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Last-modified: 2007-06-14 (木) 22:25:29

シグルド「我が家は両親が不在のため長兄である私、シグルドが・・・」
ロイ「シグルド兄さんどうしたの?何かブツブツ言ってるけど」
アルム「何か先生と話す練習してる。多分去年の失態が効いてるんじゃないかな」
マルス「そういえば家庭訪問の季節だっけ。今日は・・・リーフの日か」
アイク「そのリーフはどこにいるんだ。朝から見当たらないが」
セリス「またいつも通り三人娘に連れられてるんじゃないかな」

ピンポーン

リン「は~い。・・・あ、トラキアクラスの担任の・・・・・・先生ですか。どうぞ、お上がりください」
先生「では、失礼する」

エイリーク「兄さん、先生が来たようですよ」
シグルド「私が長兄のシグルドです・・・ご声援有難う御座います・・・ブツブツ」
ロイ「それじゃ選挙だよ兄さん・・・」
シグルド「よし、ここまで練習したのなら恐れる物などないはずだ」

シグルド「ようこそおいで下さいました。両親が不在につき、本日は長兄である私、シグルドがお話を聞かせて頂きます」
先生「トラキア担任のトラバントだ。本日は宜しく」
シグルド「・・・」
トラバント「・・・」
ヘクトル「・・・なんか険悪だぞ」
アルム「トラバント先生が緑から赤になりましたね」
シグルド「~~~~!!」
トラバント「~~~!」
エフラム「殴り合いを始めてしまったぞ」
ミカヤ「トラバント先生の待伏せグングニルがシグルド兄さんにヒットォ!」
マルス「ちょwww落ち着くな実況すんなwwwww」
アイク「俺が止めてくる」

シグルド「はー・・・はー・・・」
トラバント「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
エリウッド「一体どうしたんですか二人とも」
トラバント「いや、申し訳ない突然因縁をつけられたものでつい」
シグルド「何だと。貴様こそ未だに白を切り通すとは男らしさの欠片もない」
エリンシア「ストップ。訳を聞かせてもらえませんか?」

シグルド「あれは忘れもしない球技大会の決勝・・・この男のグングニルドリブルとかいうふざけた突破だ!
       あれでキュアンは負傷退場するハメになったんだぞ!」
トラバント「あれはマネージャーの方をチラ見して気を抜いていたキュアンが悪いだろう。
       試合中に女ばかり気にしているから怪我をするのだ。大体、笛は鳴っていないのだから反則ではない」
シグルド「『どけっ!今のわしに近寄るんじゃねェ!』とか言ってふっとばす気満々だっただろうが」
トラバント「ふん、過ぎた事を何時までも・・・皇帝アルヴィスの必殺ファラフレイムフラッシュを止められなかったのが
      そんなに口惜しいのか。貴様にとっては恋敵の見せ場を演出してしまった形だからな」
シグルド「(#^ω^)」
エリンシア「アイク」
アイク「わかっている」

デュクシ!!

エリンシア「あらあらシグルド兄さん、風邪ですか。ヘクトル、エフラム、エイリーク、
        お部屋に連れて行って寝かせて差し上げなさい(棒読」
ヘクトル「あ、ああ・・・」
リン「つまり、学生時代の球技大会の因縁を未だに引き摺っていたわけね・・・」
セリカ「何か凄い下らなく感じるのは気のせいですか」
セリス「いや、みんなそう思ってると思うよ」
マルス「そういうこと言っちゃダメだよ。どんなにチンケでくだらなくたって本人達にとっては
      神器の次くらいに大事な思い出なんだから」
ロイ「マルス兄さん酷い・・・」

エフラム「やっぱシグルド兄さんにとってリーフの家庭訪問は鬼門だな」
ヘクトル「去年は女性教師に『君が欲しい』とか言ってたよな・・・。
      本人が言うには『弟を一人前にするためには先生の力が必要です』という意味だったらしいが」
エフラム「さすがの俺もあれは引いたぞ」
ヘクトル「ヘタしたらセクハラだぜ ・・・これでよし」
エフラム「さて、行くか」
エイリーク「・・・? 何処へ行かれるのですか?」
ヘクトル「弟がどういう評価をされているのか、兄として、家族として知っておくべきだろ?」
エフラム「そういうことだ」
エイリーク「そうですか・・・。では、私もご一緒しましょう」

エリンシア「では、体調を崩してしまいました兄に替わり私、エリンシアと」
リン「リンディスです。こちらはエリウッド、三人でお話を伺いましょう」
エリウッド(僕の台詞・・・)
リン「それで、早速で不躾ですがどうなんでしょうかうちのリーフは」
マルス「うわ、典型的なダメな母親の台f」

スコーン!!

