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Last-modified: 2023-03-26 (日) 23:55:09

サラ「第27回、サランン・レイディオ、始めるわ」
ンン「…………言いたいことが山ほどあるですが……」
サラ「休止の理由も再開の理由も、無駄な書き手語りだからカット!」
ンン「あ、はい」
サラ「いつも通りンンがここに引き摺り込まれた理由もカット!」
ンン「せめて言い訳くらいしろです!」
サラ「さんざん待たせた分、さくさく行くわ!
   1通目! ラジオネーム『やりたい放題』さんからのお便り!」
ンン「……本当に、お待たせして申し訳ないのです」

 
 

『やほー、サランン久しぶりー~☆
 幼女組の集まりにあんまり顔出せてないねボク。たまにはアルム村に遊びに来てよ…無理か。
 聞いて聞いて聞いて。ボクになんか似てる奴が天才のボクからマウント取ろうとするんだ。
 まだセッ〇スもしたことないお子ちゃまのくせにさっ、ボクの方がオトナのオンナだってわからせるにはどうしたらいいんだロ?』

 

サラ「ぶっちゃけセットっぽいし合わせて2通目! ラジオネーム『天災魔導師』さん!」

 

『前回から間を置かず失礼します、八重歯娘を気にするわけではないですが、私達のお相手の彼女、普段は格好良くて決めるときも凄い決めるのにいざとなるとヘタレるのはどうにかならないのでしょうか?
 私も先生も待ってますし下手すると先生狙いの他の娘に先を越されそうなのですが』

 
 

ンン「復帰早々、勝手にお便りをセット扱いして大丈夫なのです?」
サラ「苦情が来たら、ンンと一緒に謝るわ」
ンン「巻き込むんじゃないのですよ!?」
サラ「まあそれはそれとして」
ンン「置いとくなです!」
サラ「この2人には、ある共通点があるわ!」
ンン「……相変わらず、人の話を聞かないのです……。
   はぁ……それで、共通点ですか? いっぱいあると思うのですが」
サラ「基本的に誘い受け」
ンン「だから! 復帰早々ぶっ込みすぎなのです!!」
サラ「押す時は大体、服装とかシチュエーションとかで相手の理性を削りに行くパターン」
ンン「……確かに、お便りでも『天災魔導師』さんは、待っていると言っているのです」
サラ「要するに、オトナらしさを出すにせよ、ヘタレ相手に状況を動かすにせよ、自分からエスコートする余裕でも見せれば良いんじゃない?
   うちはみんな兄様に身も心も委ねているから、よく分かんないけど」
ンン「いきなり我が家の事情を流出するのやめるのです」
サラ「情事の様子まで流したらンンが暴れるから我慢するわ」
ンン「当たり前なのです!」
サラ「他の話題は……とりあえず、村に私たちが入るのは無理ね」
ンン「いつまで経っても、あの村は謎が多いのです」
サラ「研究関係者がキャラ濃すぎて調べられず、謎は謎のまま……。
   そして3通目のお便りは、そんな村の村長義弟に嫁入りした、ラジオネーム『西方の勇者』さんからー」

 

『よう、こないだは相談乗ってくれてありがとな。結果報告でもねぇけど…
 彼と結婚したよ。これからは義姉妹だ。仲良くやっていこうな』

 
 

ンン「おめでとうございますなのです」
サラ「きっと今夜も、義弟は干からびるまで搾られているわね」
ンン「すぐそっちに話を持っていくんじゃないのですよ」
サラ「それ以外の話題だと……村長妻たちと会ってみれば、って提案したのが良い方向に進んで良かったわ、とか?」
ンン「最初からそれ言えです!」
サラ「村と言えば、エレオス区から村に呑まれた人って、もういるのかしら」
ンン「フォドラ区からもいないはずですし、多分まだだと思うのですが」
サラ「まぁ、あの村、村人の中の村人は、呑まれたことすらネタにならないものね」
ンン「なんで無差別に喧嘩を売るのです!?」
サラ「このやり取りも懐かしいわ」
ンン「懐かしむくらいなら改めるのですよ」
サラ「ブレーキ役がいてくれるから、アクセルをベタ踏みできるのよ」
ンン「アクセルどころかブースター点火しているのです!」
サラ「ンンが訓練用の槍を持ち出していないからまだセーフ。
   ってことで4通目、ラジオネーム『神祖@旦那と蜜月中』さんからー」

