渇水とF爺とキクチさんの陰謀
翌日早朝、FRNのいつものポイントに行くと、ものすごい数の車が既に止まっていた。
川に入ると、去年より50センチ以上水位が低い。全然ポイントが変わってしまっている。
色々と手を変え品を変え場所を変え粘ってみたが、チェイスはあるもののバイトまで至らず。
胡麻塩頭が見えてものすごくテンションが上がったりもしたが、たけしがウグイらしきものを寄せておきながらバラしてからはテンション急降下。
打ちひしがれていると、遠くから鈴の音が・・・。
「どうだい、今年はもうアメマスしかいないね」
見たことのある出で立ち。
「でも先月の16日に82センチのイトウを釣ったよ」
この話し方はF爺!
たけしと目を合わせてにやけてしまった。
去年よりサイズアップしてるじゃん。やるなF爺。
ギャフもつけてるし、フードかぶった完全武装。間違いない。
この時点で心はすごく満たされた。
元気で何より。来年も会おうねと心で誓って撤収。
こんな時は地元の情報を仕入れるに限る、ということでエスカロップランチですっかりお気に入りになってしまった中標津のビッグパパにお昼を食べに戻ってから、きくちさんの釣具屋に向かってみた。
店の入り口に手足伸ばしてねっころがってるネコが居るしここは最高だ。とこのときは思っていた。
ハイドジャークを発見してリアクションバイトしたり、クマ用の偏光グラス買ったりしたあと、それとなく釣り情報を聞いてみると、やはりここら一帯は雪代が収まってしまっていて、イトウは既に沢に産卵に向かっているという。
で、BKBU河口ならアメマスつれるよ、浜中町の海アメもいけるよと教えてもらい、早速BKBUに向かう。
線路を越えて沼地を越えて、鶴と一緒に川辺に立つ。
マジ寒ぃ。
風強くて投げにくいし、たけしは買ったばかりのルアーをホームランしたしいいところなく真っ暗に。
打ちひしがれて、そのままコンキリエに逃げ込んで貝を荒食いして帰って不貞寝。
牡蠣(゚Д゚ )ウマー