用語-「ルアー」(疑似餌)

Last-modified: 2008-06-03 (火) 23:32:57

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「ルアー」とは

 餌に似せたもの。形状や色、比重、動き、音、そして使用する水深でものすごい数のバリエーションがある。これを選ぶのが迷うし楽しい。値段はピンからキリまであるが、安いから釣れないって訳では全く無い
最初は、根がかりなんかでロストすることが多いので、安いもので練習するのが良い。
 現在は「ミノー」全盛と言われるほどの人気の偏りがある。
 
 ルアーは魚を釣るだけではなく、釣り人も釣り上げるので、くれぐれもルアーショップで財布の中身をガッツリもっていかれないように気をつけてください。
 

  • 針そのものに毛や羽を糸で巻き付けるフライと違い、ラインの先に木や金属・プラスチック・ゴム等の魚をおびき寄せる形状をした仕掛けルアーにフック(針)を付けたものを言う。
     バス用のものは「ルアー」ではなく、「プラグ」と呼んでいることがある。
     
    • ハードルアー(ハードプラグ)
       ルアー素材がプラスチックや金属の硬質の物。
    • ソフトルアー(ソフトプラグ)
       ルアー素材が合成樹脂やゴムの柔らかいもの。

ハードルアー

スプーン

HP003.jpg
↑ダイワ精工 シルバークリーク・スプーンDUAL FACE(デュアルフェイス)
 

  • ルアーの特徴
     ルアーフィッシングの原点となったといわれる。食器のスプーンの形状に似た金属やプラスチックの片方にライン、片方にフックをつけたもの。特に小さいものをマイクロスプーンと呼ぶこともある。
     管理釣り場(釣堀)でのトラウトフィッシングでは、マイクロスプーンを使うことがよくあるが、自然渓流では、流れが強いと水面からはじかれて満足なアピールが出来ないことが多い
     このイメージのように小魚のような模様を付けたものから、単に金属の塊のようなもの、派手な単一色、迷彩柄までさまざまで、魚の目に当たるものがついているもの、本体自体に鱗状の彫り込みがあるもの、立体的な細工があるもの等、個性的なものもある。
     普通の人が見ると、何でコレで魚が釣れるのか?と思うかもしれないが、カナリ安定した釣果をあげることが出来る
     風の影響を受けやすく、キャストするにはある程度の重さがあると安定する。小型で肉厚のものはミノーとは比べられないくらい飛距離が出る。水流の抵抗を受ける部分の形状で急流でも水中を泳げるもの、止水域で威力を発揮するものに大別できる。
     バスフィッシングにはあまり使われず、主にトラウトフィッシング用のルアー
     
  • ルアーの動き
     単純に巻いただけでも水中ではヒラヒラと魚が泳いでいるような動きをするものが扱い易い。アクションを付けることで、もっと多彩な動きをさせることができる。見た目綺麗な色合いや模様があっても、動きがイマイチなものは、ロッドアクションでのカバーが必要。
     素材にもよるが、たいてい放っておくと沈む。しかし、軽いものだと流れで表層付近を移動する場合もあるので、ひとくちにスプーンというだけでは攻める水深は決まらない。リトリーブ(ラインの巻き取り)速度で自在にアピール水深を変えることが出来る
     
  • ルアーの価格
     比較的安いものが多いのでお手ごろ。イメージのスプーンは高級品になるが、価格は700円前後。300~1000円の範囲で600円前後のものが多い。
     

スピナー

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↑ダイワ精工 パンサー (トラウトフィッシング用スピナーの一般形)
HP006.jpg
↑SHIMANO PRODIGY (バスフィッシング用スピナーベイトの一般形)

  • ルアーの特徴
     一見すると、これも魚が釣れそうな形には見えない。しかし、魚が追ってくることがよくあるので、仲間の魚かエサにでも見えるのか、攻撃本能を刺激して食いつかせるのだろうか。
     中心にフックのついたジグ(錘)があり、その周囲にブレードと呼ばれるヒラヒラ動く羽のようなものが1~数枚ついている。フックに毛やビーズ、シンカーがついたものもある。
     また、バス用のスピナーベイトは形状が多少異なる。バスフィッシングでは汎用性が高く比較的大き目の魚にアピールできるので、慣れてきた人には人気があるものらしい
     トラウト用は、一昔前には流行っていたようだが、現在では人気があまり無いのか種類も少なく、スプーンに比べて構造が複雑なのにもかかわらず安い価格で出回っている。
     
