30-604

Last-modified: 2013-11-06 (水) 20:13:28

604 :戦国紋章絵巻:2010/10/21(木) 01:24:50 ID:MROHUxvH

前スレで語った妄想と微妙に設定変わってるけど予告投下

…本編始まったらまた設定やタイトル変わるかも知れんけどなw

ああ…早く書きたいけど時間が無いのだぜ…

605 :戦国紋章絵巻:2010/10/21(木) 01:26:52 ID:MROHUxvH

――数百年に及ぶ乱世の時代――

馬の嘶きと刀の煌きが地を埋め尽くし群雄が割拠して天下の覇権を夢見る時代…
田畑は荒れ果て人心が荒み流民盗賊が跳梁跋扈する時代…
人生を剣術に捧げた武芸者達が果し合いを繰り返す時代…
妖怪変化が横行闊歩し稲荷や龍神への信仰が廃れた時代…

後の世に人はこの時代をこう呼んだ…戦国時代と――――

戦国の夜空に燦然と輝く十五の星々…
数奇な運命から引き裂かれた十五人の兄弟…

悠久の生命と一羽の小鳥を道連れに
生き別れた弟妹を求めて諸国をさすらう巫女がいた。

謀も知らず政も知らぬがゆえに
謀反人の烙印を押されて落ち延びる落ち武者がいた。

華麗なる振る舞いと威風ある武者姿で
柔弱な大名に代わって一国を守る奥方がいた。

身の丈ほどもある太刀を担いで幾多の果し合いを勝ち抜き
天下にその名を轟かせる武芸者がいた。

病の身から戦に出れず書を読み歌を嗜みながら
静かに世の中を見つめる侍がいた。

豪放な人となりに逞しい豪腕で
世間に見捨てられたはぐれ者たちを束ねる侠客がいた。

槍を手に取り鎧を纏い武勇を天下に示すため
ひたすら戦場を駆け抜ける騎馬武者がいた。

荒れ果てた都に胸を痛めつつも
人々の安寧を祈って帝を守り続ける公家がいた。

はるか海を越えた異郷の地で見渡す限りの大地を馬と共に駆け抜ける
天と地と生きる少女がいた。

卓越した知恵と策謀をもって
商いで身を立てようと諸大名の間を動き回る商人がいた。

兵役と重い年貢に苦しみ喘ぎ
刃を持って立ち上がった農民がいた。

自らの正義を信じて疑わず
ミラの御仏の元に天下を統一せんと目論む僧兵がいた。

花のような可憐なと傾国の美貌で
男子であることを知らず蝶よ花よと育てられた姫君がいた。

生き延びるためその日の糧を得るため
うらぶれた都の夜の闇に潜む盗賊がいた。

天下の覇権にも大名の地位にも興味を抱かず
野心を持たず忠実に働く若武者がいた。

これは戦国の世を生き抜いた十五人の兄弟の激しい生の物語である。

coming soon――