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Last-modified: 2014-01-25 (土) 18:38:30

LOST MAN

 

突然ですが、続編を投稿させていただきますm(_ _)m

 第4章 “DZS”
 
 
~竜王家~
 
ここは竜族の住む屋敷、その名も『竜王家』・・・紋章町の中で2番目に倒壊率が高い屋敷だ。
そして事件はデギンハンザー(以下デギン)の部屋で起こる。
 
デギン   「・・・」
 
デギン・・・別名“黒竜王”・・・紋章町内トップクラスの実力を持つラグズ。
その彼の部屋に、1つの、一般男性より大きな人影が侵入した。
その人影は、デギンの5mほど後ろに立った。
 
デギン   「・・・客を招いた覚えは無いが?」
??????「ほう、畜生でも客を招くのか?」
ビュッ
デギン   「!!?」
 
 ズゴォ!!
 
~バレンシア~
 
竜王家で事件が起こっている間に、兄弟家の二人がバレンシアに到着した。
アルムとセリカだ。
二人を乗せていたヤナフとウルキは肩で息をしている。
疲れてるのもそうだろうが、精神面でも疲れているようだ。
 
アルム   「着いたぁ~!」
セリカ   「来るのは久しぶりね」
ヤナ&ウル (ゼェハァ・・・やっと解放された・・・)
ティバーン 「んじゃ、俺達は帰るぞ」
アルム   「どうも、お疲れ様でした」
セリカ   「また乗せてくださいね~」
ヤナ&ウル (あの二人は金輪際乗せん!!)
アルム   「さて、行こうか、セリカ」
セリカ   「ええ、行きましょう、アルム」
 
~その頃、アイク~
 
アイク達のいるところから、刃の交える音が聞こえる。
刃と言っても、真剣で手合わせしているのではない。木刀で手合わせしている。
まぁ慌ててアイクを攫ってきたからラグネルを忘れても仕方が無いのだが・・・。
ともかく、二人は対等な条件で手合わせをしている。

ギィン!ポカッ
ワユ    「あだっ!」
アイク   「これで・・・31戦23勝5敗3引き分け・・・だな」
ワユ    「はうぅ・・・」
ヨファ   「お~」
オスカー  「随分強くなったね~、アイク」
ガトリー  「さすが戦闘民族」
キルロイ  「なんの話?」
ガトリー  「ああいや、コッチの話し」
ワユ    「うう~!もう1回!もう1回やろ!」
アイク   「いいぞ。では、構えろ」
ワユ    「たぁ!」
 
ワユは真正面から突っ込んだ。
構えは『突き』を繰り出す体勢で。
構えから『突き』と予測できたアイクは『突き』を崩す『横振り』の構えを取った。
 
ギィン!ガァン!
ガトリー  「元気ッスねぇ、二人とも」
オスカー  「最近手合わせしてなかったから、元気が有り余ってるんだろうね」
アイク   「ぬゥん!!」
ガギィン!
ワユ    「あ!」
ヒュンヒュンヒュンッ
ガランガランッ
 
アイクが木刀を下から上へ振ったと同時に、ワユの木刀が宙に舞った。
木刀は重力に引かれて落ちてくる。
そして音を立てて落ちた時、ワユの喉元にはアイクの木刀が届いていた。
 
アイク   「これで、32戦24勝5敗3引き分け」
ワユ    「あうぅ・・・大将、凄く強くなったね・・・嬉しいような寂しいような・・・」
アイク   「立てるか?」
ワユ    「ん、ありがと」
グイッ
 