 

『今度旦那とデートをしようと思うのじゃが、お勧めのデートスポットなりコースがあれば教えて欲しい、締めでホテルに行けるものなら最高じゃ。
 ぶっちゃけまいだーりんがわしに足腰経たなくなるまで精気を注ぎたくなる方法なら何でm』

 
 

ンン「先に言っておくですが、私は既に槍を構えているのです」
サラ「相変わらず、お堅いわね。
   ちょっと経験談や姉妹の様子を話そうとしているだけなのに」
ンン「当たり前だと何回言わせるのです!」
サラ「ということで、お勧めデートとして、ンンの誕生日デート計画について語りましょう」
ンン「なにが『ということで』なのです!?」
サラ「夜景スポットはどこが良いか選べたかしら?」
ンン「前回の話を持ち出すんじゃないのです!」
サラ「新しい地区の美味しいものを食べたりとか、武器屋で兄様とお揃いの槍を選んだりとか、アミューズメントパークで遊んだりとか」
ンン「また私の引き出し漁りやがったですね!?!」
サラ「天井裏と床下の隠しスイッチくらいで、私の目は誤魔化せないわ」
ンン「どうやったら隠し通せるのですか……」
サラ「今年も、ンンの紋章町デートスポット集は付箋だらけよ」
ンン「もう黙るのです!」
サラ「自分も相手も楽しむために最大限の努力をすること。
   それが秘訣なのかしらね」
ンン「……帰りたいのです」
サラ「その恥じらい顔、兄様が見たら押し倒しちゃうくらいかわいい」
ンン「やかましいのです!!」
サラ「なんて言いつつ、いつもより積極的な兄様を想像したでしょ? ンンのえっち」
ンン「ノーコメント!」
サラ「ますます真っ赤になっているンンはともかく、この時期ならお花見デートもありよね」
ンン「…………そうですね」
サラ「稲荷神社含め、何ヵ所か付箋貼ってたし」
ンン「言うと思ったのです!!」
サラ「覇王家みんなでお花見したばかりだったから、他のプランにしたみたいだけど」
ンン「もうやめろぉぉぉぉぉっ!!!」
サラ「ンンが泣き出す前に次のお便り、5通目はラジオネーム『グレートティーチャー』さんから!」
ンン「……ようやく進んだのです」

 

『勉強と戦い方と料理…以外にもいろんなことを教えられるようになって人としての幅を広げられればいいのだろうね。
 ……変態はともかくだろうけれど。君たちならどんな先生に学びたいと思うかな』

 
 

サラ「そうねぇ……ンンは何かある?」
ンン「槍術もですが、格闘にも少し興味があるのです。
   竜形態に応用できる技もあるかもですし」
サラ「武術を修めたドラゴン……やばすぎない?」
ンン「それでも勝てない人がいる紋章町で、何をいまさら」
サラ「やばすぎるわ、この町」
ンン「あとは、料理の試食係なら任せてほしいのです」
サラ「良く食べて良く育つ子ね」
ンン「当然のように揉むなですよ!」
サラ「また大きくなった気がするわ……もしかして、百超えた?」
ンン「言うわけないのです!
   それよりも! サラは習いたいことないのですか!」
サラ「私は、組織運営と経済関係かしら」
ンン「既に実践しまくっていると思うのですが」
サラ「独学と勘でやってきたから、理論的な部分も知っておけば使えそう」
ンン「まだ上を目指すつもりなのです」
サラ「それ以外なら……そうね、心理学にも興味はあるわ」
ンン「使い道が恐ろしすぎるのです……」
サラ「先生に関しては、義姉様や義兄様なら、教える前に私が知りたがりそうなこと纏めてくれそうだし、お願いしたいわね」
ンン「面識のある相手なら、どこまでが許されるか悩まずに済むし、多少のことなら嫌われる心配がないからって理由は言わないのです?」
サラ「はいそれじゃあ次のお便りー」
ンン「逃げるなです」

 

サラ「これも共通の話題だし、セットで良いかしら。
   6通目『闇に堕ちた流れ星』さんと、7通目『怒りの炎王女』さんからー」

 
 

『どもども、元気しとるかー
 うちの友達が無自覚で小学生みたいな感覚で困るねん。でっかいおっぱいしよってからにきつい言うて胸元緩めたり、
 へーきでスカートまくって木登りしたり、男共の視線に無自覚やねんて。どうにかならんもんやろか』

