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Last-modified: 2023-03-26 (日) 23:36:20

一部独自設定あり

 

 しばらく進むと、雑多なものが置かれた広場に出る。

 

マルス「ここは?」
アリヤ「ここはですね……」
???「いらっしゃいませぇ、ここはソラネルの蚤の市よ!」
アイク「む、誰だ?」
???「ここよここ、カウンターをよく見て!」

 

 言われた通りカウンターを見ると赤い髪の少女がいた、彼女は……

 

ベレス「アンナ?」
アンナ「もぅ、初対面の相手に呼び捨てなんてしつれーよ! アンナじゃなくてアンナさんって呼んで!」
ベレス「ごめん」
マルス「姉さん、ひょっとして彼女は」
カムイ「そうだよ、あちこちにいるアンナさん一族の一人、従業員を探してたら耳に入ったらしくてね、このエレオスで修行をしてるこの子を紹介してくれたんだ」
リュール「でもここに来る前に行商人として頑張ってたらしく、優秀な子ですよ、とても助かってます、ありがとう、アンナさん」
アンナ「え、えへへ~、神竜様に褒められるのは照れちゃうなぁ……あ、お買い物だよね、すぐミスティラお姉ちゃん呼んでくるわ」

 

ミスティラ「おまたせいたしました、来てくれたんだね、神竜様」
アリヤ「相変わらず元気ですね、ミスティラ」
ミカヤ「彼女は?」
ミスティラ「あ、自己紹介しますね、コホン……♪アタシの~名前は~ミスティラ~神竜様の~お友達だよ~
      ♪みんなとも~仲良く~なりた~いな~!」
シグルド「お、おお…よろしく……」
リュール「あはは……彼女、歌が好きで即興の歌を使ってよく歌うんです」
ベレス「アネットと仲良くなれそうだね」
フォガート「まぁ色々戸惑ってるとはありますが、よろしくお願いしますね」
エイリーク「あなたは?」
フォガート「俺はフォガート、姉さんの弟でソルム地区長スフォリアの長男、姉さんが手が放せない時は手伝ったりしてます、よろしく」
エフラム「ああ、よろしくな」
ミスティラ「それで、お買い物してく?何が欲しいのかな~?」
エリンシア「どのようなものがあるのでしょうか?」
アイク「む、肉か?」
ミスティラ「私も大好きな干し肉だよ~そのまま食べてよし~軽く炙ると香ばしくなってとても美味しくなるよ~♪」
アイク「美味そうだな、これをくれ」
ミスティラ「100ゴールドで~す♪」
アイク「ありがとう」

 

 その後確認するとお土産に良さそうなものも多くありみんなそれぞれ買っていった。

 

ミスティラ「お買い上げ~ありがとうございま~す♪」
ミカヤ「中々楽しい子だったわね、それに、いい買い物ができたわ」
リュール「なら良かったです、次は……(テコテコ)この足音は……」
エイリーク「何かありましたか?」
??「ふゃ~」
リュール「ソラ!」

 

 嬉しそうに振り向いたリュールの胸に飛び込んだのは水色と白の模様の猫(?)だった、リュールもアリヤも嬉しそうに撫で、ソラと呼ばれた動物も二人に甘える。

 

ベレス「ね、姉さん……その子は?」ウズウズ
リュール「紹介しますね、この子はソラ、このソラネルの守り神のような存在だそうです」
エフラム「守り神?」
アリヤ「詳しくは判らないのですが母さんとも仲が良かったそうなので長く生きているのは確かにです、私達にも懐いてくれてるんですよ」
ベレス「姉さん……その子、私が撫でることも?」
リュール「少しだけ待ってください、丁度その先がその場所になるので」

 

 先に向かうと洞窟の中に入り、小さな祭壇があった、ソラはそこに乗り、大人しく座る。

 

シグルド「ここは……」
ミカヤ「何だか神秘的な場所ねぇ」
リン「あ、景品と同じ欠片がこの周りにあるわ」
リュール「拾って結構ですよ、さて、この場所では島の守り神ソラとの触れ合いになります、餌を上げたり撫でたりして触れ合って下さい」
ベレス「この子は何を食べるの?」
アリヤ「雑食ですが若干好き嫌いがあります、今回は好物のオレンジを持ってきましたからこれを食べさせて下さい」

 

 今回は逸るベレスを抑えミカヤが餌をあげる、ソラは夢中で食べると「ワフッワフッ!」と犬のような声をあげる。
 その直後の光景にみんなが目を奪われる、喜ぶソラの周りにキラキラとした光が起こりやがてそれが一点に集まる、ソラが大きく体を震わすとそれは多数のかけらになった……なぜかソラのお尻の前で

