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Last-modified: 2023-04-30 (日) 23:41:39

サラ「だーい、さーん、じゅー、にー、かーい、サランンー・レイディオー」
ンン「いつになく緩い始まりなのです」
サラ「前に同じ始め方したかもしれないけど、覚えていないしネタ被りでもいっかの精神」
ンン「緩すぎるのですよ」
サラ「それはそれとしてお便りコーナー、1通目はラジオネーム『生臭』さんからー」

 
 

『うちの妹や巫女やお稲荷様と仲良くしてくださってありがとうございますねぇ。
 そこでものは相談なのですが。今度うちの境内でそちらのアイドル事務所の方々に興業打っていただけませんかねぇ。
 神聖な場所でそれはいいのかって疑問に思われるなら心配無用。白夜では寺社が催しや相撲等の興業打つのはよくあることです』

 
 

サラ「企画としては有りね」
ンン「即決でオーケーしそうなのに、珍しいのです」
サラ「チキやアクア姉様を呼べる日を見繕わないとだし、バックダンサーのダンデライオンだって、レッスンあったりするのよ?」
ンン「2人とも忙しいですからね」
サラ「何より、勝手にスケジュール決めて、マネージャーのソフィーヤ姉様から嫌われたくない!」
ンン「理由の9割それなのです」
サラ「お嬢様の方は、白夜地区での知名度的に、集客を見込めるかが未知数ね……。
   FETVのアイドル志望との合同イベントって形なら行けるかしら……」
ンン「あー、何となく、また脚本担当さんの仕事が増えそうなのです」
サラ「舞台演出とか諸々一任するし、曲の合間でお嬢様のパートナーとして司会進行もしてもらうわよ?」
ンン「仕事量が多すぎるのです!?」
サラ「日程の調整やら何やら細かいことは、お祖父様に頼むわ。バックダンサーの手配もよろしく」
ンン「相変わらず、祖父の扱いが酷いのです」
サラ「衣装を白夜風にしたり、歌やダンスに白夜要素を取り入れてみたりもしたいわね」
ンン「伝統とか大丈夫なのです?」
サラ「そのラインの見極めが難しいのよね。
   一部の人を除いて、ある程度までなら受け入れてくれるんだけど」
ンン「うちの家族や義兄弟姉妹の皆さんに確認したら良いんじゃないのです?」
サラ「それもありね。家でリハーサルする分には、ステージの準備とか照明係とかはメイドに任せられるわ」
ンン「絶対に一般的なメイドさんの仕事ではないのです」
サラ「とりあえず、夜のコスプレ用として衣装の試作品を人数分用意しておくわね」
ンン「目的が変わっているですが!?」

 

サラ「続いて2通目は、ラジオネーム『トマトの国の王子様』から」

 
 

『うちのあいつがメイドのくせに僕にガミガミ説教するんだけど!?
 何かって言うと手は出るしまったくがさつなとんでもないやつだ!
 …けど……まあ…その……なんでだろう。近くにいると心地いいのは…
 なんでだか君たちにはわかるのか?』

 
 

サラ「愛よ」
ンン「なぜそこで愛!? とか言えば良いのです?」
サラ「……希望より熱く……絶望より深いもの……」
ンン「どちらにしても、元ネタ知らない人が置いてきぼりなのです!」
サラ「ところで、これって惚気なのかしら?」
ンン「まあ、とっくに婿入りしているですし、自覚はあると思うのです」
サラ「ラジオへのお便りで本人には気恥ずかしくて言えないことを世界へ発信なんて、レベル高いわね」
ンン「なんのレベルかは聞かないのです」
サラ「セルフ羞恥プレイ」
ンン「言うなです!!」
サラ「セルフ緊縛ドMに仲間扱いされるかもしれないわね」
ンン「私の友達を何だと思っているのです!?」
サラ「限界突破ドM」
ンン「その通りですけれども!!!」
サラ「お便りに話を戻すと、昼も夜も主導権握られて振り回されているみたいだし、たまには攻めても良いかもね」
ンン「今、夜のこと言う必要なかったですよね?」
サラ「狼女王義妹は、攻撃力はあるけど防御は紙よ。せっかく顔が良いんだから、ちょっと強引に迫ってみたら、きっと面白いわよ」
ンン「面白いとか言うなです」
サラ「注意点は、お便りにある通り、手が出るのが早いし強いから、照れ隠しの正拳突きや上段蹴りで死なないようにね。
   関節技なら多少は加減が効くでしょうから、死にはしないわ多分おそらく」
ンン「照れ隠しで死ぬ危険があるのです!?」
サラ「紋章町では日常茶飯事でしょ」
ンン「どうなっているのです、この町」
サラ「バルキリーが大儲けしているのに、何を今更」
ンン「クレイジーなのです」
サラ「そしてフリーダム! そしてカオス!」
ンン「知ってるのです」
サラ「ちょっと強引に迫ってみる、と言えば、77-350で壁ドンに挑んだ『天災魔導師』さん、どうなったのかしらね」
ンン「当たり前のように余所のプライバシーに踏み込むなですよ」
サラ「『グレートティーチャー』さん周りも動きがあるみたいだし、今後に期待して見守りましょう」

 

サラ「3通目は、ラジオネーム『貴族になりたい脚本家』さんからー」

 
 

『た……頼む、仕事を増やすなとは言わない……だがもう少し期限に余裕を持たせてくれ……睡眠時間を平均あと二時間取らせてくれたらどの演出も最高に仕上げて見せるから……
 それと報酬の件だがそちらから作品ごとの報酬が特別に振り込まれているのは知っているが妙に少ない気がする……そちらがケチってるなんて欠片も思っていないがどこかの社長が誤魔化していないか調べて貰えないだろうか?』

