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Last-modified: 2007-07-23 (月) 00:07:59

いつでもどこでもフラクラ

 

アイク  「劇をやるんだってな?頑張れよ」
ロイ   「アイク兄さん」
エフラム「何時の間に帰っていたんだ?」
アイク  「さっきな。しかし劇か、懐かしいな。俺も学生の頃にやった」
ロイ   「アイク兄さんも演劇やったんだ」
アイク  「ああ、只その時に色々あったんだがな」

 

――三年前

 

ティアマト「…では、今度の学園祭でやるものは演劇で白雪姫に決まりました」
ボーレ  「何でこんな年になって白雪姫なんてやらなきゃなんねーんだ?」
ティアマト「多数決で決まったものです。では配役についてですが…」
ライ    「じゃあティアマトさ…じゃなくて先生!俺はアイクを王子役に推薦したいんだけど」
アイク  「ちょっと待てライ。何で俺がそんな役をやらなきゃいけない?」
ライ    「別にいいだろ。アイク、高校生活最後ぐらいド派手に決めてやれよ」
セネリオ 「…ライと同じ意見で正直気に食わないのですが、僕もアイクを推薦します。彼こそこの役が適任だと思います」
アイク  「セネリオまで…。ったく、まぁ台詞は少ないみたいだしな。分かった、王子役引き受けよう」
ティアマト「じゃあ王子役はアイクに決まりとして、白雪姫役は…」

 

ガラッ

 

エリンシア「アイクが王子役に選ばれたと聞いて飛んで来ました!」
ボーレ  「エリンシアさん、あんたのクラスは隣だぞ?」
ララベル 「アイクさんが王子様役をやるんですって?だったら私も立候補しちゃおうかな?」
ボーレ  「生徒じゃないだろあんた!」
ユンヌ  「アイクが王子様ならお姫様役はこの自由と混沌の女神のユンヌちゃんに決まりね!」
ボーレ  「ここの学校関係者でもねーだろ!!
       ったく、アイクのまわりにはロクな奴がいねーのか?」
レテ    「ふん、どいつもこいつも浮かれている。たかが演劇ではないか」
ボーレ  「お、まともな奴がいた」
レテ    「…だ、だが、アイクがどうしてもと言うのなら…立候補、してやらないでもないが…」
ボーレ  「ツンデレ猫娘自重!!」
ワユ   「じゃあ私も立候補するよっ!」
ボーレ  「以外な奴が立候補したぞ。正直驚きだな」
ワユ   「だって、白雪姫って最後に王子様と決闘するんでしょ?相手が大将だったら不足はないよ!」
ボーレ  「そんな白雪姫聞いたことねーぞ!!?」

 

レテ    「だからっ!私がやると行っているだろう!」
ワユ    「大将の相手は私だってばー!」
エリンシア「いいえ!アイクの相手は私がします!」
ララベル 「抜け駆けはダメよ。アイクさんは私の勇者様なんだから」
サナキ  「私がアイクの相手をやるのじゃ!」
ユンヌ   「このユンヌちゃんを出し抜いてお姫様をやろうなんて100万年早いわよ!」
ボーレ  「(何か一人増えてねーか?)」

 

バンッ!!

 

ティアマト「いい加減にしなさい貴方達っ!アイクも困り果てているじゃない!」
ライ    「(困り果てていると言うより…)」
ボーレ  「(何が何だか分からんと言う顔をしているな)」
ティアマト「…仕方ありません。白雪姫役は責任を持って 私 がします」

 

一同   「 ち ょ っ と 待 て ! 」

 

ギャースカギャースカ!!メメタァ!!!ティウンティウンティウン

 

アイク  「そもそも、ティアマト…先生はその日、工務店の仕事があって来れないんじゃなかったのか?」
ライ    「今何言っても無駄だって。と言うか、あんだけ騒いだのを見て思ったことはそれだけか?」
セネリオ 「ひどい有様です」 

 

――現在

 

アイク  「と、こんな事があってグダグダになり、結局やることになったのは次に多かった走れメロスになったんだ」
ロイ   「………」
エフラム「………」
アイク  「しかし何故あんなにも白雪姫役をやりたかったんだろうな?毒林檎食って死ぬ役なのに」
ロイ   「そこまで内容を把握しておきながら分からないなんて…」
エフラム「その内、女に刺されなきゃいいがな…」