旅立ち編 [移動]【かっち著】
出発
札幌を出発したのは22:30頃。
以前のサクラマス釣りの時に、思いのほか夜明けが早いと思い知ったので、それなりに考えての行動だった。移動距離は400キロ程度、夜明けまで6時間。かなりキワドイ時間設定だけど、あいにくこの日は自分もたけしも仕事があり、これ以上早めるのは難しかった。
気合を入れて出発。札幌市を抜けた頃には車もまばらな無法地帯になっていた。これからのことに胸を躍らせてテンションは高め、仕事の疲れも気にしないで運転できた。
峠では鹿たちが熱烈歓迎。道路脇で堂々とお食事中だった。結構な数がいる。霧が立ち込めて視界が悪く、あまり高速走行には向かない状況だったが、ただひたすら立ちふさがるトラックを抜いて先に進む。
強行
夜中2時を過ぎるころ、だんだんテンションがおかしくなる。眠い。
そこで登場、覚醒剤(;゚□゚)。クスリ、ダメ、ゼッタイ。眠気飛ばしの糞不味い小瓶とマシンガンズ大音量暴走カーに変身して窮地を乗り切る。
釧路につく頃に一度給油タイムと朝食調達。時刻は午前4時。周りは既に明るい。残り100キロはある。
ここであきらめて釣りをするという考えも無くは無いが、やはり目的地目指して最後の踏ん張りを見せる。
夜明
ついに太陽とご対面。雨が降りそうな空模様だった。
相変わらず油断すると、鹿や狐が現れる。ついにタンチョウも姿を見せて、随分遠くに来たなぁと実感。