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Last-modified: 2022-03-06 (日) 23:17:26

前回の続き

 

リーフ「くっ…気分転換にやってるクエストでもこのザマだなんて…!!」
ベレス「ディミトリの葉絶バージョンじゃん…。本当に気分転換になるの?」
ベレト「クロードのクエストにも手を付けてるのか…。全部難しいんじゃないか?」
リーフ「難しくても同じステージを何度もやるよりは良いんだ。よし、中ボスだね」
リーフが現在プレイしてるディミトリのクエストだが、とにかく敵の火力が高いので手早い雑魚の処理が必要なのである。雑魚の攻撃までの1、2ターンでなるべく多くの雑魚を処理しなければ大ダメージをもらう羽目になる。更に雑魚は蘇生し合い、配置が意地悪なのが尚更厄介さを増しているのである。
リーフ「ちょっと!?ここでイレギュラーバウンドなんて酷い!あぁ!即死攻撃が!コノヒトデナシー!」
カムイ「惜しい!後ちょっと!」
ベレト「…普通の轟絶でも難しいのにその数十倍かそれ以上の難易度でここまで行くのが既に異常なんだがな」
ベレス「リーフ…ゲームのプレイ動画とか挙げてみたらバズるんじゃないかな?」
カムイ「上手すぎて参考にならない奴だよ、それ…」
リーフ「畜生!時間切れだなんて!!」
ルーテ「どうもこんにちは。まさかここまで進むとは驚きです」
ハンネマン「相変わらず凄まじい適応力だな」
ベレト「ルーテ、ハンネマン先生も」

 

現在のクエストの時間切れが来てクロードのクエストに再挑戦したリーフ。しかし、ここも並大抵のものではなかった…。
ベレト「毒のスリップダメージでかっ!?」
ベレス「4人で合計90000とか凄すぎでしょ…。毒がまんありでこれとか…」
ハンネマン「雑魚を処理しながらスリップダメージを防ぐポーションを取ることがカギだな」
ルーテ「このステージはポーションを育てるという選択肢がないですからね」
リーフ「ポーションの効果が2ターンしか持たないのがちょっと辛いなぁ。毒も治らずに毎ターンダメージ受けるし」
クロードのステージはポーションを持っている雑魚を処理してポーションを取りながら進むクエストである。厄介なのは毒が決して治らないので、その甚大なスリップダメージをポーションで防がなければならない所にある。
リーフ「しまった!処理し損ねた!!ポーションの効果が切れる!?コノヒトデナシー!」
ベレト「ん?そういえばクロードとレギンは?」
ハンネマン「クレームの処理をすると言って今日は来とらんよ」
ルーテ「相手は言うまでもなくヒルダさんとフレンさんとレオニーさん、更にエーデルガルトさんにリシテアさんにコンスタンツェさんです」
ベレス「…こりゃ長いかもね」
ベレト「…今回はヒルダ達に注意しておくか」
ハンネマン「悪く言えば八つ当たりでしかないからな」
カムイ「気持ちは分かるけどクリア出来ない難易度じゃないからねぇ。凄い難しいけど」

 

