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Last-modified: 2023-04-30 (日) 23:58:24

【ソラネル、湧水の池】
ベレト(偶には一人で静かに釣りに来てみた、この間のプレオープンの時からじっくり勝負してみたいと思っていたんだよな)
ベレト「お隣り失礼」
ブシュロン「あ、はい」
ベレト「(ウチのラファエル並みか、下手したら以上に凄いガタイだな)………今日はどんな感じで?」
ブシュロン「ええと……まあ、ぼちぼちって所でしょうか」
ブシュロンのバケツ[ヘルルコイ(ミドル) 、テオテスクイッド(ミドル) ]
ベレト「…成程」
ザフィーア「失礼するよっと。おや、いつものブシュロンに……お客さんかい?」
ベレト「ああ、ちょっとフォドラの方から」
ブシュロン「へぇ、随分と遠くからいらっしゃったんですね」
ベレト「身内からここの池は大物がたくさん潜んでると自慢されたので」
ザフィーア「そうだねぇ………おっ、きたきた!よっと!!」つムノンテイルアジ(ラージ)
ベレト「おお、これは中々のモノだな」
ザフィーア「釣りだけにどうしても波はあるけど、調子のいい時はこれ以上の大物もかかるからね」
ベレト「ほお、俄然やる気が出てきたな」
ブシュロン「………そう言えば、フォドラと言えば有名な釣り場がありますよね」
ザフィーア「大修道院の釣り堀だね。一学校の施設とは思えない位でっかいとか」
ベレト「ああ、いい釣り場だぞ」
ブシュロン「おや、やっぱりご存知で?」
ベレト「何を隠そう、俺はその大修道院の教員でな、毎日糸を垂らしている。ついでに釣り部の顧問もやっている」
ブシュロン「へえ、それはちょっと羨ましいですね」
ザフィーア「……つまり、結構な好き物って事だね」
ベレト「ふふ、まあな」
ブシュロン「……あっ!竿、引いてますよ!!」
ベレト「何っ!?………こ、この引きは、お、大きいぞ!!?」
ザフィーア「手伝うよ!」
ベレト「助かる!」
ブシュロン「行きますよ!いっ、せえの…」
ベレト「せいっ!!!」
\ザッパァ---------ン!!!/
【テフラカツオ(ジャイアント)】テッテレテレテテ-!
ザフィーア「おおっ!コイツはとんでもない大物じゃないか!」
ブシュロン「ここまでのモノはこの池でも中々見れないぞ…!」
ベレト「そ、そうなのか、それは嬉しいな……!」
ザフィーア「……そうだ、こうして顔を合わしたのも何かの縁だし、良ければコイツをカフェテラスで調理してやろうかい?」
ブシュロン「漁村出身のザフィーアの本場の漁師飯は絶品なんですよ」
ベレト「………では、お言葉に甘えさせてもらおうかな」

 

その後、カフェテラスにてザフィーアの魚フルコースが披露された。ベレトは思う存分舌鼓を打ち、その健啖家ぶりに気をよくしたザフィーアの包丁も波に乗り、特大の鰹もあっという間に3人のお腹に入ってしまった。
ベレトは二人と今度は生徒たちも連れて来る事、逆に二人をいつか大修道院の釣り堀に招待する事を約束し、その鉄面皮に僅かに笑みを浮かべながら帰路に着いたのであった。

 
 
 

アリヤ「うわ、凄い大きい魚の骨ですね!?」
ザフィーア「おや神竜様」
ブシュロン「先程までお客様がいらしてまして、その方が釣り上げたんです」
ザフィーア「なんでも大修道院の教師らしいよ」
アリヤ「へえ………あれ、それってもしかして」
ザフィーアとブシュロン「…………………………………………え?」

 

余談だが、ベレトの家族構成を知った二人が仰天するのは、その直後であったとか。