サケ科の外見的特徴
決定的な違いはあぶらびれの存在
まずはこの魚を見ておくれ。

(富士養鱒場様HPより無断転載
スティ~ルヘッドゥ様)
魚の鰭(ひれ)に注目。
顔の横にあるのは、胸鰭(むなびれ)。コレがない魚っているんだろうか?
背の部分にある大きな鰭は、背鰭(せびれ)。コレがない魚は知ってる。(ランチュウ)
そして尻尾、頭の正反対の部分は、尾鰭(おびれ)。
おなか側は、写真では背鰭の真下辺りにある腹鰭(はらびれ)。
腹鰭と尾鰭の間にあるのが、尻鰭(しりびれ)。腹鰭と尻鰭の間に肛門があるらしい。
そこで問題。一個まだ名前を言っていない鰭がありますね?
そう、背鰭と尾鰭の間にある鰭が、サケ科にしかない脂鰭(あぶらびれ)なのですよ。
←このちっこいの。
紛らわしく、背鰭を複数基持つものもいる。
(背鰭は1基2基って数えるそうです。( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー)
だが、触れば脂鰭かどうかはすぐわかる。
というのも、脂鰭には、中に骨(鰭条(きじょう))がないんです。
どういう使い方をしているのか、未だに謎なサケエムブレムともいえる鰭なんだそうですよ。
しかし! 脂鰭があってもサケじゃないのもいるので注意。その代表はワカサギね。こいつは、キュウリウオ科。
海で育って最期は川で
タマゴは川に産み落とされるのは、川を遡上するサケを見たことがあると思うので当たり前のように知られていますね。当然戻ってくるということは、出て行っているわけで、大人のサケたちの多くは海で大きく育ちます。【降海型】
逆に、海に出ないで川や湖で一生を過ごすヒキコモリもいるんですよ。こいつらは体はあまり大きくなりません。【陸封型】
産卵期は、婚姻色といって、黒くなったり、赤や黄色に変色してチョッとオサレ・・・でもなく、結構どぎつい色合いのケバ系。
オスなんかは鼻先が曲がって凶悪な面構えになってしまう豹変ぶり。
ドット柄好きの幼少期
ケバい産卵期の大人と違って、子供のときは、斑点模様のパーマークを体側につけてかわいいのが多い。
たいていは、大人になるとモノトーンに着替えて銀色になったりします。
これをスモルト化というらしいです。相撲取り化、つまり力士のマワシが水玉模様じゃなくてモノトーンなのでこう呼ばれている、なんてことは決してありません。
例外として、陸封型のヤマメやアメマスは大人になってもパーマークが残り、カラフトマスは子供のころからパーマークがありません。陸封型なら何でも残るかというと、そうでもなくてヒメマスは陸封でも大人になると消えてしまいます。