 

ベレス「こ…これは」
リン「これ、景品だったりここに落ちてた欠片よね」
リュール「はい、これがソラの力なのかこれによってこの『絆のかけら』が生まれるんですよ」
マルス「なぜお尻の前なんでしょう?」
アリヤ「さぁ、さすがにそれは……」
シグルド「……ただし魔法は尻から出る」
カムイ「突然どうしたの?」
シグルド「いや、何と無く思い浮かんだ」

 

 その後ベレスが撫でると同じようにかけらを作る、因みに撫でた感想は「ふわふわだけど何と無くモチモチして、不思議だけど気持ちいい感覚だった」とのこと、そしてソラに挨拶をして次に向かう

 

ミカヤ「次はどこに行くの?」
アリヤ「この坂を登ってもう少し……見えた、あの池の畔です」
ディアマンド「よく来てくれた、神竜様、ご兄弟の方々」
リュール「こんにちは、ディアマンド、スタルーク、今日はありがとうございます」
スタルーク「か、歓迎いたします……僕なんかに歓迎されても嬉しくないでしょうけど」
アリヤ「相変わらずですね」ニガワライ
リン「こ、この人達は?(またイケメンが!)」
ディアマンド「すまない、申し遅れたな、私はブロディア地区長モリオンが長子、ディアマンド、神竜様方の友人でもある」
スタルーク「ブロディア家のディアマンドじゃない方……事、次男のスタルークです」
ディアマンド「すまない、スタルークは人見知りというか、あまり自信を持って話せないんだ、許してほしい」
スタルーク「す、すみません、兄上」
ディアマンド「別にお前に迷惑をかけられたわけじゃない、誰にだって苦手なことはある、気にするな」
ミカヤ「いいお兄さんね~」
エリンシア「お互い支え合って素敵な兄弟ですわ」
ディアマンド「さて、ここは釣り堀だ、今回は餌の関係上3回しか釣れないが、挑戦していくか?」
ベレス「釣りなら私だね、折角だから試してみようかな?」

 

 そしてベレスが釣っていく、今回は手軽な小魚用だったが3回とも釣り上げることが出来た。

 

ディアマンド「見事だな、私も驚いた、バンガンニシンが2、イッカクイワナが1、バンガンニシンは今回のボーナス対象だからこれが報酬だ」つ絆のかけら100、ニシン2、すり身1
ベレス「ありがとう、違う場所の釣りもまたいいね」
リュール「ありがとうございます、ディアマンド」
ディアマンド「気にしないでくれ神竜様、ご兄弟に楽しんで貰えてよかった、また来るといい」
アリヤ「それでは、次に向かいますね」

 

 その後、プール、果樹園を案内してもらい(果樹園では収穫作業をしていたクランからもぎたてフルーツを貰った)始めの広場に戻ってくる。

 

???「おお、神竜氏、戻られましたか」

 

 広場に戻った一行を迎えた一人の女性、露出の多いタイトな服を着た豊満な女性、そんな女性に反応するのは幸か不幸か今回のメンバーではマルスだけだった。

 

リュール「あ、ユナカ、来てたんですね」
ユナカ「ええ、神竜氏と会えると聞き、楽しみにしておりましたぞ」
シグルド「兄上、彼女も友人なのか?」
アリヤ「ええ、彼女は」
ユナカ「お初にお目にかかる、私め、エレオスで旅芸人を営んでおりますユナカと申す者、今回、神竜氏のお誘いでこの地で興行をさせていただいたのです、よろぴっぴ♪」
エリンシア「あ、あら~」
ミカヤ「中々独特な子ね」
リュール「そうでしょうか? ユナカの話し方、可愛いじゃないですか」
マルス「意外と姉さんも独特なセンスがあるんですね」

 

ユナカ「さて私め、ここで待たせて戴いたのは神竜氏とご兄弟の皆様に我が芸をお披露目させて頂きたいと思ったゆえにございまして、これでも投げナイフを得意としておりますゆえ」
アリヤ「それは楽しみですね」
ユナカ「それでは、とくとご覧あれ」

 

 そう言うと瞬時に両手合わせて6本のナイフを出すとそのナイフでジャグリングを開始する、6本も、そして手を切らない正確な手腕も驚きだがいつの間にか現れたフランが彼女の方にナイフを放ると正確に受け取り数を増やしていくのだ。
 そして戻ってきたクランが持ってきた果物を放り投げるとジャグリングしながらもそれに向かって投げつけ、正確に命中させる、そして最期はフランが用意した白い板に全てを投げつけ突き刺して行く。
 ナイフは一つもぶつからずに全て等間隔に板に突き刺さり最終的に絵を描いていた、それはデフォルメされたリュールの顔であった。