アイクに差し出された手を取り、ワユは立ちあがった。
ワユが立ちあがったのを見ると、アイクはある事に気付いた。
全然疲れが感じられないのだ。
 
アイク   「・・・不思議だ。32連戦もしているというのに、殆ど疲労しない」
ワユ    「そりゃ大将だからね。あたしも大将と毎日手合わせしてたし、体力もついてる。さすがに大将は越えられないけどね」
アイク   「そうか、記憶がある時の俺はそんなに強かったのか・・・一度、手合わせをしてほしいものだ」
ワユ    「大将、それ自分だって」
アイク   「ん?ああ、いかん。つい別人の話をしてる風になってしまった」
ワユ    「あははっ!大将、しっかり~」
アイク   「・・・っぷ・・・はははっ!」

~平原~
 
一方こちらはアイク等と離れて、ある準備に取りかかっている。
 
グレイル  「準備はどうだ?」
ミスト   「うん、順調だよ」
シノン   「コイツはあと何体ぐらい必要だ?」
ミスト   「お兄ちゃんよく食べるから・・・あと2体は欲しいかな」
ティアマト 「ふぅ・・・じゃあ、その2体仕留めに行きましょう」
イレース  「骨が折れそうです・・・」
シノン   「お前が言うと本当に折れそうだな・・・」
漆黒の騎士 「では、参ろうか」
セネリオ  「僕も行きましょう」
マカロフ  「オマカセクダサーイ!(ハタラキタクナイケド)ガンバリマショーウ!」
マーシャ  「読みにくい、喋るな」つ銀の剣
マカロフ  「アッー!」
 
~その頃アルム一行~
 
アルムとセリカは無事にバレンシアについたは良いものの、肝心のアイク達が今ドコにいるのか分からない。
『ヤナフさんにどこに居るのか聞けばよかった』等と考えても既に後の祭で、あの3人はもう帰ってしまった。
そこらへんを右往左往しているが、見つからないものは見つからない。
 
アルム   「アイク兄さん達どこかな?」
セリカ   「ピクニックって言ってたから・・・見晴らしに良い所にいるんじゃ?」
アルム   「見晴らしの良い所って言うと・・・うん?あれってボーレさん?」
セリカ   「あ、ホントだ。ちょうどいいわ、聞いてみましょ」
アルム   「うん」
タタッ
 
アルムとセリカが向かった先、そこにいるのは深緑の髪をして戦斧を背負って、豆腐の入った壺も背負ったボーレがいる。
ボーレはキョロキョロ周りを見まわし、何かを探している。
 
ボーレ   「え~っと・・・こっちか?いや、こっちか?」
アルム   「お~い!」
ボーレ   「ん?誰だ?」
セリカ   「お久しぶりです、ボーレさん」
ボーレ   「ああ、誰かと思えばアイクの妹さんじゃねぇか。一人か?」
アルム   。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。( ノДT)・゚・。
 
~その頃アイク~
 
アイク   「・・・これで35戦26勝6敗3引き分けだ・・・」
ワユ    「あいたたた・・・」
オスカー  「段々剣に鋭さが増してきた・・・」
ヨファ   「もしかしたら手合わせで記憶が戻るんじゃ?」
オスカー  「どうかな・・・戻ってるのは戦闘面での身体能力だけのように見えるけど・・・」
ガトリー  「でもまぁ、これで大概の事はやってのけれるようになったんじゃ?」
オスカー  「かもしれないね・・・」

3人がアイクの記憶について談義していると、当の本人であるアイクはふと思い出したように3人に問う。
 
アイク   「ん?そういえば団長達は?」
ガトリー  「準備中だ」
アイク   「準備?なんのだ?」
オスカー  「例のアレだよ」
アイク   「? アレってなんだ?」
ヨファ   「うん・・・ちょっと話したくなくなるアレだよ・・・」
ワユ    「・・・うん。アレだね・・・」
キルロイ  「ああ、アレ・・・」
 
