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Last-modified: 2023-04-30 (日) 23:20:26

フィーア「………と、このような形で、これがユリウス様のお好みの味付けになります」
ロサード「なるほど~、ありがとう、メイドさん、これで一歩先に進めるよ~」
ユリウス「なぁ、随分良い匂いがするが何作ってるんだ?」
フィーア「ああユリウス様、ちょうどユリウス様のおやつが出来上がりましたので、これからお部屋にお運びしようと思いまして」
ユリウス「ああ、ありがとうな……ん、そのメイドは見たことないよう……な……」
ロサード「フフーン♪」
ユリウス「な! ロ、ロサードちゃん!?」
フィーア「先日より当家の味を知りたいと料理勉強になる来ておりまして、服は汚してはいけないので予備をお貸ししました」
ユリウス「(フィーア、GJ)そ、そうか、今日はクッキーか、一つ摘んでいいか?」
ロサード「どうぞ~」
ユリウス「……うん、美味い、甘さも程々で、いい具合だよ」
ロサード「ありがと~♪」
ユリウス「こっちのチョコクッキーは……うん、これも上手いな、これは……ロサードちゃんと違う?」
フィーア「!?」
ロサード「うん、これはオレに教えてくれながらフィーアさんが作ってたんだよ」
ユリウス「そうか、ありがとうなフィーア」
フィーア「い、いえ、専属メイドとして当然ですので……///」
ロサード「………」
ユリウス「そういえばウチのメイドも少し寂しくなったよなぁ、チビ達や姉さんについて覇王家や神将家に行ったから、まぁその分残ってる連中や魔将達には助かってるよ、ありがとうな」
フィーア「あ……その……どういたしまして……」
ロサード「ユリウス君、じゃあこれ部屋まで運ぶね」
ユリウス「ああ、ありがとう、折角だから少し部屋で話でもしないか? 今日はイシュタルもフォレオも来れないらしくて暇だったんだ」
ロサード「うん、いいよ……それから、フィーアさんにも来てもらっていい?」
フィーア「え?」
ユリウス「ん、何でだ?」
ロサード「そりゃ、男の人と二人っきりだし~、色々と~」
ユリウス「な、そ、そんな、何もしないって!!」
ロサード「まぁあの二人も幸せそうだったし、信用してるよ」
ユリウス「はぁ……勘弁してくれよ、まぁいいさ、確かに事実はなくても、下世話な連中もいるし、じゃあフィーア、お目付け役頼むわ」
フィーア「は……はい……///」

 

 その後は夕方まで三人での話が進んだ、後日話を聞いた二人……特にイシュタルは色々考える様子を見せていた。

 

ファバル「なぁ…」
スカサハ「なんだ?」
ファバル「…放課後、校門ところでさあ。金髪縦ロールの可愛い子が待ってるじゃん。ユリウスの事」
スカサハ「ああ」
ファバル「…最近…待ってる娘。二人になってんだけど……髪長い俺っ子」
スカサハ「………あいつ。モテ期でもきてんの?」
ファバル「そんで…両側から腕組んで、逆側の子と張り合いながら下校してるんだけど…」
スカサハ「……なんか最近浮かれてると思ったら……」
ファバル「俺らには浮いた話ねーけどなー…」
スカサハ「そりゃそうだろ。俺ら凡人は頑張ってこっちから寄ってかないと。向こうから来てくれるなんてなかなかないぞ?」
ファバル「お前、フィルって娘に狙われてんじゃん。寄ってきてんじゃん」
スカサハ「いやまあ、そうなんだけど。あの娘、女王になるでござる!婿さんいっぱい探すでござるって言ってるから、俺もどうしたもんだか」
ファバル「……なんか変わった子っぽいしなぁ……」

 

ユリウス「よっしゃ放課後だぁ!今日はどこに寄り道しちゃおっかなー~~~♪」
スカサハ「……やっぱめちゃくちゃ浮かれてるな…」
ファバル「小指の先を机の角にぶつけりゃいいのに」