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Last-modified: 2022-10-16 (日) 23:13:46

【ガルグ=マク職員室】
セテス「……えーでは、最後に転入生について話しておきたいと思う。入ってくれ」
<ガラガラ
シェズs「「ど、どーも……」」
ベレトス「「しぇ、シェズ!?なんでここに!?」」
マヌエラ「あら、知った顔なのかしら?」
ベレト「あ、ああ。ジェラルトの飲み仲間の便利屋ベルランっていう何でも屋の店員さんなんだ」
ベレス「飲み屋で大食い勝負とか、賭け勝負でバトルしたりとか、色々張り合ったライバルだよ。因みに私たち二人とも料理以外のありとあらゆる勝負で1度も負けた事はないよ」
シェズ♀「一言多いわよコラァ!?」
シェズ♂「事実だから強く言い返せんが…」
ベレス「というかジェラルト、この話聞いてたの?」
ジェラルト「聞いてたっちゃあ聞いてたが、俺だって知ったの昨日だぞ?ベルランから急に電話が掛かってきてよろしく頼むってな」
ベレト「にしても、なんでいきなり二人が入学だなんて……」
レア「以前山奥の『闇に蠢めく者』のアジトが発見され、大規模な駆除作戦がありましたね。そのアジトを発見したのが、何を隠そうこのシェズさん達なのです」
ベレス「モニカが救出された時の?(77-152)」
セテス「ああ。駆除にも参加してくれたし、何か報酬を出したいとベルラン氏と相談した所、若い彼等に勉学の機会を、と頼まれたのだ」
シェズ♀「団長もそんな気を遣わなくていいのに…まあせっかくの気遣いを無碍にする訳にもいかないし、ありがたく承諾させてもらったのよね」
シェズ♂「とまあそんなわけで、ジェラルトと仏頂面きょうだい以外の皆さん、宜しくお願いします」
\パチパチパチパチ/
レア「……それでは、二人が所属するクラスを決めたいのですが」
ベレス「はいはいはい!ウチのモニカがお世話になったなら恩返しとして私が…」
シェズs「「ウゲェ!!?」」
セテス「そのモニカが増えたばかりだろう黒鷲(きみのクラス)は、今回は他の2学級に一人づつだ」
ベレス「(´・ω・`)」ショボーン
ベレト「ふっふっふ、悪いな」
シェズ♀「……ほっ、良かった。ライバルの教え子とか、流石にプライド的につらいし」
シェズ♂「しかし、結局どっちかがベレトの奴の教え子にならなきゃいかんのか…?」
セテス「まあそうなるな」
シェズs「「成る程成る程……」」
シェズs「「………最初はグー!ジャンケンポン!!!(あいこ)ジャンケンポン!!! (あいこ) ジャンケンポン!!! (あいこ) ジャンケンポン!!! (あいこ) ジャンケンポン!!! (あいこ) ジャンケンポン!!! (あいこ) ジャンケンポン!!! (あいこ) ジャンケンポン!!! (あいこ)」」
カトリーヌ 「うわーすげー熱戦」
シャミア「よっぽどアンタの教え子になるのが嫌らしいな」
ベレト「お、俺は別に気にしないんだが…」
ベレス「ぷぷ、残念だったね」
ベレト「今回は除外されただけでお前も候補に入っていたらあれくらい拒否られてるからな!!?」

 

~10分後~
シェズ♂「勝ったっっ!!!」ガッツポ
シェズ♀「ま、負けた……」ガックリ
セテス「………ま、まあ、というわけで、シェズ♀は金鹿、シェズ♂は青獅子に所属という事でいいな」
シェズs「「はーい!」は~い…」
ハンネマン「うむ、吾輩が青獅子の学級の担任のハンネマンである、よろしく頼むぞ」
シェズ♂「こちらこそ、よろしく頼む」
ベレト「えーと、金鹿の学級の担任のベレトだ、あ、改めてよろしく…」
シェズ♀「………はあ、こうなったら腹括るしかないわね、改めてよろしく」
レア「それでは、ベレトとハンネマン先生は二人を教室に案内してあげて下さい」
二人「「はい!」」
<ガラガラガラ…
セテス「…行ったな。さて、皆に知っておいてほしい話がある」
アロイス「な、何やら雰囲気が変わりましたな

セテス「ああ、表には出したくない重要事項だからな。まずはこのビデオを見てくれ」
ビデオ映像【シェズ♂『俺達の本気っ!!』シェズ♀『見せてあげるわっ!!』】
カトリーヌ 「おわっ、変身しやがった!?」
シャミア「そして凄まじい勢いで敵を薙ぎ倒していっているな、正に無双だな」
ベレス「あの二人にあんな力があったなんて…ジェラルトは知ってた?」
ジェラルト「一応ベルランの奴から話だけはな、まあ見ての通り盛場の喧嘩で出すような力じゃねぇからな」
レア「この力はヤツら由来のモノだと考えています。ヤツらによく似た変身能力…現に対峙したヤツらの幹部どもが妙な反応をしていました。拷、尋問する間も無く逃げられてしまいましたので真意は分からずじまいでしたが」
ジェラルト「……ベルランによると、あの二人は捨て子らしい。その上、拾った養母も亡くなっちまってるから、その出自は一切不明…ヤツらの手にかかっている可能性も無くは無い」
ベレス「プレイヤーからの神の視点ですら謎だらけだもんね、あの二人」
ベレト「メタ発言すんな」
ジェラルト「因みになんでそんなヤツ雇ってるかってーと、腕っ節があって性格もいいし、この辺りにはいないがマムクートだのラグズだのがいるこの街だとあれ位の能力も珍しく無いかららしい」
マヌエラ「また随分と大雑把ねぇ、まあ言ってる事も分かるけど」
レア「お二人からは邪気を全く感じませんでしたが、その身にヤツら由来と思われる力を宿している以上野放しには出来ません。ちょうどベルラン氏の願いも叶えられますし、ウチに招いて見守ろうと考えたのです」
セテス「……という訳だ。彼女らはもう我が校の生徒故に警戒しろとまでは言わないが、今の話を頭の片隅には置いておいて欲しい。あとベレトとハンネマン先生には私から伝えておこう」
教師陣「「「「分かりました!」」」」