 
 

サラ「……なるほどねぇ」
ンン「ひぃっ!?」
サラ「え、ちょっと待って。ンンにそこまで恐がられたらメンタル折れるわ」
ンン「だったら、あんな禍々しい殺気を出すんじゃないのです!」
サラ「ごめんなさい。反省するわ。お願い許して」
ンン「からかいまったくなしの謝罪なのです……どんだけ恐がられたくないのですか。
   ……それで、理由はなんだったのです?」
サラ「毎回毎回、こっちが指定した期日の1週間以上前には仕上げてくると思ったら、勝手に期限縮めて、早期納入分ボーナス込みの報酬ピンはねとは、やってくれるわね、って」
ンン「あー……誰がやらかしたのか、分かりやすすぎるのです」
サラ「ということで、ロプト教団情報部に通達するわ。
   調べあげて、ピンはねした報酬の差額分と慰謝料分、手段は問わないから、徹底的に搾り取りなさい」
ンン「あの……せめて死なない程度に……」
サラ「そうねえ……あんなのでも、交渉能力に関しては替えが居ないから、使わざるを得ないんだけど……。
   正直、管理職からは下ろして良いんじゃないかしら」
ンン「代わりの人はどうするのです?」
サラ「グランベル社に良い人材が居なければ、うちのサンディマ辺りでも出す?
   サイレスされなければ割りと優秀よ。身分保証なしで一国の助言役に成り上がれる程度には」
ンン「また無茶振りしているのです」
サラ「話を変えましょうか。
   貴族に関してなら、当てがあるわね」
ンン「お嬢様に婿入りしろとか言い出さないですか?」
サラ「それでも良いんだけど、ディケイドゥンを見た竜王家と呑気の子を見た白暗夜家が、褒美として爵位を与えようか話しているらしいわ」
ンン「どこ情報……ああ、覇王家父兄会ですね」
サラ「お祖父様も一枚噛んでいるらしいし、有り得なくもない話よね」
ンン「本音は?」
サラ「次回作にも期待しているわよ」
ンン「結局、仕事が増えた気がするのですが」
サラ「貴族になるって目標への道筋が見えた分、やりがいはあるでしょう?」
ンン「……健康を崩さないよう、気をつけてくださいです」

 

サラ「4通目! ラジオネーム『剣姫』さん!」

 
 

『うちの娘がアホなのだが。
 それとも最近の女の子はみんなああいうものなのか?』

 
 

サラ「年頃の女子がみんな女王を目指す世の中とか、もし実現したら、カオスにもほどがあるわね」
ンン「クレイジーが過ぎるのです」
サラ「思い込むと一直線に暴走するって意味なら、男女問わず、若気のいたりで良くある話ではあるけどね」
ンン「サラは何歳なのです?」
サラ「前に『剣姫』さんの娘さんからお便り貰った時、まずは本命を1人決めさせるように言った気がするけど、どうなったのかしら」
ンン「知らないです」
サラ「似た方向性で失敗し続けた貪狼時代の狼女王義妹の失敗談でも聞かせてみれば……。
   なんか、突き進めば女王になれる、って勘違いする未来が見えたわ」
ンン「……今までの言動を聞いていると、あり得そうなのです」
サラ「そもそも、女王になっている人達は、なろうとしていないけどなった人ばかりなのよね」
ンン「気が付けばなっていた、ってことです?」
サラ「女公系職種は謎が多くて、どうやったらなれるかも未知数だから、正解は分からないけれど」
ンン「女公から女王へのクラスチェンジ条件とか、さっぱりなのです」
サラ「何にせよ、『剣姫』さんの娘さんについて言うなら、相手を知る段階をしっかり踏みましょう、かしら」
ンン「ビックリするほど真っ当なのです」
サラ「だってあの娘、過保護にされて異性から遠ざけられた結果の暴走だから、相手の好き嫌いも知らずに突撃しているでしょ」
ンン「暴走呼ばわりですか、と言いたいところですが……」
サラ「少しでも良いなと思った相手に、焦ってとにかくグイグイ行きすぎてドン引きされる……貪狼のリプレイかしら」
ンン「義妹に対して当たりが強いのです!」
サラ「兄様と知り合ったばかりの頃、何回か邪魔されたのよね」
ンン「私怨なのです!?」
サラ「その時点で、私は兄様と一緒に入浴したりしていたけどね!」
ンン「いきなり自慢するなですよ」

 
 

サラ「それじゃ、そろそろ締めようかしら……あら?」
ンン「どうしたのですか?」
サラ「3通目に関して裏取りと徴収が完了したみたいね」
ンン「ロプトの人達、仕事が早すぎるのです」
サラ「下手人の処遇を聞かれたから、ベルン署の前に証拠と合わせて簀巻きで転がしておきましょう」
ンン「……吊るすとか磔とか言い出さないのを、穏便に感じてしまったのです」
サラ「そうしましょうか?」
ンン「やめるのです」
サラ「放送で私的制裁を指示だなんて、警察に目をつけられそうなことしないわよ」
ンン「とっくにサラはマークされていると思うのですが」
サラ「大丈夫よ。協定の範囲内でしか動かないようにしているから」
ンン「黒すぎる発言なのです」
サラ「表に見せる動きに関しては」
ンン「さらに黒くするなですよ!?」
サラ「ではー、こんかいのほーそーはー、ここまでー」
ンン「思い出したかのように緩く戻したですね」
サラ「またのー、おたよりー、まってるわー」
ンン「ばいばいなのです」
サラ「ばーいばーい」