 

ユナカ「いかがでしたでしょうか?」
エフラム「すごいな、見事な技術で、圧倒された」
リン「凄い格好良かったわ!!」
リュール「とても素晴らしい物をありがとうございます、しかし、最後のあれは……」
ユナカ「ふむ、お気に召しませんでしたかな? 私めとしては会心の出来だったと思うのでござるが」
リュール「いえ、絵自体はいいのですが流石に恥ずかしくて……」
フラン「きゃあ! リュール様の素敵なご尊顔、これは後世に残る芸術だわ!」
クラン「ヴァンドレさんに頼んでガラスケースを用意して貰おう、ソラネルの象徴として広場に飾るんだ!!」
リュール「そ、それは勘弁してくださ~い!!」

 

 その後説得の末流石に広場は避けられたものの後に紋章士の間の奥に飾られた。
 その後、鍛錬の間を紹介し、アイクとエフラムは乗り気だったがプレオープン故対戦相手もなく、案内時ゆえ今回は自重してもらった。
 その後食堂でこの日の当番だったボネの食事に舌鼓を打ち、次の部屋へ……

 

ミカヤ「ここは?」
エイリーク「なんだか神秘的な部屋ですね」
アリヤ「ここは紋章士の間」
リュール「この部屋で、みんなが今回集めてくれた絆のかけらが活用されます」
リン「そうなんだ、どう使うの?」
リュール「先ずこの中央の石柱に来てください、そこに12個、指輪がありますね、近くに対応する人の絵が書かれているはずです」
アイク「俺達兄弟が書かれているな」
アリヤ「石柱にかけらを100個置いてもらい、好きな人の指輪を取って祈りを捧げてください、そうすると欠片が変化します」
ベレス「面白そうだね、早速やってみても?」
リュール「どうぞ、試してみてください、100単位で持ってたら複数できますよ」

 

 そして許可を貰うとためらいなくベレトの指輪を取り、持っていた欠片を200個置く、そしてベレスの祈りに反応し欠片が光るとそこには2つ、ピンクがかった輝く指輪が置かれていた。
リュール「凄い!Sランクの指輪です!」
ベレス「凄いの?」
アリヤ「ええ、生成できる指輪は4段階あってCBASとありSは最上位、簡単には生成されませんし2つともはすごいですよ」
リュール「えーと、指輪は……」
エーデルガルトS リシテアS
ベレス「あの子達の指輪か、何だか嬉しいな」

 

 その後他の面子も引いていく、全員がひくにはかけらの数が少し間に合わなかったのでリュール達が用意してくれたため最低一回は引ける形になった。
 その結果ミカヤはエリンシアのAランクを、シグルドはラケシスのSを、アイクは自分とミカヤの指輪を取りミストとリアーネのSを、エリンシアはティバーンのS、エフラムはアメリアのSと何と無く取ったリーフの指輪からサラのSを引き当てた。
 そしてエイリークはラーチェルとターナのS、リンは野生の勘で自分の指輪を取らずカムイの指輪を取りレオンのS、最後にマルスはシーダのSを引き当てた。

 

リュール「こんなに沢山Sとは、すごいですね」
アリヤ「ですが指輪の名前を見るに、ひょっとしたら本当に絆が影響したのかもしれません」
リュール「それだったら素敵ですね」

 

リュール「さて、今日はお付き合いいただきありがとうございました」
ミカヤ「とても楽しかったわ、こちらこそありがとう、3人とも」
エフラム「素晴らしい場所でした、本格オープンしたらみんなを連れて来たいですね」
エイリーク「私も、ラーチェル達と来たいです、ありがとうございます、アリヤ兄上、リュール姉上」
アリヤ「GW頃には本格オープンしますから、みんなが来ていただけるのをお待ちしてますね、今日はありがとうございました」

 

 その後、記念として活動記録の舘を訪れ、広場で全員の写真をとり思い出の一枚がまた兄弟家のアルバムに加わった。
 後日、合間を見て他の兄弟も案内し、他のメンバーもオープンを楽しみにした。
 最後に、未だ辛うじて出禁ではなく、ハブにするのは可哀想としてリーフも招待したのだが、到着早々リハーサル中のユナカにルパンダイブをしかけ、一緒に来たアイク達制圧班とヴェイルから受け取っていた警備用異形兵に取り押さえられ、即刻の追放とエレオス区出禁が言い渡されてしまった。

 

リュール「そういえば、ロイはオープン来なかったね」
アリヤ「仕方ないさ。海外で仕事かつ掛け持ちしてるからね」

 

何時までも道化に生き続けるのかリーフは
チェイニー「…その道化に唇を奪われた俺っていったい……orz」