※米には一般的な「水稲」のほか「陸稲」や、主食となる「うるち米」の他に「もち米」「酒米」、栽培方法にも「直播き栽培」と「移植栽培」などさまざまな分類がある。
過程
※最も一般的な「水稲」の「うるち米」を「機械移植栽培」で行う作り方
過程 | 説明 |
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田おこし | 田んぼの土を掘り起こし耕す+肥料。 |
畦塗り | 田んぼの水が外に漏れないようにする。泥土を塗るほか、畦畔シートを設置する。 |
田すき | 稲に必要な栄養(基肥)を土に加える。 |
代搔き | 田んぼに水を入れ、土と混ぜ合わせ平らにする。水は整備されたパイプラインor農業用水路から。 |
苗づくり | 種もみを育苗箱で育てる。 |
田植え | 手or田植え機で苗を植える。代搔きの三日後。1坪あたり50~70株。 |
(生育期) | 水の量を調整、雑草除去。窒素・カリ・リン酸を適量、追肥として施す。 |
稲刈り | 手orコンバイン(脱穀まで行う)。 |
はさがけ | 稲をはさにかけ乾燥。 |
脱穀 | 1本=70粒。千歯こき、足ふみ脱穀機を用いる。 |
もみすり | もみがらと玄米に分ける。 |
精米 | 玄米の表面を削る。 |
田おこし
稲刈りが終わったら、すぐに秋から冬にかけて稲わらをすき込む「秋耕」で下準備し
春に温かくなり始めたら、生えてきた雑草をすき込んで残渣を分解する「春耕」で田んぼを耕す。
畦塗り
田すき
代搔き
苗づくり
まずは、「塩水選」(塩水(水10Lに対し、約2.2kgの食塩)を作り、そこに種もみを入れて掻き回し、底に沈んだものを使う)。
種もみを薬液やお湯に浸けて消毒。消毒後は水洗いせず、そのまま水に浸けて十分に吸水させる「浸種」を行い、種からわずかに幼芽と幼根が発生した状態にしておく。
種の消毒と発芽が済んだら、稲が苗になるまで育てるための「苗代」に発芽した種をまく。最初は苗代をトンネルなどで暗く密封しておき、出芽したら弱い光に2~3日当てて「緑化」させ、トンネル内で徐々に自然環境にならす「硬化」まで、約1ヶ月程度が必要。
田植え
(生育期)
除草の方法には、以下がある。
・化学的防除…除草剤によるもの。最も一般的
・生態的防除…湛水状態にし、雑草が発生しにくくする
・生物的防除…アイガモを放して雑草を食べさせたり、カブトエビの攪拌行動で雑草を浮かせたりする
・機械的防除…手作業で抜いたり、除草機で表土を掻き回して雑草を浮かせたりする
病害虫防除のためには、抵抗性の強い品種を選んだり、消毒剤や忌避剤を使ったりするのが一般的。
深水管理…植え付け直後から活着するまで。5~7cm程度にし、水の保温効果で苗を保護する
・浅水管理…活着後から分げつ期。2~4cm程度にし、地温を上げて分げつ発生を促す
・中干し…分げつの発生がピークになる頃、水抜きして土表面に亀裂が出るまで7~10日くらい干す
中干し後は、湛水と落水を数日ごとに繰り返す「間断かんがい」で水分の供給と酸素の供給を交互に行い、根を育てる。穂が出て開花する頃になったら浅く水を張り、熟す頃には再び間断かんがいを行い、収穫の1~2週間前を目安として水を抜いて完了。