SRF進攻 2日目

Last-modified: 2009-05-10 (日) 20:19:19

爆風スランプ イトウちゃん

 仮眠をとった後、川に行ってみるが、車はひしめく様に川沿いに止めてあり、川には既に数人の釣り人がいた。札幌近郊のハイプレッシャーと言われる川よりも釣り人密度は高そうだった・・・
 
 やや河口より上流の端の脇に車を止めるが、そこにも数台の車があった。ナンバープレートを見ると「名古屋」ナンバー。マジでこいつら日本全国から本気でやってきている。しかも体験したことがないくらいの突風が吹きすさぶ中、まともに釣りが出来るのだろうかと心配しながら釣り1日目がスタートした。
 
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 岸際を中心に攻めてみるが、風速8メートルは並じゃない。向かい風でキャストすると下手すると戻ってくる勢いだ。当然風に負けない重量のあるルアーが中心になり、キャスティングだけで疲れる。
 隊長がイトウさんのベイトと思われる、ハゼのような小さい魚を引っ掛けたが、イトウさんの気配は全くない。ソフトルアーを使って超際狙いの人もいれば、流芯目掛けてバンバン投げてる人もいる。一番多いのはフライ。フライの人は容赦なく川の中に立ちこんでいる。
 
 しばらく無謀な戦いを続けて河口付近に行ってみたり、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしていた。しかし他の人たちは全く最初の場所から動こうとしない。基本待ちの釣りのようだ。風と重いルアーと反応のなさに徐々に体力だけが奪われていった。
 昼前に早めの昼食をとろうと、道の駅に戻って腹ごしらえ。
 
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 外はすごくいい天気なのだが、なにせ常識ハズレの突風が吹き荒れている。河口からやや上流付近で追い風になるポイントに行く。覚悟を決めて川に立ちこんでフライマンたちに並ぶ。
 風はちょうどダウンクロスになるような向きで吹き荒れている。ここなら風に乗せて思いっきり飛ばせる。川面は風で波立っているのか、増水して激流になっているのか、初のポイントでは判断できない。川の色もコーヒー牛乳のようで、普段なら間違いなく避ける場所だ。でも釣れるんだからしょうがない。ミノーを変えて気分転換したり、あーでもないこーでもないと試行錯誤しているのにも飽きてきて、隊長と話をしながら漫然とルアーを投げていた。
 
 その時、歴史が動いた。
 
 ボトムを探るため、しょっちゅうゴミや枝を引き上げていたのだが、明らかに大きな手ごたえがあった。ロッドを煽るとギャーッとドラグがなった。
 
 「なんかきた!」
 
 リールを巻いても巻いてもラインが出る。ドバッと水面を割る大きな魚。
 10メートルくらいまで寄せるのが限界で、後はスプールを手で押さえながらだましだまし陸に後ずさりしていく。
 
 「隊長ランディング頼む!」
 
 既に自分は陸に上がっている状態だが、依然川の中でバッシャバッシャ暴れる。のた打ち回ってラインの上に乗っかったり、突然潜って走ったりで、うまく隊長のそばに誘導できない。痺れを切らした隊長が、ネットですくうのではなく、ネットをかぶせてランディング。
 
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 朝4時頃から始め、手ごたえないまま続いた戦いにようやく結果が出たのは14時過ぎ。きつかったけど、とんでもないものを出してしまった。ロッドは6.6フィートで、リールは2000番。どうみてもコイツに対してライト過ぎるタックルだった。
 
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 70センチちょうどのイトウ。手は震えるし膝はガクガク。はっきり言ってせいぜい40くらいのが出ればいい方だろうとタカをくくっていたのが大きな間違いだったようです。河口付近は大物が普通に出てくる様子。リールだけでもパワーのあるものをチョイスした方がよいようです。
 
 リリース後、力が抜けてしまい、あまり記憶にないのですが、隊長はやる気に火がついた様子。しかし待ちの釣りは性に合わず、夕暮れとともに撤収することに。
 
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 帰って祝杯を挙げた後、疲れがドッと出てあっという間に眠りについてしまいましたとさ。