米①

Last-modified: 2023-03-21 (火) 17:23:36

※米には一般的な「水稲」のほか「陸稲」や、主食となる「うるち米」の他に「もち米」「酒米」、栽培方法にも「直播き栽培」と「移植栽培」などさまざまな分類がある。

過程

※最も一般的な「水稲」の「うるち米」を「機械移植栽培」で行う作り方

過程説明
田おこし田んぼの土を掘り起こし耕す+肥料。
畦塗り田んぼの水が外に漏れないようにする。泥土を塗るほか、畦畔シートを設置する。
田すき稲に必要な栄養(基肥)を土に加える。
代搔き田んぼに水を入れ、土と混ぜ合わせ平らにする。水は整備されたパイプラインor農業用水路から。
苗づくり種もみを育苗箱で育てる。
田植え手or田植え機で苗を植える。代搔きの三日後。1坪あたり50~70株。
(生育期)水の量を調整、雑草除去。窒素・カリ・リン酸を適量、追肥として施す。
稲刈り手orコンバイン(脱穀まで行う)。
はさがけ稲をはさにかけ乾燥。
脱穀1本=70粒。千歯こき、足ふみ脱穀機を用いる。
もみすりもみがらと玄米に分ける。
精米玄米の表面を削る。

田おこし

稲刈りが終わったら、すぐに秋から冬にかけて稲わらをすき込む「秋耕」で下準備し
春に温かくなり始めたら、生えてきた雑草をすき込んで残渣を分解する「春耕」で田んぼを耕す。

畦塗り

田すき

代搔き

苗づくり

まずは、「塩水選」(塩水(水10Lに対し、約2.2kgの食塩)を作り、そこに種もみを入れて掻き回し、底に沈んだものを使う)。

種もみを薬液やお湯に浸けて消毒。消毒後は水洗いせず、そのまま水に浸けて十分に吸水させる「浸種」を行い、種からわずかに幼芽と幼根が発生した状態にしておく。

種の消毒と発芽が済んだら、稲が苗になるまで育てるための「苗代」に発芽した種をまく。最初は苗代をトンネルなどで暗く密封しておき、出芽したら弱い光に2~3日当てて「緑化」させ、トンネル内で徐々に自然環境にならす「硬化」まで、約1ヶ月程度が必要。

田植え

(生育期)

除草の方法には、以下がある。
・化学的防除…除草剤によるもの。最も一般的
・生態的防除…湛水状態にし、雑草が発生しにくくする
・生物的防除…アイガモを放して雑草を食べさせたり、カブトエビの攪拌行動で雑草を浮かせたりする
・機械的防除…手作業で抜いたり、除草機で表土を掻き回して雑草を浮かせたりする

病害虫防除のためには、抵抗性の強い品種を選んだり、消毒剤や忌避剤を使ったりするのが一般的。

深水管理…植え付け直後から活着するまで。5~7cm程度にし、水の保温効果で苗を保護する
・浅水管理…活着後から分げつ期。2~4cm程度にし、地温を上げて分げつ発生を促す
・中干し…分げつの発生がピークになる頃、水抜きして土表面に亀裂が出るまで7~10日くらい干す

中干し後は、湛水と落水を数日ごとに繰り返す「間断かんがい」で水分の供給と酸素の供給を交互に行い、根を育てる。穂が出て開花する頃になったら浅く水を張り、熟す頃には再び間断かんがいを行い、収穫の1~2週間前を目安として水を抜いて完了。

稲刈り

はさがけ

脱穀

もみすり

精米