  • ルアーの動き
     中心のジグ自体はラインに沿って直進するのみだが、その周りのブレードがクルクル回ることで魚をひきつける。巻く速度でブレードの動きが変わる。巻くスピードの緩急でアクションを付ける。
     素材がほとんど金属なので、放っておくと沈む。よほど高速で巻かない限り表層に出ることは無いので、中低層を中心に攻めることができる。
     
  • ルアーの価格
     比較的安価。400円~800円。

ジグ

[添付]HP005.jpg
↑ダイワ精工 SSSTJ

  • ルアーの特徴
     魚の形をした錘の塊にフックを付けただけのもの。アクションを付けなければただのオブジェ。上級者向け。垂直方向の動きをつけるジャークと呼ばれるアクションを使う。
     ほとんどがソルトウォーター用のもの。金属の塊という構造上重量級ルアーになる。
     ラバージグというのもあるが、こちらの形状は毛鉤のようなもの。
     また、アイ部分に錘があり、長めのフックがついたジグヘッドというものもある。こちらは、後ろのフックにワームと呼ばれるゴム製の魚の胴体や虫、カニなどの形状のものを付けて使用する
     
  • ルアーの動き
     垂直方向のアクションでアピールさせる。放っておけば沈むだけの錘。
     
  • ルアーの価格
     比較的安価。ただし、重量に比例して値段がグングン上がり、重さの上限が他のルアーに比べてきわめて高い。
     

ミノー

HP007.jpg
↑SHIMANO カーディフ ミノー シンキング

  • ルアーの特徴
     本体は細身の小魚を模した形状。魚の口の部分に水の抵抗を受けて本体の動きを決める短めのリップがある。本体にラインを通すアイがあるものが多い。リップが大きいものはディープもしくはダイバーなどの名称がついており、水の抵抗を受けると潜る性質がある。
     本体が二つ以上の部品に分かれていて、よりリアルな動きを追求したジョイントタイプのものもある。
     また、その名の通りリップのないリップレスミノーという直線的な動きをするものもある。
     
  • ルアーの動き
     ルアーの比重・リップによって、巻いたときの動きが変わる。カナリの種類があるので同じように見えても全然違う動きをすることがあるので、良くミノーについている説明を見ておくこと。
     基本は、本体の魚が泳いでいるように振動して、ロッドアクションでさまざまなパターンの動きを見せることができる。
     上のイメージのものはシンキングなので、巻かないと沈み、巻き始めると沈まずに動き始めるタイプ。ロッドの先端を下げると基本的に潜行し、あげると浮上する。この操作でストラクチャー(障害物)を避けたり、思った軌道を通すことが出来る。
     
  • ルアーの価格
     1200円程度から高価格帯のものが多い。上のイメージのものは1800円前後のもの。当然大型のものは高く、2000円を超えるものも珍しくない。材質が木材、特にバルサ等のものは5センチ程度でも軽く2000円後半の値がつく。

クランク

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↑SHIMANO カーディフ エリア クランク

  • ルアーの特徴
     本体は丸みを帯びたの小魚を模した形状。魚の口の部分に大きなリップがある。リップが大きいほど水の抵抗を受けて深く潜る。基本的に放っておくと浮いているものがほとんど。
     ギラギラした色合いからマットな迷彩系、大きさもバリエーションが豊富。また、形状からか愛嬌のある表情に見えるが、魚にとっては全く関係ないと思われる。
     
  • ルアーの動き
     放っておくと水面に浮かび上がる。巻き始めると、リップが水面に食い込んで抵抗を受けて潜り始める。そのとき潜る深さはリップの大きさで大体決まっている。大きければ深く、小さければ浅くなる。本体はフルフル振動して泳いでいるような動きを見せる。
     マイクロスプーンと並んで、管理釣り場でよく使われる。
     
  • ルアーの価格
     1000円前後のものが多いが、大体ミノーと同価格帯。
     

シャッド

HP009.jpg
↑ダイワ精工 シルバークリークシャッド復刻版

  • ルアーの特徴
     本体は細めのクランクのような形状で全体的に小ぶり。魚の口の部分に大きめのリップがある。ミノーと違い、リップ上にラインを通すアイがあるものが多い。
     ミノー、クランクに比べると種類は少なく、奇抜なデザインのものもあまり見かけない。個人的には一番扱いやすく、釣果をあげているお気に入りの形状。
     