3人に加え、ワユにキルロイまで『アレの準備中』と言っている。
その『アレ』が分からないアイクは更に問いかける。
 
アイク   「?? だからアレ」「みんな~!アレが出来たよ~!」
5人    (´;ω;`)デキチャッタンダ・・・
アイク   「ほう、そのアレとやらが出来たみたいだな」
オスカー  「仕方がない・・・腹を括ろうか」
アイク   「じゃ、早速行ってみようか」
オスカー  「あっ、もうちょっと待った方が・・・」
ダダッ
ヨファ   「行っちゃった・・・」
キルロイ  「仕方ないか・・・今我慢すればアイクの記憶が戻るかもしれないんだし、頑張ろう」
ヨファ   「一番心配なのはキルロイさんなんだけど・・・」
アイク   「おーい!置いてくぞー!」
ワユ    「・・・じゃ、行こっか」
ダダッ
 
~その頃アルム一行~
 
アルムはボーレに今までの経緯を話している。
ボーレは相槌を打ち、納得する。
 
アルム   「・・・て言うワケなんです」
ボーレ   「なるほどね・・・ワリィけど、俺も道に迷ってんだ」
セリカ   「場所は知らないですか?」
ボーレ   「ああ、場所は知ってるが・・・」
アルム   「なら大丈夫です。目印とかその辺に生えてる草なんかでも言ってくれればすぐに分かります」
ボーレ   「ホントかよ!?すっげぇな・・・」
セリカ   「凄いでしょー」
アルム   「いやぁ、それ程でも~」(照)
ボーレ   (あ、コイツ誉められ慣れてねぇな)

~平原~
 
一方平原では、ちょっとした騒ぎが起きていた。
 
シノン   「やっちまった・・・とうとう完成させちまった・・・」
ミスト   「うん、再現できてる!」
ティアマト (ミスト、恐ろしい子・・・!)
漆黒の騎士 (いかん、目が痒い!痒すぎる!)
 
シノンは後悔し、ミストは喜び、ティアマトは恐怖し、漆黒の騎士は涙する事体である。
一体、なにを作ったのだろうか?
 
グレイル  「これでアイクの記憶が戻る事間違い無しだ」
イレース  「ところで・・・アイクさんが寝込んだらどうするんですか・・・?」
グレイル  「アイクだからなんとかなるだろう」
シノン   ?煤u軽っ!」
アイク   「? 俺がどうかしたのか?」
グレイル  「おお、噂をすれば」
 
アイクはグレイルの斜め後ろに立っている。
その更に後ろからワユ達が続いてくる。
ワユ等5人は真っ先に『アレ』を探し、それらしきモノを見つける。
それには皿―――いや、料理にボウルが被せてある。
 
ワユ    「うっ・・・もしかして、ボウルを被せてあるそれがアレ・・・?」
イレース  「はい・・・アレです・・・」
アイク   「なんだ、食い物か?」
ティアマト 「多分アレが料理だと認識出来る人は地球上であなただけかもしれないわ・・・」
アイク   「? ますます気になるな・・・」
グレイル  「じゃ、開けるぞ。防臭マスクを着けろ」
工務店一同 「了解!」
アイク   「?」
カパッ
 
 しゅうううううううう・・・
 
アイク   「む?これは腐敗臭・・・?」
 
グレイルがボウルを外した瞬間、異様な臭いが辺りを包む。
心なしか草木も輝を失った気がする。
アイク以外は防臭マスクをつけ、呼吸するたびに『シュコー』と音がする。
 
キルロイ  「出た・・・(シュコー)とうとう出た・・・(シュコー)」
ティアマト 「・・・ええ・・・(シュコー)・・・ ド ラ ゴ ン ゾ ン ビ ス テ ー キ !(DZS)」