 

『いつも聞かせてもらってるわ、頑張っているようで良かったわ、サラ。
 それで今回の相談なんだけど、同じクラスの女子なんだけど幼馴染の男子を意識しながらも互いに素直になれない喧嘩ップルだったんだけど。
 持ち前の快活さと無防備から回りに男の子が集まってる上に別の男の子と雰囲気良くなってるのよ、どうすれば良いのかしら?』

 
 

サラ「『性の目覚め』さんを目覚めさせましょう」
ンン「なに言ってるですか!?」
サラ「ンンさえ許してくれるなら、私が直々に目覚めさせても……」
ンン「許すわけがないのです」
サラ「ふっ……いつ槍を振るったのかすら、見えなかったわ」
ンン「どうしてそんな台詞を偉そうに言えるのです」
サラ「腕を上げたわね……もう教えることはないわ」
ンン「サラから槍を学んだ覚えはないのですよ」
サラ「お約束な茶番はともかく、ンンは何か案あるの?」
ンン「……いえ……正直……」
サラ「その辺りを気にするより早く、兄様の槍に貫かれて深い仲になったものね」
ンン「濁そうとしたことを言うなです!」
サラ「濁る……白濁……」
ンン「覚悟は良いのです?」
サラ「何も言ってないじゃない」
ンン「言わせるわけがないのです」
サラ「このまま脱線してイチャイチャしても良いけれど、話を戻しましょう」
ンン「イチャイチャした覚えはないのですが」
サラ「色々無自覚なところは、ンンも『性の目覚め』さんと同じね」
ンン「過去のラジオネームを悪意ある略し方するの、そろそろやめろですよ」
サラ「強行策なら、サキュバス義姉様の授業に放り込むって手段もあるかしら」
ンン「刺激が強すぎるしサキュバスじゃなくて社長秘書なのです!」
サラ「サキュバスでンンにも通じているじゃない」
ンン「しまった罠なのです!?」
サラ「あとは、穏当な手段だったら……穏当な……穏当ってなにかしら?」
ンン「サラの辞書には載っていない言葉なのです」
サラ「じゃあ無理ね。義姉様と義母様に任せましょう」
ンン「悪化しているのです!?」
サラ「少し年上な学園の女子生徒と関わりを深めて、恋バナさせて徐々に意識させるって手もあるけど」
ンン「それが穏当なのです。辞書に書いておくといいのです」
サラ「その時に、ベルの作品に触れる機会もあるかもしれないわね」
ンン「前言撤回するのです」

 

サラ「覇王家それぞれの出会いから結ばれる手前までなら、大丈夫でしょ」
ンン「うーん……それならまあ…………ちょっと待つのです」
サラ「どうしたの?」
ンン「それぞれ?」
サラ「我が家全員、現在までの物語をベルに漫画化されているわよ」
ンン「私もなのです!?」
サラ「兄様が義兄様に対し、『たとえKINSHINと呼ばれようと、俺はンンを愛している!』って叫ぶシーンは感動したわ」
ンン「知らないのですよ!?!?」
サラ「名前とキャラデザインを弄って、出版&アニメ化企画中」
ンン「何も聞いていないのです!!!!」
サラ「イドゥン姉様やセツナ姉様は、女優として実写化できるわね」
ンン「……脚本はベルさんとして、演出その他は」
サラ「いつものあの人が担当」
ンン「また仕事増えているのです」
サラ「それに、原作はベルが書くけど、それをアニメやドラマの脚本に直す作業もあるわ」
ンン「オーバーキル!!」
サラ「あ、こういう恋愛ドラマとか見せるのも、無自覚な娘に自覚を持たせる手段になるかも」
ンン「急カーブで話題が戻ってきたです!」

 

サラ「今回はこんなところかしら」
ンン「……久しぶりに、疲れたのです……」
サラ「次回の予定は未定!」
ンン「いつも通りなのです」
サラ「拾えるネタは拾います。拾えないなら謝ります。悩むくらいなら投げてみて。普段ROM専の人も是非」
ンン「はいはいいつものいつもの」
サラ「お便り来たらまたやるわ!
   あと、一応は確認したけど、拾い損ねたお便りあったらごめんなさい!
   それじゃばいばーい!」
ンン「ばいばいなのです」