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Last-modified: 2023-05-22 (月) 23:39:00

アリヤ「むぅ……困りましたねぇ」
リュール「人にもそうそうあげられないし溜まる一方、何とかできないでしょうか?」
アルム「どうしたの、兄さん、姉さん?」
アリヤ「ああ、アルム」
リュール「それが……あ、そうだ、アルムなら」
アリヤ「確かに、アルムなら何とかできるかも……」
アルム「どうしたの?」
リュール「アルム、申し訳ないのですが少し付き合ってもらえますか?」
アルム「え? ……うん、いいけど、何かあったの?」
アリヤ「そこは向こうについてからお話します、転移しますのでいいですか?」
アルム「解ったよ」

 

ソラネル 厩舎裏

 

アルム「これは……」

 

 目の前にはあるのは、大量の馬糞、一応保管のためだろう、木の箱の中に入れられているが。

 

アリヤ「このソラネルを散策してると、色々ものの落ちてるんですが」
リュール「それらの中にこれが混じってしまうんですよ」
アリヤ「これが綺麗な石とか守り神の宝石なら皆へのプレゼントにできるんですけど」
リュール「これは流石に……」
アルム「成程……」
アリヤ「それで仕方なくここに保管の箱を置いて入れてたんですけど」
リュール「どんどん溜まってしまって」
アルム「で、処分法を考えてたんだね、なら、こっちで何とか出来そうだよ」
アリヤ「本当ですか!?」
アルム「うん、見た感じ、糞自体の質は良いからね、ここの馬、良い餌を食べてるんだね」
リュール「管理は皆さんと協力して、リフレッシュしつつしてますので」
アルム「これなら畑の肥料としても良質だから、村で全部引き取れるよ」
アリヤ「よかったです、このままならどうなるかと思ってました」
アルム「それで、これを買い取る代金なんだけど」
リュール「え、それは悪いですよ」
アリヤ「むしろこっちが引取料を支払うべきじゃないでしょうか?」
アルム「でもこれだけの物をもらってそれでお金までもらうのは」
リュール「……あ、これならどうでしょう」
アルム「?」

 

 後日アルム村に引き取られた馬糞は畑の肥料として大いに活用された。
 アリヤ達からは今回のお礼としてアルム達村長家のみならずアルム村住人一同へのソラネル入場優待券が送られ、仕事休みの楽しみに活用された。
 逆にアルム達からは農畜産物が現物で送られ、カフェテリアの食材として活用され、美味しい食事が提供された。

 

アルム村の住人一同は良質の肥料を貰えて大変喜んだ

住人…つまりマチルダさんやエキドナさんも喜んだ

エンゲージで馬糞はプレゼントにできるもの、好感度は下がるはずだが喜んだらしい

つまりいつの間にか馬糞は好感度アップアイテムと化したに違いない

リーフは自分の馬の馬糞をカミラさんやアルテナさんにプレゼントした

当然ゴミカスのように嫌われた