2-28

Last-modified: 2007-06-15 (金) 22:17:36

第二日曜綺想曲

ミカヤ「ローイ、最近学校どう?」
ロイ「…………(プイッ)」
ミカヤ「……何アレ。もしかして無視された?……あっセリス、聞いてねロイったら私を無視し……」
セリス「…………(スタスタ)」
ミカヤ「……なっ何なの、二人揃って反抗期?それとも中2病かしら」
エイリーク「姉上?どうなさったのです」
ミカヤ「男の子ってよくわからないわ。良い子の筈のセリスとロイが……」
エイリーク「そうですか。いつから口をきかないのですか?」
ミカヤ「昨日は何とも無かったけど……。ハッもしかしてセリスのプリンこっそり食べたのがバレた?ロイのゲームのセーブデータ消してしまったのが、いやそれとも……」
エイリーク「ずっ随分とやらかしてるようですね」
ミカヤ「だからってね、年長者である私を華麗にスルーするとはいい度胸じゃない。ふーんだ、孝悌の心を忘れた二人とはもう口きかない」
エイリーク「(^_^;)」
その日の夜
ミカヤ「……どうしたの今日の御飯はやたら豪勢じゃない」
エリンシア「本当に……」
ヘクトル「へっへっーん俺達頑張ったんだぜ」
リーフ「うん大変だったよ。なんせ量が量の上に料理に不馴れな人のが多かったし」
エフラム「包丁で動脈までざっくりやってしまった時はどうしようかと思った」
リン「それであんた料理できたの?」
エフラム「いや、その後ずっと座ってた」
リン「何その役立たず」
マルス「そうなんだよね。エフラムは台所を血まみれにしただけ。困ったよ」
リーフ「マルス兄さんの暴走にも困ったけどね」
エイリーク「それでこのディナーは一体……」
シグルド「お前達……私を労る為にこんなご馳走を……!くぅ~兄さん感激!!」
アイク「うむ、うまそうだ」
エリウッド「いやあのですね、今日は母の日って事でメインはミカヤ姉さんとエリンシア姉さんなんだ」
シグルド「ええ~!?」
アイク「おっ…俺達は食えないのか?」
リーフ(アイク兄さんが動揺してる!)
エリウッド「いや皆で食べるけど、あくまで母の日って事で」
アイク「じゃあ食えるんだな」
リーフ「兄さん爽やかな顔に」
ヘクトル「母親いねーけど家事全般こなしてる姉貴らが代わりみたいなもんだ」
エリウッド「姉さん達がメインだけど同じく家事する女性陣も労りを込めて」
リン「やっるー男衆!」
マルス「リン……女性…?」
リン「てめええええっ!!」
エリンシア「あらいやだ、何だか涙が出て……」
ミカヤ「すっ凄いけど、別にそこまで感激してないからねっ!ななな何よマルスニヤニヤして!」
リーフ「わかりやすいなあ」
セリス「姉さんいつもありがとう。これ僕とロイで作ったんだ」
エリンシア「まあ美味しそうなケーキ」
ミカヤ「………!」
ロイ「昼間は無視してごめんなさい。バレないように必死だったんだ」
ミカヤ「ううん、お姉ちゃんこそ誤解して勝手にすねたりしてごめんね」
セリス「姉さん気にしないで」
ミカヤ「セリスがラナオウ等から貰ったラブレターこっそり見たり、ロイの邪気眼丸出しのノート見てごめんね」
セリス「えええ!?そんな事したの!?」
ロイ「僕の自作小説見たのかよぉっ!!」
ミカヤ「近所のショタっ子にうつつを抜かしたり、サザきゅんカワユイ~ペ様素敵~なんて事少し控えて姉として母として振る舞うわ!」
ヘクトル「やめねーのかよ」
エイリーク「そういえば近頃少年が謎の女に狙われてるという注意が回覧板に」
エリウッド「ねっ姉さん……うっ持病のアレが……」
マルス「はっちゃけたなあ」
アイク「まだ食えないのか?」
シグルド「そ、そうだなアイクの言う通り食べよう。冷めてしまう。いただきます」
アイク「まずは肉からだ」
シグルド「おいおい、まずはオードブルから食べるべきだろう」
アイク「関係無い」
シグルド「兄として言うぞ、お前はマナーがなってない」
アイク「味わったもんがちだ」
