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Last-modified: 2013-11-07 (木) 09:26:00

348 :風邪のクリスマス 1/2:2010/12/24(金) 09:30:45 ID:U0jKD5t9

リーフの話投下します

起きたら何だか関節が痛くて、やけに身体が怠いな…とは思った。
朝食の席に着いたらエリンシア姉さんが僕の顔色が悪いことに気がついて体温計を渡してくれた。
計ってみると熱がある。どうやら風邪を引いたみたいだ…
エリンシア姉さんに熱があることを伝え、僕は電話を取った。

「…うん、ごめんね。ナンナ達にうつしたくないから今日のパーティーは休むよ」
電話ではナンナの残念そうな声でお大事にと伝えられた。
今日はクリスマスイブだというのにサンタは嫌なプレゼントを僕にくれたものだ。

「本当に大丈夫ですか?」
…ああ、大丈夫。大丈夫だから姉さんもパーティーに行ってきなよ。
心配そうなエリンシア姉さんを説得し、どうにか姉さんもパーティーへ行かせた。
兄弟は皆個人でパーティーに出払っていて家は僕だけしかいない。
元々僕もナンナの主催するクリスマスパーティーに行く予定だったんだけどさ。
…さて、起きていても辛いし寝てようかな。

目が覚めたら僕の布団の横にナンナやミランダ、サラにティニーがいた。
よく見るとみんなドレス姿で…もしかして…
「あ、起きましたかリーフ様。具合はどうですか?」
…うん、大丈夫。寝ていたから少し楽になったよ。
「リーフ!お粥作ったから食べなさい!ほら」
ありがとう…けどそんな熱いのを無理矢理口に運ばれても……あちっ!!
「…まったく。リーフは心配させるんだから」
…サラ、エフラム兄さんとパーティーしてるんじゃなかったの?
「リーフ様。私この後セティ様の誘いもありますので…」
わかった。看病ありがとう、ティニー。セティによろしく。
「リーフ、私も兄様や祖父様のところにちょっと行ってくるわね」
うん、エフラム兄さんを困らせるのもほどほどにね…
ワープでサラとティニーが消え、部屋にはナンナとミランダだけが残った。
とりあえず薬を飲んだらまた眠たくなってきたから寝てもいいかな?
「へ…あ、はい!どうぞ」
「は、早く寝て治しなさい!」
じゃあ、お言葉に甘えて…お休み。それとメリークリスマス。

翌日、風邪はすっかり治ったので家族とのクリスマスの前に4人にプレゼントを渡しに行った。
サラとティニーは元気そうだったのに、ナンナとミランダは風邪を引いたらしい。
とりあえずプレゼントを渡すついでに会ってみると2人共顔を赤くして辛そうだった。
うつしてしまったことを謝ると「私のせいです!」と言われた。
意味はよくわからないが辛そうなので看病しようとしたのだが、
「兄弟達が待っているでしょ」と怒られて追い返された。
仕方がないのでお大事にとだけ伝え、僕は家へと帰るのだった。

349 :風邪のクリスマス 2/2:2010/12/24(金) 09:33:35 ID:U0jKD5t9

「…それにしても口移しで風邪をもらうなんて…クスッ」

「サ、サラ!?な、なんでそれを知ってるの!?」
「別に…面白いから観察とかしてないわよ?私もしたことあるし……クシュン」
「リーフ、普段から優しくしてくれればお仕置きもしないのに…」
「いや、ミランダは優しくされてもお仕置きすると思います」
「どうしてよ!?」
「ツンデレだし」
「…ツンデレね」
「ツンデレです」

「そういえばリーフ。クリスマスイブの夜にサラが来なかったか?」
「いや、寝ていたからわからないよ」
「そうか…サラが来た時にリーフがどうこう言っていたからな」
「…え、ちょ、何だか怖いんだけど…」
「ちなみに俺は…いや、よそう…」
「ちょっと!隠さないでよ!このひとでなしー!!」

終わり
べ、別に俺が風邪引いてて書いた訳じゃないんだからね!!
でもリーフなら風邪引いても看病してくれる女の子がいて羨ましいなあ…
さて、恋人達が闊歩する中で寂しく病院行くか…orz