更にレアとユーリスのクエストに挑むものの、それらもリーフを簡単に進ませはしなかった…。ユーリスのクエストでは配置ミスによる半数以上の持ちキャラの幽霊化による立て直しの失敗、ターン切れによる即死スパークバレット。レアのクエストではターン切れによる即死電撃、ギミックのスイッチを揃えられずにゲームオーバーとなる。
どのクエストも鉄の要塞レベルであり、攻略を許さなかった。
リーフ「畜生!こんな程度でこの僕が諦めると思うなよ!!」
ベレト「毎度のことだが、この諦めの悪さは何処から来るんだか…」
カムイ「今更と言えば今更なんだけど…」
ベレス「あ、エルのクエストが再降臨。私もやろっと」
リーフ「…遂にリベンジの時が来た!この時に備えて僕は幾度となく特訓を重ねて来たんだ!」
ルーテ「ならばその成果を見せていただきましょう!」
ハンネマン「面白い。どれ程のものか見せてみたまえ」
そしてクエストが始まったが、ボスまでのリーフの快進撃は凄まじいものだった。
あらゆる角度から敵と敵の間に挟まる技量、位置調整の上手さなど、普通のプレイヤーが真似できない領域に達していたのである!
ハンネマン「…なんと。ボスステージまで1度も躓かないとは」
ルーテ「どれほどの特訓を積んで来たと言うのでしょうか…」
リーフ「初日クリアがこなせなかったことで僕は自分の実力不足を凄く恥じたよ。だから特訓を積んだんだ!触手を使っての角度計算にブラザーアーチを使っての実践!これらを完全にこなせるまでにかなり時間を使ったよ」
ベレト「触手とかは普通の人間には出来ない芸当だな…」
カムイ「ていうかブラザーアーチの時点で死んじゃうよ…」
リーフ「外れたらちょっと痛いくらいだよ。慣れればどうって事ないね」
ベレス「慣れる前に死ぬからね!?」
リーフ「さあ!今日こそエーデルガルトさんのクエストを突破してみせる!!」
しかし、前回に突破出来なかったボス戦も決して緩いものではない。位置の複雑さなどにより、ルートを見いだすことの難易度はかなりのものである。
リーフ「ここは…突っ込むのも悪くはないけど雑な撃ち方は避けたいね」
ルーテ「流石に長考ですね」
ハンネマン「一手一手がゲームオーバーに繋がりかねんからな」
リーフは何度もゲームオーバーになった。ハートが肝心な時に湧かない、位置取りのミス、イレギュラーバウンド、ミリ残し、ターン切れ…。様々なアクシデントが彼を襲い、幾度となくメテオや白爆発で消し炭にされた。しかし、それでもリーフは挑戦をやめなかった。
リーフ「こんな所で挫折してたまるか!マゾゲーマーを舐めるな!!」
ルーテ「何という執念…!この上なく意地悪なクエストにしたつもりなんですが…」
ハンネマン「我輩たちもまだ甘いという事なのか…?」
ベレト「いや、アンタ達がこれ以上本気出したらとんでも無いことになるでしょ…」
ベレス「単純にリーフがおかしいだけなんで…」
カムイ「しかもハンデすら使ってないんだよ…」
ベレト「どうやらハンデはリーフの信念に反するらしい」
リーフ「当然!僕の辞書にハンデなんてモノはない!そんなものを使ったらその日から僕はマゾゲーマーなんて2度と語れない!!」
ベレス「相変わらず凄い気迫…!何がそこまでリーフを突き動かすの!?」

 

数々の形のゲームオーバーに襲われるも徐々にリーフはクエストに対応、持ちキャラの変更やラッキーヒットなども重なり、とうとうラストのミリゲージまで辿り着いた!
リーフ「ようやくここまで辿り着けた!」
ルーテ「私達4人が考えに考え、相当ギリギリな難易度まで調整したクエストが…」
ベレト「リーフ…恐ろしい奴だ」
ハンネマン「むぅ、今回も突破されるか…」
リーフ「後はミスらなければいける!これで…コノヒトデナシー!?」
???「はーっはっは!いかなる時も事故は付き物。対応出来なかった方が悪い!」
ハンネマン「リ、リアル妨害とは…」
ルーテ「正直私達もこればっかりは出来ませんね。美学にも反しますし」
ベルカ「ねぇ今どんな気持ち?クリア直前でゲームオーバーになるってどんな気持ち?」
カムイ「ベルカ?今回はマジで逃げた方が良いよ?」
リーフ「ふふふふふ…ここまで来たのが全部水の泡…。普通の事故ならまだ許せない事もないよ。けど意図的な妨害は…こうしてやる!!」
ベルカ「しょ、触手!?は、離せ!!」ガシッ
リーフ「うるさいっ!ラグドゥ遺跡辺りまで飛んでいけ!!」
ベレト「容赦なく投げ飛ばしたな…。ただ今回ばかりは明らかにベルカが悪いが」
ベレス「うん、流石に擁護出来ないね…」
リーフ「当たり前でしょ!!今回は誰にも迷惑かけてないんだから!!」
ベレト「普段から女性に迷惑をかけるのをやめんかい…」
リーフ「ベルカの奴のせいで最初からやり直しじゃないか!!」
カムイ「アレやられてまだやるの…?」
リーフ「後少しの所だったんだ…!ここで留まるわけにはいかない!!」
それから数回のゲームオーバーを経て、リーフはようやくクリアを決めたのであった。
リーフ「いやぁ、中々手強かったなぁ。またの挑戦を楽しみにしてるよ」
ルーテ「これ以上難しくする事のも難しいですね…。ゲームバランスは考えないといけませんから」
リーフ「葉絶はめちゃくちゃ手応えあったし轟絶も悪くはないけど、爆絶以下は僕にとっては簡単だからもっと手応えあるクエストが欲しいよ」
ハンネマン「葉っぱ君専用のクエストを作るのは構わないが、時間がどうしてもかかるな…」
ベレト「これ以上難しくしてどないすんねん…。爆絶も俺たちにとっては結構な難易度なんですよ」
ベレス「轟絶なんて私達にとっては悪夢だからね」
リーフ「うーん、そこは慣れも結構大きいと思うんだよね。慣れてきたら今回の葉絶クエストは星4縛りやってみよっと」
カムイ「リーフはもうマゾゲーマーなんてもんじゃすまないと思うよ…」
ハンネマン「さて、クロードも丁度クレームを処理しきったらしい」
ベレス「もしかして難易度下げてくれるの!?」
ルーテ「その気は毛頭無く、全員正論で捻じ伏せたみたいです。実際ワンパンの抜け道もありますからね」
ベレト「ワンパンか…。たしかにある事はあるんだよな」
ベレス「どういう事?」
ハンネマン「例えば葉っぱ君はキャラとしてもいるが、アビリティに女性キラーELを持っており、適応のアビリティも強いから一部のクエストではワンパンも可能なのだ」
ルーテ「まあ流石に私達やクロードさん達もやってはいないですけどね。良心が痛みます」
ベレト「どれどれ…?うわぁ、こりゃ酷い」
リーフSS詳細…スピードとパワーがアップ。ボスが女性の時はルパンダイブで追撃。
ベレス「ベレト…もしかしてやったの?」
ベレト「流石に気が引けるな。良心の叱責がやはりある」
リーフ「ひどくない!?僕を待っているおねいさん方もきっと…」
ハンネマン「いる訳が無かろうに…。それよりバックストーリーの紹介と行こうではないか」

