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Last-modified: 2022-10-16 (日) 23:19:08

アレク「いやほんと、とっくにデータ化してるのに必要なんすかこの紙束」
アーダン「10年は保管しないといけないんだっけか」
シグルド「取引先のサインや印も入ってるからねぇ。たまに整理しないと」
ノイッシュ「資料室の奥で埃被ってますが…箱ごと場所を移すんでしたか」
シグルド「期限切れた物は処分するからね。どれ運び出し………ぐわっ……」
アレク「あれ、どうしたんす?」
シグルド「こ、こ。腰が…ピキッて……ピキッていった……お、お、おおぉぉぉぉぉぉ……」
アーダン「紙も束になるとけっこう重いから…」
ノイッシュ「あ、すぐにうごかないで…ゆっくりゆっくり…」
シグルド「し、しかし……」
アレク「今日んとこは早退させてもらいましょ。アルヴィス部長には言っときますから」

 
 

シグルド ショボーン
ミカヤ「あら、今日は早かったのね?」
シグルド「いや、ちょっと仕事中に腰やっちゃって…」
ミカヤ「ま、大変。エーディン先生のところにはいったの?」
シグルド「帰り際に寄って注射打ってもらってましたよ姉上…ラケシスは?」
ミカヤ「まだ帰ってないわ。AKJの集まりとかなんとか」
シグルド「なんと!?あれだけKINSINNに手を貸してはならんと……うごごっ!?」
ミカヤ「ほら、急に動こうとしないの。部屋戻って休んでなさい」
シグルド「ふぁい……」

 

ドタドタドタ

 

セリカ「兄さんがぎっくり腰ですって?もう!何やってるのよ!自分の齢考えて仕事しなさいよ!」
シグルド「いや面目ない。でも私はまだ40前なんだが」
セリカ「充分中年おじさんでしょうが」
シグルド「セリカの齢からすればそう見えるかも知れないけど世間ではまだ中堅どころで、だね。おじさんというのは白髪が出始めるころで」
セリカ「同じようなもんでしょうが。湿布張ったげるから背中出しなさいよ」
シグルド「あ、うん。すまない。しかしねセリカ。腰痛はおっさんだけのものではないんだよ。若い人でもなる時はなるのだから気を付けて」
セリカ「はいはい、まったく世話が焼けるったら」ブツブツ
シグルド ニコニコ
セリカ「何よ」
シグルド「いや、優しい子に育ってくれたなぁって」
セリカ「~~~~~っみ、ミラ様の慈愛の教えを守ってるだけだから!あ。兄さんも良かったら今度教典を貸してあげ…」
シグルド「あ、うん。今度ね。じゃあ少し寝るから」