SBT巡礼

Last-modified: 2009-05-06 (水) 23:03:26

巡礼の旅 3年目

 2007年の4月29日。この日からフィニティのフィッシングライフが大きく変わった。
 SBTを巡礼することは、その年の釣果を占う大きなイベントとなっている。
 
 2005年頃にルアーフィッシングを始め、それまで隊長の言うがままに釣り場の選択からタックルの準備までやってきていたが、ふとネットで「サクラマスのルアーフィッシング」に関するサイトを見て、強烈に感化され、単独でロッドからリールまでサクラマスタックル一式をそろえて、自発的に「サクラマスを釣りに行きたい!」と隊長に猛アピールしたのが、2007年の4月。
 
 活動記録にも残っているが、サクラマスをかけておきながら、ランディング出来ず悔しい思いをして、一気にフィッシングスピリットに火がついた。
 
 その悔しさと、サクラマスへの思いが今年も集結する!!
 

出撃

 目指す場所まで3~4時間はかかるので、出発は深夜。
 26:30に隊長と合流して、出撃する。
 途中で明るくなって、到着した頃にはすっかり日が昇っていた。風はほとんどなく晴れ。早速準備を整えていつものポイントに入る。
 

激闘

 まぁ、なんだかんだカッコつけた事書いてはいるが、この川は1日粘って釣果が1匹2匹のレベルで、全然勝手が分かっていない。この日も試行錯誤と粘りの釣りを繰り返していた。
 河口付近ということもあり、海に出てみることも出来るが、海に関してはもっと素人。ただルアーを投げることくらいしか出来ない。ポイントらしいポイントも分からず、ゴミを回収する作業が続いた。
 
 ダレてきて二人で話が出来る程度の距離でキャストをして、あーでもないこーでもないとしゃべっていると、突然隊長のロッドがしなる。
 
 なんかきた!
 
 マジか! バシャっと水面から飛び出す魚体は、鰭が大きく、背中が黒っぽい銀ピカだった!
 
 浜まで走れ!
 
 一昨年は、コンクリの岸壁の高さでランディング出来なかったので、かかったら浜まで走るが作戦だった。しかし、隊長はナカナカ動くことが出来ない。
 足元は水面まで50センチはあろうかというコンクリの堤防状態。60センチは軽く超える銀ピカの魚はナカナカ引っ張ることが出来ないようだ。あっちへ走って、潜っては跳ねて、隊長との死闘が続く。
 
 アッー!!
 
 突然のラインブレイク。岸壁のえぐれに潜り込んで、ラインがまともにコンクリに擦り付けられた。
 
 ・・・・・・
 
 今年の春は終わった。
 

活路

 その後、呆然とする二人。しかし、魚のかかるタイミングが分かった。
 ある投げ方と、ある巻き方。これを組み合わせることで、チェイスが見られるといった、あからさまな反応があることが分かった。
 そして、堤防の切れる浜まで走ることは不可能だと悟った。
 ならば、この50センチをいかに攻略するかだけがポイントだ。
 
 なんかきた・・・!?
 
 今度は自分に妙な手ごたえ。魚が暴れる感触がないわけではないが、ただズルズル引かれるわけでもなく、枝のように無抵抗なわけでもないような、なんともいえない感覚があった。
 どんなゴミなのかと思って引き上げてみると、白いひし形が・・・
 
 20090429-F01.jpg
 
 ・・・。魚種判定不能。(後に川ガレイらしいと分かる)
 とにかくデカイ。頭から尻尾まで40センチくらい。鰭?の縞々がとても綺麗。おなかフニフニで、背中はザラザラ。どうやって扱っていいのかわからないまま写真とってリリース。
 平ぺったい体の癖に、バタフライのような泳ぎで颯爽と逃げていった。
 
 二人唖然としながらも、気を取り直して釣り再開。10分も経たないうちに隊長がヒット!
 
 今度は、ここでランディングする! ネット貸せ!!
 
 隊長のネットを奪う。何で自分のを使わないかというと、渓流用の20センチくらいのネットしか持ってきていなかったのだ。
 隊長のネットには、当然流れ止めのワイヤーがあるので、立ったままではネットを水面近くまで持っていけない。当然ネットを持つ自分も50センチ下の水面まで身を乗り出してネットを差し出さなければならない。
 
 20090429-01.jpg
 こんな状態。
 
 とにかく、こいつを捕らえなければ次のステップへ進めない。何が何でもゲットしてやると必死になって・・・
 
 20090429-F02.jpg
 
 41センチのアメマスゲット!!
 

通報

 その後、近所の釣れない釣り人か、漁師が通報したのか、警察さんがやってきた。
 隊長と自分にそれぞれ一人ずつ来てお話しました。
 
 警察さん「何か釣れてるかい
 
 自分「釣れてません・・・
 
 警察さん「ナニが釣れるんだい?
 
 自分「アメマスやウグイにカレ・・・
 
 警察さん「そうかいそうかい。ごめんねー
 
 自分「カレイ・・・
 
 警察さん「疑っているわけではないんですけど、身分証ありますか? そういう決まりなので。
 
 カレイ…
 
 そして、隊長と警察さんが来て4人で話をすることになって、どうやらアメマスの写真を見たいらしい。
 見せて嬉しそうに紹介する隊長。
 
 警察さん「おお、すごいな、こんなのが釣れるのか。
 
 隊長「カレイの写真も見ます?
 
 警察さん「いや、いい。
 
 ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
 オイラの唯一の釣果をそんな無碍に・・・
 カレイは魚のうちに入っていないような言い方をされて(´・ω・`)ションボリ。
 
 その後は、何回かチェイスがあったものの釣り上げることは出来ず、結局サクラには会えたけど記念撮影は出来ませんでした。