 

ルーテ「まずはユーリスさんからで」
進化前…地下の世界で生き延びてきた少年は光を得ようと地上に出る事を決める。少年は少し口の悪い所はあるものの、仲間を思う気持ちは強く、どんな状況でも仲間を見捨てる事だけは絶対にしない。

 

進化後…地上まで後僅かな場所まで辿り着いたものの、敵の軍勢の卑劣な謀略により仲間達がほぼ全滅してしまう。
再び光を求めて地上を目指すものの、彼には犠牲を出す事への躊躇はなく、地上へ出た後に自身がしたい事すら忘れてしまった。

 

ベレト「実際のところ、本人は地上暮らしにあまりこだわってはいないんだがな」
ハンネマン「本人も許可はしてくれたが、自分以外の3人の生活能力は絶望的だから抜けた後が心配らしいな。特に他の住民と子供たちに面倒かけるわけにはいかないとか」
ベレス「コニーも生活能力悲惨だったっけ…」
ベレト「ハピとバルタザールは言うまでもなし、と」
カムイ「アビスも意外に大変な件。そして最後にレアさん」

進化前…学園で教鞭を取っている穏やかな女性。生徒の活動の支援や相談の解決にも積極的であり、一部の者からは信奉すらされている。今は母と男性で幸せな生活を送っているが、実は長い時を生きている。

 

進化後…男性と母親を闇の勢力に殺されたことにより、絶望のあまり理性も姿も失ってしまい本来の竜の姿へ変身。
彼女は目に映るありとあらゆる物を爪とブレスで蹂躙し、命乞いすら聞き分けない。かつての慈悲深い女性の姿は最早ない。

 

ハンネマン「美化しすぎではないかね…?」
ルーテ「クロードさんからも言われました。ですが、大事なスポンサーでもありますからね」
ベレス「まさかの学園長までプレイヤーだった件」
ベレト「ああ見えてレアも中々やり込んでるからな」
ルーテ「後々に5人は分岐進化をさせます。勿論強くなる形で。分岐進化のバックストーリーも更新するのでお楽しみに」
ベレト「ほう、それは楽しみだな」
ハンネマン「だが、タダで分岐進化はさせん。葉絶を参考にした超轟絶のクリアを条件とする」
ベレス「うわぁ…凄い難しいヤツだ」
カムイ「流石に難易度調整はちゃんとするけどね」
リーフ「更なる難しいクエストかぁ…。楽しみだなぁ」
ルーテ「問題は葉っぱさん専用の難易度をどうやってこれ以上難しくするかですね」
ハンネマン「そうだな。彼が挫折する程の難易度をどうやって作るかよく考えねば」
ベレト「リーフよ…お前は一体どんな領域にいるんだ?」

 

 

ベルカ「ふ、ふ、フハハ……してやった………ああ、いい気持ち…」ズタボロ
ルーナ「ラグドゥから帰ってきたの?それでも笑ってられるなんて…何があんたをそこまで駆り立てるのよ…」