20090411道南進出

Last-modified: 2009-04-13 (月) 22:52:15

雪解け地域を求めて

 2009年の河川釣行を本格化させるべく、雪代の出ていない川を探してフラフラお出かけしました。
 出張途中で、CTS中流・YBR中流は、緑に濁った状態で、おそらくしばらく釣りにならないことが分かっていた。上川方面は、山も雪化粧したままで当分待たされそうだ。中山峠を走っていても、雪が残っていて真っ白羊蹄山がニセコ方面もまだまだシーズンが遠いことを物語っていた。
 ニセコをそのまま南に抜けて、洞爺湖を通過したあたりでようやく周りに雪がなくなってきた。ターゲットは豊浦の道の駅。イチゴがおいしいとの噂を聞いて買いあさる。道の駅はすごく綺麗で、入ってすぐに内藤大輔選手の巨大イラストパネルがある。イチゴを食べながら川を探してしばらく行くと、最初の戦地NKBに到着した。

 川はソコソコ濁りがあり、勢いも強い。少し雪解けの影響が出ているようにも見えたが、気にせず入渓。
 結論から言うと、何回かいいアタリがあったものの、ヒットせず。ヘビーウェイトミノー程度ではボトムも取れない状況で釣果につながりそうになったのは10グラムを超えるラバージグ。色物だけど、この時期にはいいのかもしれない。

 一通り回った後、道の駅に戻ってホタテ弁当を食べ(たけしは2個食ってた)、次の目的地を求めて噴火湾沿いにひた走る。南にいくと帰れなくなるので、伊達・室蘭を通過して登別へ。この辺りも雪は少なく、期待できそうな川がちらほら見れた。

 次の目的地は、SKU。今まで行ったことがないところだ。

 下流の取水堰辺りで様子を見るが、水辺には大漁の鮭スケルトン。今は水が少ないらしい。
20090411-01.jpg

 早々に見切りをつけて上流部を目指す。
 山道に入って舗装されていない道路をしばらく走り、車が砂まみれになった頃、ちょうど川辺に出るいいポイントを発見。先行者(フライマン)がいたので、挨拶をして様子を窺うと、去年はいいサイズのイワナが釣れていたという。
 少し期待しながら離れた場所で釣り始める。
20090411-02.jpg

 スーパー無反応。

 流れ込み、合流点辺りは、勢いがありすぎてなかなか上手く探れない。
 フライマンが先に引き上げたので、その人がいた方に戻りながら、際をメインに入念に攻めていく。
 しばらくすると、たけしが派手にこけそうになっている。
 何事かと思ったが、

 「向こうの藪でガサガサ大きなものが動き回る音がした(;゚Д゚)ガクガクガクブルブルブル」
 確かに薄暗くなってきたが、このまま逃げ帰るのもしゃくなので、マジか、と軽く流して忘れることにした。
 丹念に岸際にダウンクロス気味にキャストしてトゥィッチ入れながらゆっくり戻すのを繰り返していると、突然グイッと手ごたえが!!

 「たけし、フィッシュ! 本当にフィッシュ!!」

 隊長に、何回か嘘でフィッシュフィッシュ言っていたのであまり信じていない。
 流れも強いせいか、ギギギッとドラグがなって、ようやく信じてくれたようだ。
 しかし、ローリングする感触もなく、ズルズル引かれてくる。

 「なによ!」 と隊長に言われるが、正直ウグイ80%、イワナ10%、枝5%、その他得体の知れないもの5%くらいの感触。
 「わからん」 手前まで来ると、1回、2回ジャンプする。どうやら枝はないようだ。
 そのまま後ろに下がって陸に揚げると、思いっきり側面と腹にスレで掛かったブラウンさんだった。

20090411-03.jpg

 痛そうな刺さり方だったので、早々にルアーをはずして記念撮影。
 今年初の釣果をあげることが出来た。

 隊長は連れなかったけど上機嫌で、帰り道にファミレスのとんでんで、サクラマスの荒汁・握り・押し寿司・刺身などフルセットを堪能して帰る。
 調子に乗って食べ過ぎたのと、久々の釣行に睡魔と闘いながら、支笏湖を通って信号を避けた道を走っていると、前方に二組の足がヘッドライトに照らし出された!

 「!?」

 時間は8時過ぎ。真っ暗な両側森の中を、二人の人間が徒歩で横切っている?!
 
 「・・・たけし、なんかいる・・・!」

 「なによ!」

 ドンドン近づくのに、走って渡る様子もなく、ゆっくり片側1車線の道路を横切っている。
 このままではぶつかってしまうので、減速しながらヘッドライトをハイビームに変えると・・・

 1頭のエゾシカが。
 「なんだよ。まぶしいよ。」
 とでも言いた気にこっちを見て、すたすた森に消えていきました。

 支笏湖周辺で鹿に出会ったのは初めてで、最初は本気で人間二人だと思いました。
 見えちゃいけないものじゃなくて良かった良かった。