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Last-modified: 2023-07-05 (水) 07:05:04

美術

 

ベレス「それじゃー時間だよーそれぞれ好きな物を作ってもらったけど、できたー?」
ソティス「なんじゃ小僧共が騒がしいのう」

 

ざわ……ざわ……

 

ベレス「ん、どしたの?」
エーデルガルト「……あの、ベルナデッタの作品が…すごくて」
ベルナデッタ「ちちち、ちがうんですぅぅ!つい夢中になっちゃって…ベル的に芸術的なものっていったら…」
ドロテア「まるで……ギリシャ彫刻ねぇ…」
カスパル「すっげーな!腹筋バキバキじゃん!」
モニカ「造形が凄いリアルです…まるで生きているようで…」
リンハルト「んー…それはいいんだけど……普通に全裸だよね。これ」
ジェミー「や、野郎の象徴まですっげーリアルに作ってやがる…い、いいのかこれ!?いいのか!?////」
ベルナデッタ「だ、だってぇぇ…美術の教科書とかにもこういう彫像あるじゃないですかあ…」
ベレス「というかこの像…エフラムだよね…?」
ベルナデッタ「ふぁいい…細マッチョで端正なお顔で…芸術もちーふにぴったりだって思ったら創作意欲がががが…」
ヒューベルト「美術館に飾られていても違和感ない一品ですが…クラス女子の夫の全裸像を学校的にはどうしたものですかな?くくく…」
ペトラ「飾っておく……こまる、です?」
コンスタンツェ「扱いに困るならアビスに隠しても…私ども隠者の世界ならなんでもありですわ…」
ハピ「……それともベルナデッタの寮の部屋に置いとく?」
ベルナデッタ「はぅぅ………」
ベルクト「後先考えずに勢いで作るからどうしようかと困るのだ。お前バカだろう」
ベルナデッタ「はうあっ!?」
リシテア「ちょっとバカボン、あんたに突っ込まれると気の毒でしょうが」
ベルクト「なんでだ!?」
フェルディナント「よしたまえよベルクトくん。気の短さは君の短所だろう」

 

ベルの部屋のオブジェクトが一つ増え狭い部屋のスペースを大分占めるようになった。

 

チキ「こ……これは……」
サラ「見事な程兄様にそっくりね」
アメリア「凄い……師匠のKINNIKUを完璧に再現してるよ」
エリーゼ「時々ベルちゃんがお兄ちゃんの身体をまじまじ見てる時があったけど、こうして観察してたんだね」
ベルナデッタ「あはは……///」
ノノ「でもいいなぁ、こんな彫像、ノノも欲しいなぁ」
ンン「馬鹿なこと言ってるんじゃねーですよ」
ノノ「そんなこと言って、ンンもお兄ちゃんの完璧に再現された槍に釘付けな癖に……いた!」
ンン「殴りますよ」
ノノ「殴ってからいった! ひっどーい!」
サラ「はいはいそこまで、それにしてもどうするの? 部屋に置くのも狭いでしょ」
ベルナデッタ「はい……だからどうしようかと」
サラ「これだけ完璧な再現だと、下手に飾るのも兄様が恥ずかしいしね、なら私が買うわ」
ベルナデッタ「え、いいんですか?」
サラ「実家や教団施設なら人目に触れずに保管できるところはいくらでもあるから、買い取るのはいいわよ」
ベルナデッタ「あ、ありがとうございますぅ~」
サラ「ただそれで仕事は増えるけどね」
ベルナデッタ「へ?」

 

 振り向いた先には、物欲しげな妻達が。

 

ノノ「ね、サラに上げたならノノも欲しいな、ノノのお部屋なら広いからさ」
サクラ「その……私も……///」
ミタマ「どこぞの神主なら、お堂の中に御神体として入れれば問題なし、むしろお賽銭が増えると喜びますわ、それはそれとして私も」
ヴェロニカ「別にエンブラ家なら置き場に困らないから……」
ベルナデッタ「ひ、ひぇ~~!!」

 

 結局周りの懇願に負け、幾つも作った彫像は高値で買い取られ、ベルには思わぬ臨時収入となったが複雑な気分となった。
 余談だが話を聞いたとある社長秘書が夫の裸彫像を作って貰い、デパートに飾ろうと計画を立てたが、社長に突っ込まれ止められたことで立ち消えとなった。

 

ノノ「お兄ちゃんの槍が平常モードでしょ?ノノに作ってくれる分は戦闘モードの上向きのでお願い!」
ンン「卑猥すぎて美術から逸脱するですよ!!!」