  • ルアーの動き
     ミノーとクランクの両方の特性があるが、基本的に動きは比重とリップで決まる。フローティングかサスペンドのものが多く、巻いたときに潜っていく。
     シンキングミノーは、着水点で沈めて下層からスタートさせることが出来るが、シャッドは基本的に巻いて沈める。その分アピールポイントは浅くなるが、根がかりの心配が少なく、テンポのよい釣りが楽しめる
     
  • ルアーの価格
     ミノーと同価格帯。
     

バイブレーション

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↑ダイワ精工 T.D.VIBRATION WOOFER US 108S

  • ルアーの特徴
     リップレスクランクベイトとも呼ばれ、一部の例外を除いてリップが無い。(リップで浮力を得ている特殊なものがある)
     ラインを結ぶアイは魚の口に当たる部分以外に、背中部分にあるものも多く見られる。
     リップがない分キャスト時の空気抵抗が少なく、飛ばしやすい。
     トラウトフィッシングでも使うことはあるかもしれないが、ほとんどがバスフィッシング用
     
  • ルアーの動き
     巻くときに水の抵抗で振動して、中にあるラトル(玉)がカラカラを音を出して魚をおびき寄せる。音の出ないサイレントタイプも存在する。基本的にただ巻くだけでバイブレーションとしての機能をほとんど発揮できるので初心者でも扱いやすい。
     
  • ルアーの価格
     ミノーと同価格帯だが、やや安い1000円前後のものが多い。
     

ワーム

[添付]
 使用頻度が極めて低いため、現在調査中。

  • ルアーの特徴
  • ルアーの動き
  • ルアーの価格
     

トップウォーター

その名の通り、水面上に浮いて動きや音で魚を誘い出す。食いつく様子が見えるので人気がある。
形状には様々なパターンがあるので、更に分類してみる。
ほとんどがバスフィッシング用です。

ペンシルベイト

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↑ダイワ精工 プレッソ・シケーダペンシル

  • ルアーの特徴
    本体にフックを付けただけの単純構造。
  • ルアーの動き
    ロッドアクションなしでは、ただ水面を滑るだけ。上級者用。
  • ルアーの価格

ポッパー

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↑ダイワ精工 T.D.POPPER ZERO

  • ルアーの特徴
    水の抵抗を受けて音を出す大きな口が特徴。
  • ルアーの動き
    単純に巻くだけでは「バッシャバッシャ」水面を荒らすだけだが、素早く巻いて止めると「ポコン」という感じで魚を誘う。
  • ルアーの価格

スウィッシャー

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↑MEGABASS ONETENLAPSTICK/ラップスッティック

  • ルアーの特徴
    プロペラ付。本体の前後についているものもある。このプロペラが邪魔になってキャストは難しい。
  • ルアーの動き
    プロペラが水面を進むときに音と波を出してアピールする。
  • ルアーの価格

ダーター

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↑ZEAL ゲイリーウィッチ

  • ルアーの特徴
    本体の先が斜めに切断されたようになっている。ポッパーより切断面が平坦。
  • ルアーの動き
    巻くと水中に潜る。そのときの音でアピールする。
  • ルアーの価格

バズベイト

HP015.jpg
↑KEITECH カスタム バズベイト

  • ルアーの特徴
    トップウォーターの癖に放っておくと沈むので巻き続けなければならない。スピナーの水面版のような感じ。
  • ルアーの動き
    プロペラが水しぶきを巻き上げながら進むことでアピールする。
  • ルアーの価格

ソフトルアー

  • 編集中

潜行深度での分類

シャロー

  • 巻いたとき表層付近(深度30cm程度)を移動する。リップが小さいものが大抵これにあたる。
    完全に水面に出たままのものは、サーフェイサー。水面直下のものは、サブサーフェイサーとも呼ばれる。

ミドル

  • 巻いたとき中層付近を移動する。ミディアムダイバーなどの名称がつくこともある。

ディープ

  • 巻いたとき低層まで潜って移動する。リップが大きいものが多い。ディープダイバーと呼ばれることもある。

比重での分類

フローティング

  • 軽量素材でできていて、何もしないと水面に浮かぶ。

サスペンド

  • 水と同じ比重で、浮きも沈みもしない。

シンキング

  • 重たい素材でできていて、何もしないと沈んでいく。