」
シグルド「本来の主人公はケンシロウだからなあ…リーフになったらそれは北斗神拳使えないからねえ…」
ベルカ「ちょっと貸してみろ。私がやってみる」
マルス「あ、いつの間に」
セリス「リーフを助けてくれるの?」
シグルド「…日頃いがみ合い嫌っていても…こうなるとほうっておけないのだね。友情だね」
コノヒトデナシー
ベルカ「ああ………気分がいい」
セリカ「…わざと敵にぶつかったり敵の攻撃を食らいにいったり…」
マルス「クリアする気がまったくない……」
その後…兄弟たちが入れ替わり立ち代わりでプレイするもクリアには至らず。
最後にアイクが画面のリーフを掴んで力づくで引きずり出すまでこの苦行は続いた。
なお、リーフはのちにエロゲにも飛び込んだのだがありとあらゆるエロゲヒロインにフラれまくる悲哀を味わったという。