皆が防臭マスクをつけて喋る中、アイクは平然としている。
それどころか、料理をマジマジと見つめて観察している。
 
アイク   「ほ~、これがドラゴンゾンビステーキか・・・」
セネリオ  「さ、さすがアイク・・・(シュコー)物怖じするどころか興味津々です・・・(シュコー)」
 
・・・ホント、さすがだと感心せざるを得ない。
DZSはその名の通り、ドラゴンゾンビの肉を使ったステーキである。
しかも一体丸々と使われており、量が多い。
ステーキは半径30cmの皿の上に乗っかっており、ブクブクと泡を立てている。
・・・これが余熱でブクブク言うタレならどれだけよかっただろうか・・・。
泡が割れるたびに変な煙が宙に四散するその姿は、もはや『酷い有り様』としか言いようが無い。
昔のアイクはなぜこんなものを食べたのだろうか?肉ならなんでも良いのか?
ミストもミストで、よくもまぁこんな料理が作れたものである。
だが細かい事(?)は気にしない、気にしちゃいけない。
 
グレイル  「アイク、この料理がお前を死の淵に立たせた料理だぞ」(知らない人は前スレ>>12-19を参照)
キルロイ  「・・・うぐぅっ・・・」ドサッ
ワユ    「ああっ、キルロイさんが倒れたー!」
キルロイ  「僕の遺骨は・・・サカ平原の風に乗せて・・・」
オスカー  ?煤uキルロイがボケた!? もしかして末期!?」
グレイル  「キルロイを急いで隔離しろ!」
 
防臭マスクを着けていても倒れる辺り、やはりキルロイというか、さすがDZSと言うか・・・。
 
ガトリー  「無理させちゃったみたいッスね」
アイク   「・・・何故だろう、罪悪感を感じる・・・」
 
罪悪感に見まわれているアイクを横目に、グレイルはDZSをアイクに勧める。
 
グレイル  「さぁ、アイク、コレを食え!」
ミスト   「一口でいっちゃって!」
ガトリー  (マジで食わすのかその危険物質の塊)
セネリオ  (食べたとしても記憶が戻る保証はありませんし・・・いかに日々成長しているアイクでも、また生死の境を彷うかもしれません・・・)
オスカー  (吐くなら吐くでソッチの方が良いんだろうけど・・・アレは吐かないで欲しいなぁ・・・)(汗)
アイク   「・・・」
 
 パクッ
 
セネリオ  「たっ!食べちゃいました!」
漆黒の騎士 (悪化しなければいいが・・・)
アイク   「・・・」モグモグ

ガトリー  「どうだ?思い出しそうか?」
シノン   「つーか死にそうか?」
セネリオ  「無理して食べなくても良いんですよ、アイク」
 
 
アイク   「・・・ふむ、美味くも無いが不味くも無い」
 
 
工務店一同 ( ゚Д゚)
工務店一同 (゚Д゚)
ミスト   「私を見ても困るんだけど・・・」
ガトリー  「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤァアアアアア!!なんで!?ドラゴンゾンビステーキだぞ!!? ド ラ ゴ ン ゾ ン ビ ス テ ー キ なんだぞォォォ!!?」
オスカー  「おかしい!アイクの反応もそうだけど『美味くも無いが不味くも無い』っていう発言はおかしい!!」
セネリオ  「どうしたんですかアイク!!記憶を無くしたついでに味覚も無くしてしまったんですか!!?」
イレース  「そんな・・・味覚を無くしたアイクさんはアイクさんじゃありません・・・!」
グレイル  「お前のアイクに対する基準は一体なんなんだ・・・」
マカロフ  「ミョウデスネー、コンナリョウリヲタベテハンノウナシトーハ」
マーシャ  「読みにくい、喋るな」つナイトキラー
マカロフ  「アッー!」
オスカー  「・・・あ!」
シノン   「なんだ、どうした」
オスカー  「ミスト、アイクってもしかして最近ミストの料理よりララムさんの料理方を食べてる?」
ミスト   「うん。最近はオスカーさんが作ってくれてるし」
オスカー  「じゃあ、もしかしたらララムさんの料理に舌が慣れちゃって、ミストの料理をなんとも感じなくなったんじゃ・・・仮説だけど・・・」
 
