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Last-modified: 2023-02-21 (火) 22:01:16

ラファエル「よいしょおおお!!!」つ杵
リンカ「それっ!!!」コネッ
ラファエル「よいしょおおお!!!」つ杵
リンカ「それっ!!!」コネッ
ラファエル「いよいしょおおおおおっと!!!」つ杵
リンカ「………うむ、いい出来栄えだな」
ラファエル「おおお、ホカホカでうまそうだぞ!!」
リンカ「それで…これは雑煮に使うんだったか?」
ラファエル「おう、スープの方はもう準備が出来てるから、あとはお餅を焼いて入れるだけだぞ!」
リンカ「流石手際がいいな、それじゃあ餅を持って台所に行こうか」
ラファエル「おう!」

 

ラファエル「どれどれ(寸胴蓋パカ)…お、いい感じに出来てるぞ!」
リンカ「おお、いい匂いじゃないか。しかし、里のみんなに配る為とはいえ、この量を作るのは骨が折れたんじゃないのか?」
ラファエル「そうでもねぇぞ。お雑煮って結構わかりやすいレシピで、調味料の分量を間違えなけりゃあ後は具材を煮込むだけだからな」
ラファエル「でも味の方は期待してくれよ、今回はちょっと背伸びして鴨肉使ったからよ」
リンカ「ほう鴨肉か……それは楽しみだな」
ラファエル「そんじゃあお餅を焼いてくぞ!ちょっと量が多いから、リンカさんも手伝ってくれよ」
リンカ「わ、私がか!?別に構わないが…(私が料理するとつい血が騒いで火を強くし過ぎてしまうんだが…大丈夫だろうか(汗))」
ラファエル「お餅を焼くとなったら、やっぱこれだよなあ!」
リンカ「……七輪か(よかった、これなら急に火が燃え上がるなんてならないから、まだ焦がしにくいな)」
ラファエル「んじゃ、炭を入れて着火して、お餅を切り分けて網の上に置いてと……」
リンカ「………………………………………………………お、膨らんだ」
ラファエル「いい感じに焼き目が付いたらお椀に入れてスープをよそえば………完成だ、オデ特製
のお雑煮だぁ!」
リンカ「おお……こいつは凄いな」
ラファエル「お上品なお店だとあんまり具を入れねえみたいだけど、オデとしてはやっぱり具は盛りだくさんの方が嬉しいから、そうさせてもらったぞ」
リンカ「それでいいと思うぞ、鴨肉以外にも大根に人参に青梗菜にナルトに…見た目も華やかだしな」
ラファエル「味付けも醤油と顆粒出汁と味醂と料理酒くらいだけど、あとは具材の旨味でいい感じになるもんだ」
リンカ「どれ一口(ズズ…)………成程、確かに薄すぎずしょっぱすぎず、安心する味わいだ」
ラファエル「そんじゃあ、里の人達に配ろう!」
リンカ「ああ」
リンカ(………男が台所に立つのはけしからんだとか、そもそもラファエルが余所者だとか、直接言われはしていないが思っている者もいるだろう。せめてコレでその腕前を知れば)
リンカ(………いや別に、ただ鍛錬仲間として此方の身内が失礼な態度を取るのが見過ごせないだけであって、別にナンパな意味がある訳では)
リンカ(………いやナンパな意味ってなんだ私!!?//)
ラファエル「おーいリンカさん、どうかしたかぁ?」
リンカ「ななななな何でもない!!!///」

 
 

【同時刻、炊事場の外………】
炎の部族モブA「………何というか、リンカちゃんが男を外から連れて来た時は何事かとおもったが」
炎の部族モブB「腕っぷしがあって、あの娘の刺々しい性格も和らげるほがらかな性格で、あの娘の欠点の体力攻撃がしっかり高く、オマケに料理上手」
炎の部族モブC「男が台所にうんたらはもうこのど田舎でもカビが生えた価値観じゃし、部外者云々もリンカが行き遅れる位なら気にせんでいい。絶対に逃さないで欲しいですなぁ」