シグルド「お前は……」
セリス「まあまあこんな日にいさかいはよそうよ。ところで味の方はどう?」
リン「……なにこれ」
エフラム「このスープ、野菜が固い、しょっぱい、美味しくないの三重苦だ。駄目だな、やはりエイリークのやつが一番だ」
ヘクトル「お前が言うな」
リーフ「僕が作ったスープ……まずい。おかしいなフィンのメモ通りに調理したのに」
エリンシア「一生懸命作ったのでしょう?それが大切ですよ。ありがとうリーフ」
マルス「でもまずいね」
リーフ「…………」
シグルド「前菜はなかなかだぞ」
エリウッド「僕が担当でヘルシーにしたんだ」
エフラム「しかし葉っぱ即ちリーフばかりだな」
リーフ「食べ物の葉っぱをリーフって言うな!」
エイリーク「お肉料理は誰が?」
ヘクトル「俺だ」
シグルド「なんというか……豪快だな」
エフラム「ミディアム焼きか」
ヘクトル「ああこれが一番だろ」
アイク「肉は生がいいな」
ヘクトル「それ危ねーよ!」
エリウッド「肉汁出すぎ……胸焼けする……」
アイク「無理をするな、食ってやろうか?」
リーフ「兄さん躍動しすぎ」
リン「ヘクトルが担当だからどうかと思ったけどなかなかイケるわね」
ミカヤ「本当ね」
マルス「まあ程々に焼いてペッパーまぶすだけだしぃ」
ヘクトル「ほー、じゃあマルスのチーズ料理頂こうか」
ロイ(マルス兄さんの料理…嫌な予感するんだよなあ)
マルス「大家族だからチーズフォンデュにしたよ」
アイク「むっ鍋料理か?」
マルス「はいっと、フランスパンつっこんで絡めとって召し上がれ」
アイク「では早速。うむいける」
ミカヤ「おいしい……!やだ、唾液が止まらない……」
マルス「ちょwwwwそれTAWARAwwwwww」
リーフ「くそぉ……マズイの僕のだけかorz」
ヘクトル「……確かにうまいけどよ、何かアルコール強すぎね?」
マルス「そりゃあそうさ、白ワイン半分使ったし」
ヘクトル「常識的に考えてそれはねーよ!」
ミカヤ「あるある」
シグルド「ちょっと待て、それ私がバイロン専務から特別に貰った年代物のワインでは」
マルス「いやあ知りませんでした」
シグルド「ああああああ!!お前っ!空っぽ!残り半分どうした!?」
エフラム「すまない、俺とマルスで平らげた」
シグルド「このっ…無為徒食共っ…!酷い酷すぎる……!一瞬にして奪ってしまった……!サラリーマンの、ささやかな楽しみをっ……!」
マルス「ところがどっこい……。僕達は学生……。ニートではない……」
アイク「何やってるんだ。早くしないと無くなるぞ」
エイリーク「アイク兄上は本当によく食べますね……」
セリス「駄目だ酒が強すぎて僕には無理だ」
エリンシア「未成年は食べない方がいいわ」
ロイ「ああーなんかグラグラする」
リン「やだあロイったら顔真っ赤!」
リーフ「リン姉さんもだよー」
マルス「家の兄弟酒入ると異常にハイテンションになるなー」
エリウッド「胃腸悪くて食べられない僕は運がいいのか悪いのか」
アイク「お前らがモタモタしてたから全て食ってしまった」
ヘクトル「くっ食い過ぎだろ……」
エフラム「デザート係のセリスとロイがダウンしてしまったな」
エリンシア「とりあえず切るわね。13人だから16等分に……」
エリウッド「余った3つは姉さん達で」
エフラム「ケーキ小さいな……」
アイク「一口サイズだぞ」
エリンシア「あの子達が頑張って作ったんだから……ね、食べましょう」
エイリーク「ふふっおいしいですね」
ミカヤ「いつもより賑やかな食卓で楽しいわね。兄弟っていいわあ」
ヘクトル「騒がしい、だろ?」
リーフ「グズッグズッ……いつも僕だけ駄目なんだ。祝いの日にクソマズイ料理しか作れない……グズッ」
エフラム「泣き上戸とは軟弱な。料理が下手でくやしいっ…!なら練習しろ!」
エリウッド「今日の逆MVPの君が言うかあ?」
マルス「シグルド兄さんいつまでもorzしてないで、デザート食べようよ」
シグルド「放っておいてくれ……」