工務店一同 「な、なんだって――――!!?」
 
ワユ    「そんな!大将ぉぉぉ~!」
シノン   「ララムの料理はDZS(ミスト作)を越えたってのか!?」
ティアマト 「いや、ダークマターすら越えたかも・・・」
ヨファ   「噂ではあのカー○ィやヨ○シーでさえ食べるのを拒否したとも・・・」
グレイル  「いつの間に競演してた」
マーシャ  「またある噂では宇宙からの贈り物を配る者とも聞いたけれど・・・」
イレース  「ララムサンコワイララムサンコワイ」ブルブル
セネリオ  「じゃあララムさんを呼びましょうか?」
ガトリー  「やめた方が良いと思いますやめてくださいお願いします」
アイク   「・・・む!」
ミスト   「! どうしたのお兄ちゃん!」
アイク   「いや、トイレに行ってくる」
ヨファ   ?煤uお腹壊しただけ!?」
アイク   「誰か案内してくれるか?」
グレイル  「よし、俺が行こう」
ミスト   「あ、私も行く」
 
アイクが席を立ち、それに続いてグレイルとミストもその場を離れる。
工務店一同はアイク等を見送り、姿が見えなくなると同時に深~い溜息を吐いた。

マカロフ  「コマリマシタネー、コレガダメデハキオクノトリモドシヨウガナイデース」
マーシャ  「喋んなつってんだろ」つマカロフキラー
マカロフ  「アッー!!」
オスカー  「はぁ・・・どうしようか・・・」
 
 ブクブク ブクブク…
 
ヨファ   「うん?」
ワユ    「どうしたの?ヨファ」
ヨファ   「いや、なんか変な音しない?」
セネリオ  「音?」
 
 ブクブク ブクブク…
 
シノン   「・・・そういや、聞こえるな」
ティアマト 「何かしら?」
ガトリー  「後ろから聞こえるッス」
 
ブクブク ブクブク
 
工務店一同が見たもの、それはブクブクと膨張し、いかにも『爆発するぞー、しちゃうぞー』と言っているDZSの姿。
 
シノン   「んなっ!?なんだコリャ!?」
マーシャ  「なんですかこれは!?」
漆黒の騎士 「料理が科学反応を起こしたようだな・・・私は一足先に私は戻る」つ転移の粉
ビジュンッ
シノン   「あぁ!?アンニャロー逃げやがった!」
 
ブクブク ブクブク
 
ガトリー  「これは夢!?夢だろ!?夢だと言ってくれ!」
ワユ    「夢!?よかったー」
ヨファ   ?煤u現実逃避してる場合!?」
ティアマト 「早く処分しないと!」
セネリオ  「ですがどうやって!?捨てたら絶対に周りが腐敗しますよ!?」
 
こうしてる間にも、ミストの作ったDZSはブクブクと泡を立てて膨張して行く。
 
シノン   「やべぇ!早く誰かに食わせねぇと爆発すんぞ!」
オスカー  「アイクはまだトイレから戻らないのかい!?」
ガトリー  「ヤバイってこれヤバイってマジで!!」
ヨファ   「あ、あそこにいるのは・・・」

工務店の人達の目の前に現れたのは、ボーレと、ボーレと合流したアルム達が悠々とこちらに歩いてきている姿だった。
 
ボーレ   「おーい!」
アルム   「皆さんいますかー?」
セリカ   「兄さんがお世話になってまーす」
 
シノンはボーレを見るや否や、ドラゴンゾンビステーキを片手に持ち上げ、大きく振りかぶった。
 
ブオッ
ガトリー  「しっ、シノンさん?まさか・・・」
シノン   「ボーレェェェェェ!!これを食えぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ブオンッ!!
セネリオ  ?煤uな、投げたぁぁぁ!!?」
ギュンッ
ボーレ   「へ?」
 
ボーレは一瞬何が飛んできているのか分からなかったが、瞬時に理解した。
論理や勘ではなく、その飛んでくる物体から発せられる“恐怖のオーラ”で。
ボーレは素早く隣に手を伸ばす。
 
グイッ
アルム   「へ?」
ボーレ   「アルムガード!!」
 
アルム   「ぶべら!?」ズベチャ!
 
