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Last-modified: 2023-04-02 (日) 23:43:36

ガルグ・マクのとある一角、猫が歩いていそうな、あるいは釣りの餌が落ちていそうな狭い通路。
人のいない通路の一角にて……

 

リシテア「で、でーすーかーらー…私も子供ではないんですよ?」壁ドン
などと小柄な白髪少女が壁ドンをかましていた。
箱に登って。自分より背の高い少女に。身重さゆえか。
エーデルガルト「そ、そそ、それはわかっているけどー」
ずずいと迫ってもこのヘタレ。煮え切らない態度だ。
とはいえ…努力と天才の人、リシテアとしても…
リシテア(じ、状況を動かす…エスコートする余裕って…こんなんでいいんでしょうか…)
ここまで行って煮詰まったらしい。
事前にシュミレーションした時にはキスからベッドを共にするところまでスムーズに行ったはずなのだが。ど、どうしよう。ここから…
ハピ「ふーん……」
エーデルガルト「ファッ!?」
リシテア「えあっ!?ひ、人の来なさそうな場所を選んだのに!?」
そこには脱力系褐色ギャルの姿があった…こやつはエルの恋人の先生に気があるらしい。
ハピ「ここさぁ。ハピのお昼寝ポイントなんだよね。そっかー君らも進んじゃうか…ハピも本気出さなきゃねー…じゃっ」

 

先生はエレオスに旅行中だった。猫を求めて。
留守中の学園で自分の恋人たちを巡って動きがあったなどとはご存じあるめぇ。
なお、白髪の少女もその恋人も…褐色ギャルが去った後はなんとなく気まずく無言のままに場を離れ…
一人はどうしようとヘタレて顔真っ赤で頭を抱え、もう一人はパフェをやけ食いしたのだった。
そして抜け目ない猫のごとく褐色ギャルは先生のお帰りに合わせて……

 

ベレス「次の予定も立てたいけど。当面は四月の新学期の準備かな」
ソティス「どうせ同じ面子でサザエ時空なんじゃろが」
ハピ「やっほー…おかえりー、ねぇねぇお土産はー」
ベレス「あるよ。この猫ピンバッジ。はい」
ハピ「ありがとーね。じゃあハピからお礼……ん」
ベレス「……!?」
ソティス「おぬしのびっくり顔とはまた希少な…今時の若いもんは大胆じゃな…人前で接吻とは…」
ハピ「ぷは……ちょっと照れるねー……じゃー」
ベレス「あ、うん……」