 

ベレス「とまあそんな訳であの二人がこの学校に迎え入れられた訳だけど、どんな感じかな?」
ハンネマン「ああ、あっという間にクラッセに溶け込んだよ」
ベレト「まあ元々気のいいヤツだからな」

 

シェズ♀「……それで、なんとか尾行を成功させて奥さんの不倫相手を突き止めたんだけど、なんとその相手が大物議員だった訳よ。気づけば周りには厳つい黒服が…」
レオニー「おおー、それでそれで!?」
イグナーツ「シェズさんは本当に色んな事を経験しているんですね」
シェズ「まぁね、荒事からお婆ちゃんの話し相手まで、法に触れないなら基本何でもやるのが便利屋ベルランだから」
ラファエル「個人的には料理の話が興味深かったなぁ。料理が得意なんだったら、よければ料理部に来てくれよ!」
シェズ「ふふっ、考えておくわ」
クロード「おーおー、楽しそうにやってんじゃねーか」
シェズ「あらクロード」
クロード「今更の転入生ってんで馴染めるか心配だったが、杞憂だったみたいだな」
シェズ「心配してくれてありがと、御礼にまた夜食作ってあげようかしら?」
クロード「あ、バカっ!?」
ヒルダ「へ~~~~~、クロードくんったらあんだけ叱ったのにま~~~~~た徹夜したんだ~~~~~???」
クロード「え、あ、あははは~~~(メソラシ)」
ローレンツ「っと言うかシェズも見つけたんなら手伝うんじゃなくて寝かしつけてくれ!」
シェズ「いやー私職業柄夜通しの仕事とかも多くって、別に夜更かしもそんな気にしないって言うか」
ヒルダ「クロードくんは研究始めると気が済むまで何日も徹夜しちゃうだよ、今度見つけたらメイスかなんかでぶん殴ってでも寝かせてよね」
クロード「ヤメレっ!!??」
シェズ「あ、あはは~(汗)」

 

シェズ♂「どっせいっ!!!」つ練習用の剣【風薙ぎ】
フェリクス「うぉぉっ!?」ドスンッ!
イングリット「勝負アリ、勝者シェズ!!」
シェズ「ふぅーーーーー……お疲れ様、流石の腕っ節だな」
フェリクス「くそっ、二刀流の相手はやはり慣れん……」
シルヴァン「おいおい負けたからって拗ねんなよ~w」
アッシュ「まあまあ」
ディミトリ「それにしても見事な腕前だな」
シェズ「まあ仕事柄荒事はそれなりに経験しているからな、あと身近にでっかい壁もいるしな」
シルヴァン「そーいやベレトス先生とライバルなんだっけ……あの超人に食って掛かっていけるだけでも凄い根性だよなぁ」
シェズ「まあそれもあるんだが、それ以上にシェズ♀のヤツがな…」
ドゥドゥー「ほう?」
シェズ「物心ついた時から一緒だからか、どうにも思考回路が似通ってしまってな、今まで1000回は軽く手合わせしたが決着がついた試しがない」
イングリット「1000回!?それはまた…」
シェズ「あいつもどんどん強くなる、追いつけ追い越せだな。あいつとの差をつけるために俺独自の秘密の特訓をしたりしてな」
ディミトリ「ほう、秘密の特訓…」
シェズ「お、興味あるか?」
ディミトリ「……正直、普通のトレーニング器具では物足りないと思う事もあるんだ。良ければ知りたいかな」
シェズ「流石だな、じゃあちょっと耳を貸してくれ」
<ゴニョゴニョゴニョ……
アッシュ「何というか、あっという間に溶け込みましたね」
シルヴァン「ウチらはお国柄基本身内で固まってるから、シェズみたいな外からの風はいい刺激になるんだろうな」
ドゥドゥー「殿下と正面からやり合える同年代なんか殆ど居ないから、その面でも貴重だな」
イングリット「ふふっ、これから賑やかになりそうです」
フェリクス「くそ、次こそは勝って…二刀流の対処法を……」ブツブツ
アネット「因みにこの後シェズと殿下は特訓と称して大橋から紐なしバンジーを敢行、言うまでもなくなくみんなに死ぬ程叱られました」
メルセデス「あらあら~、言い出す方も言い出す方だし、言われてやる方もやる方ね~」