リン「失礼、後ろで蚊が飛んでいたもので。どうぞ、お願いします」
トラバント「う・・・うむ、学校では学級委員長としてクラスを纏めるなど積極的に活動してくれているが・・・
       ご家庭ではどのような生活をしているのだろうか?」
エリンシア「ええ、手間の掛からない、いい子ですよ。
       周囲に流されやすい事と自己評価が低いのが珠に瑕でしょうか
       後はもう少し自信を持ってくれればと思うのですが・・・」
トラバント「やはり自信を持って欲しいと言うのは共通見解か・・・成績は悪くないのだが。
       どうしてああなってしまったのか差し支えなければ教えていただきたい」

ヘクトル「『悪くない』っていう辺りがなんとも言えないよな・・・」
エフラム「裏を読めば『良くもない』ってことだからな」
セリス「あ、ヘクトル。シグルド兄さんは?」
エイリーク「スリープ 6 って書いてあったから暫くは平気だと思います」
ロイ「それ、平気って言うのかな・・・」

リン「(何か、野次馬が凄い気になるんだけど)」
エリウッド「(気にしたら負けかなと思ってる)」

トラバント「なるほど、専用武器・・・ マスターもある意味専用なのだから気にするほどのことではないと、
       逆に神器も全くの専用ではないのだからもっと自信を持つようにと説得してみよう。
       自信を持って毅然とした態度をとっていればカツアゲ常習犯だとか、悪い噂もなくなるはず」
エリンシア「お願いします。自信をもてればあの子も変われると思いますわ」
アルム「カツアゲ・・・」
ロイ「さすがトラナナシステム。そこに痺れる憧れるゥ!」
セリス「憧れるんだ・・・」
ヘクトル「敵から武器奪えれば金が浮くからな。聖戦以外は武器は消耗品だし結構やりくりに苦労するんだわ。
      俺らはフリーマップもねーしよ」
エフラム「世界一危険な国トラキア半島と言った所か」
マルス「誰が上手いこと言えと」

トラバント「最後にご家庭のほうからは、女癖の悪さを何とかするよう指導していただきたい。
       あれでは流石に風紀に問題が出てしまう」
リン「(やっぱり来た・・・)」
エリンシア「(普通の人にはそう見えるわよね)」
エリウッド「しかし先生、リーフも女性に興味を持って不思議ではない年頃です。
       どうか寛大な目で見てやっては頂けませんか」
トラバント「いや、こちらも交際そのものを制限するもりはないのだが・・・
       以前妹が『変な少年が私を姉と呼んで追いかけてくるので何とかして欲しい』
       と言ってきたことがあってだな・・・」
エリンシア「まさか・・・」
トラバント「・・・うむ」
エリウッド「うっ心臓・・・じゃなくて胃が」
トラバント「妹も始めは気にしていなかったのだが、先日から『兄上!私は兄上の妹ではないのですか!』
        などと言うようになってしまって今では俺を避けるようにあwせdrftgyふじこlp;@」
リン「せ、先生?」
トラバント「し、失礼。兎に角、やはり、嫌がる女性をどうこうというのは青少年として相応しくない。
       ご家族の方から説得してもらった方が効果的かと思うので是非説得をお願いしたい。
        妹はこちらで何とかするので・・・」
エリンシア「分かりました。リーフはこちらで説得しておきます」
トラバント「宜しく頼む。ではこれで」
エリウッド「お疲れ様です」

リン「・・・なんかちょっと尊大な人だったわね」
エリウッド「悪い人じゃないよ、多分。強引だけど人気のある先生らしいし」

~翌日~

ミランダ「あ、リンさん!エリンシアさん!リーフったら酷いんですよ!」
サラ「大学部で・・・女子大生ナンパしてた」
ナンナ「私という物がありながら、全く酷い話です」
ミランダ「別にあなたがリーフの物でもいいけどリーフは私の物よ」
サラ「・・・誰が一番か・・・リーフに聞く」

リン「これは、わざわざ叱る必要ないかもね・・・」
ナンナ「え?叱る?何をですか?」
エリンシア「いえ、こっちの話よ」