       「ぶべら!?」ズベチャ!
 
        「ぶべら!?」ズベチャ!
 
・・・ボーレは、すぐ隣にいたアルムを己の前に立たせ、“飛んでくる物体”をアルムに 顔 で 受け止めさせた。
哀れ、 顔 で 受け止めたアルムは力なくうなだれ、うつ伏せに倒れた。
その 顔 で 受け止めたアルムの傍らに、セリカが即座に寄りそう。
 
セリカ   「あっ、アルムぅぅぅぅぅぅ!!」
ガトリー  「すげぇ・・・あまりのショッキングさに鈍い音が3回響いた・・・」
ティアマト 「イレース!はやくリライブ・・・いえ、リカバーを!」
イレース  「はい」つリカバー
アルム   「・・・」(真っ青)
セリカ   「ウソ!?リカバーでも全快しないなんて!?」
ガトリー  「恐るべしミストクッキング・・・!」
オスカー  「イレースさん!もっとリカバーを!」
イレース  「リカバー!リカバー!」

数分後・・・
 
アルム   「うっ・・・うう・・・」
イレース  「ふぅ・・・リカバー2本とリライブ6本とレスト4本使いきってようやく峠を超えました・・・」
工務店一同 (アイク以外の奴が食うとこうなるのか・・・)(汗)
セリカ   「アルム、大丈夫?」
ヨファ   (大丈夫なワケないと思うけど・・・)
 
アルム   「・・・あんた、誰だ?」
 
セリカ   「イヤアァァアアァァァァアアアアァァァァアアアアアアアアァア!!!」
シノン   「なっ、なんてこった・・・また記憶喪失者が出ちまった!」
ガトリー  「シノンさんがボーレにDZS投げるからッスよ!」
シノン   「しょうがねぇだろ!?ここで爆発されたら記憶が飛んでたかもしれねぇのは俺等だぞ!?」
セリカ   「アルムを・・・よくも・・・KO☆RO☆SU!!」
グオッ
セリカ   「スィ!ヌェ!!クォ!!!ルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
シノン   「うお!?」
ギュンッ
セリカ   「っちぃ!外したか!」
ティアマト 「あら?あそこにいるのは・・・」
 
アイク   「すまん、遅くなった」
グレイル  「トイレを探すのに手間取ってしまったぞ」
ミスト   「結構歩いたよ~」
 
オスカー  「団長!避けてぇぇぇぇー!!」
 
ギュンッ
グレイル  「む?」

         人人人人人人人人人人人人
       <            >
       < 少年よ、大志を抱け! >
       <            >
        VVVVVVVVVVVV
 
     ∧_∧ 从从
    (´Д`) ビシッ
    / ⌒(⌒)
 ⊂二/  へノ /―-、
   /  ( ̄ LLLLノ
`__レ  |  ̄`ー―′
/ ___ノ
\ 丶 | |
 \丶|  ̄ ̄⌒)
  ノ ) ̄ ̄丶 /
 (_/   Lノ
 

 
工務店一同 ( ゚Д゚)
グレイル  「・・・」フラッ バタリ
セネリオ  「なんですか、今の・・・?」
ガトリー  「今度は余りのショッキングさに時空が歪んだ・・・とか・・・?」
シノン   ?煤uなんでもアリか!」
ティアマト 「だ、団長!大丈夫!?」
 
グレイル  「・・・ウキャ?」
 
 
 なんでだァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
 
 
~その頃漆黒の騎士→兄弟家ヘ~
 
 
漆黒の騎士 「危機回避成功!」ビジュンッ
リーフ   「漆黒さんが上から降ってきたギャース!コノヒトデナシー!!」
 
 
 TO BE CONTINUED

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