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Last-modified: 2023-01-06 (金) 23:13:47

エンブラ「デートするぞぉ」
エフラム「…唐突すぎないか?」
エンブラ「ほら…そういうの私の本体でしたことあんまりなかっただろぉ?それと独り身のアスクの連中どもに自慢してやるぅ…でふふふ…」
エフラム「邪念が混じってる気がするが…まあ一緒に出かけるのはいい話だな、最近外は冷えるが街でイベントがあったりも…」
エンブラ「あ…デートってことは外に出るのか…止めるかぁ」
エフラム「自分で言ってすぐ撤回するのか…いや、もう少し前向きに考えてみないか?」
エンブラ「むぅ…こういうときは…」

 

エンブラ「…ということで教えろ…引きこもりの達人の人間なんだろぉ…?ないのかぁ?今の時代には外に出なくてもデート的な何かがあったり…」
ベルナデッタ「いやぁ…達人とかって言われると照れちゃいますけど」
エフラム(引きこもりの達人とは褒め言葉なんだろうか…)
ベルナデッタ「ありますよぉ!そのものズバリ!『おうちデート!』ベルとエフラムさんもしたりしますよねっ!」
エフラム「ああ、そういう方向もあったな…」
エンブラ「何だそれぇ…?」
ベルナデッタ「その名の通り外に出ないデートですよ!二人でアニメとか映画観たりゲームしたりとか人目気にしないでイチャイチャしたりいやー外に出ないって最高ですよねーまた今度しましょうねっ!」
エフラム「こういうことを話すときのベルは何か妙に早口で活き活きするよな…」
エンブラ「ふうん…家から出なくていいのか…人間の文化も見どころがあるぅ…」

 

エンブラ「ようし…お菓子も飲み物も用意したしぃ…おうちデート開始だぁ…」
エフラム「じゃあまずは…何か映画でも観てみるか?サブスクで大抵の作品は観られるからな」
エンブラ「いや…今の人間の流行の映画とか番組とかわかんねーしぃ…」
エフラム「そうか…じゃあゲームでもするか?今なら狩りゲーの最新バージョンとモンスター捕獲ゲームの最新作が…」
エンブラ「…なんか忙しそうだったり頭使いそうで見てるだけで腹いっぱいって感じぃ…」
エフラム「…じゃあ、ちょっとしたスポーツや訓練とかはどうだ?部屋でも軽い運動なら」
エンブラ「スポーツとか運動はマジで面倒」
エフラム(物凄い勢いで否定された…)
エンブラ「もういいからぁ、おやつでも食べながら適当にだべるかぁ…」
エフラム「今まさにお菓子を食べつつ話してるわけだが…」
エンブラ「…手詰まりぃ…」
エフラム「…俺は結構提案したと思うんだが」
エンブラ「…こうなったらぁ…これしかないよなぁ…でふふふぅ…♪」

 

ベルナデッタ「あ、どうでした?エフラムさんとのおうちデートは」
エンブラ「あぁ…良かったぞぉ…褒めてやるぅ…ベルとやら」
ベルナデッタ「えへへ…それで、どんなことを?やっぱりゲームしたりとか…」
エンブラ「いや…やることなかったからずっとヤってたぁ」
ベルナデッタ「ええぇ…?」
エンブラ「いやぁ…私もああいうのは初めてだけどぉ…案外これが正解だったりしないかぁ?」
ベルナデッタ(ベルのときも最終的にはそういう流れになるってちょっと言いにくい…)

 

エンブラ「外とか面倒なだけだし家でいいだろぉ…?」
ヴェロニカ「わかりみ」
スラシル「わかるわ」
ベルナデッタ「ベルも部屋から出ない方が…」
ベロア「家の方がいい感じの糸くずとか探しやすいですし」
サラ「外に遊びに行った方が普段と違って退屈しなくない?」
キヌ「そーだよ、外で遊ぶの楽しいよ?」
アメリア「思いっきり体動かすなら外の方がいいしね」
カザハナ「一緒に走り込みに行ったりとかもできるし」
エマ「二人の方がカード買いに行ったときにレアが出やすい気がするんだよね」

 

ンン「何を話してるんです?」
ミルラ「お兄ちゃんとデートするなら家か外のだっちか、とか…」
ノノ「ふーん、じゃあノノは…どっちでもいいから早くベッド行こう派で参加しよっと」
ンン「収拾がつかなくなるからやめれなのです」

 

エンブラ「何か他の連中とかネットでもクリスマスとか言ってるから調べてみたら…寝てる間にうざいイベントが流行ってたとは…」
エフラム「家でもパーティやるから楽しみにしててくれ」
エンブラ「…明るくて騒がしいのは好きじゃないぃ…もっと暗くて狭いイベントにしろぉ…」
エフラム「…あるか?そういうの…」
サラ「兄様、いつもの人来てるわよ」
エルム「どーも、パーティ用のお菓子とかケーキの材料とか差し入れに来ましたよ」
エンブラ「…なんだぁ?お前そんなことしてたのかぁ?」
エルム「ええ、エンブラ様がお世話になってるならこれくらいはね。…エンブラ様は基本部屋で寝てばっかりだから気づかなかったでしょうけど」
エフラム「エンブラの部下なんだよな?」
エンブラ「そう…私の言うことを聞いて裏切らないのが取り柄の奴」
サラ(…そういう評価で納得してるのかしらこの人)
エルム「まあエンブラ様には忠誠を誓ってますけど…でも大変だろ?この方わがままだから一生独り身だと思ってた僕としては安心したけどさ」
エフラム「そんなことはないぞ、エンブラにも可愛いところはたくさんあるからな」
エルム「あ、分かる?流石に旦那様になる方は違うねえ、そうなんだよこの方も意外と可愛いところが…」
エンブラ「や、やめろおぉぉ…!目の前で可愛いとか言うなあぁぁ…!?」
エルム「…こういう面倒な方だから嫁に行ってくれて本当安心したよ」