【さんごくひめ せんごくらんせ はてんのさいはい】
ジャンル | シミュレーション+アドベンチャー | #ref(): File not found: ".jpg" at page "三極姫~三国乱世・覇天の采配~" | #ref(): File not found: ".jpg" at page "三極姫~三国乱世・覇天の采配~" |
発売・開発元 | システムソフト・アルファー | ||
販売元 | イエティ | ||
発売日 | 2011年12月22日 | ||
定価 | 通常版:6,090円 / 限定版:8,190円(税込) | ||
判定 | なし | ||
ポイント | トンデモ三国志 |
概要
戦国武将の女性化という際物ぶりと破天荒な不具合で良くも悪くも(ほぼ悪だが)話題になった『戦極姫?』シリーズの三国志版。
元はWindowsで発売された『三極姫 ~乱世、天下三分の計~』だが、本作『三極姫~三国乱世・覇天の采配~』はそれをPSPに移植したものである。
『真・恋姫†無双 ~萌将伝~』という大先達がいるために二番煎じ扱いだが、似通った内容故に否定する意味はない。
三極姫とは?
「三極姫」は三国志演義を舞台とした本格的なシミュレーションアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは「曹操孟徳」「劉備玄徳」「孫権仲謀」といった三国志を代表する英傑と共に天下を統一するために大陸全土に立ち塞がる数多の群雄達と覇を競います。
治水開墾や商業などの内政で領国を豊かにし、重要な城の城郭を拡張することによって他勢力からの侵攻に備え、力強く、そしてしたたかに自らの策謀と戦略によって乱世の時代を生き抜くのです。
それぞれ特徴ある兵種を配置して戦う独特の合戦システムは、前衛、後衛の編成で展開する多種多様な戦術と、攻城戦が合戦に一体となった緊張感のあるシステム、そして、全てのキャラクターが持っている専用の武将スキル。三国志の戦いを彩る一騎討ちなどのシステムにより白熱の戦場が展開します。
(公式サイトより)
特徴
- 大胆にアレンジした「超訳三国志」
- 一応は三国志なのだが、その改変度はかなりのもの。
- 『封神演義』の原作と藤崎竜漫画版くらいの違い、と言えばわかってもらえるだろうか。
- 先輩『恋姫†無双』にならって女性化した武将も多数。しかし何故か一部武将が妙な改変をされていたりする。
- 兀突骨は象で,貂蝉は存在すらしていない。
- 一応は三国志なのだが、その改変度はかなりのもの。
- システムは『戦極姫』から一新
- 使いまわしかと思いきや、ほぼ完全に改められている。
- そのせいで問題点が出てくるのだが…
評価点
- 三国志的ではないが出来のいいシナリオ
- 勢力ごとの思惑や武将のアクの強さなどがいい方向に作用し、最後までダレることなく楽しめる。
- ただ、主人公のキャラのブレ方はかなりのもの。また行動も色々ハチャメチャ。自分で喧嘩を売っておきながら、殺されかけて「これが俺の天命か」と自嘲してみたり。
- ムッツリだったり紳士だったり、イベントごとに結構(性的な意味での)人柄も違う。
賛否両論点
- 小ネタ・パロディ満載
- 世界線?が違う云々という会話があったり、とにかく小ネタへの力の入れ具合が尋常ではない。
- 神の衣装がセーラー服だったり白馬にスカートを引っ張られたり、そちら方向のネタも勿論多数。
- 男性武将が似た様な容姿のものが多く、なんとなくおざなりな印象。
- 女性武将がメインだからなのだろうが、数の上では拮抗している。
問題点
- シナリオ回想がない
- CGは見返せるが、個別のイベントは後で振り返れない。
- どうせなら両方出来る様にしてほしいが…。
- システム面がどうにも粗い
- 武将一覧で忠誠度を見れず、一々個別ステータスを見なければ誰に俸禄を与えるべきかわからない。『戦極姫』では一覧で見ることが出来ていた。
- 控え兵は武将移動時にしか動かせない。武将が満員の城に控え兵を送るには、まず一人他所へ移してから兵の余っている城の武将をそこに移動させることになる。時間の無駄。
- 戦闘に時間がかかりすぎる
- 敗走しても控え兵がいれば数ターンで戻り、たとえそちらがカラでも城が落ちるか規定ターンをすぎるまで戦闘は終わらない。敵襲を受けた場合など、敵を瞬殺したのちに延々と「防御」しつづけることに…。
- 「一騎打ち」が、名のある武将だけでなくモブ相手でも起こる。どころかモブ同士でも起こる。ここで勝てば相手の兵に関係なく敗走させられるが、「あと一撃」というときに限って一騎打ちに突入することが多い。
- 「兵糧奪取」でターンを削ることは可能だが、それでも長い。スキップした場合も長々とロード時間がかかってしまう。
- データセーブの際、画面が切り替わる時にフリーズすることがある。データ自体が破損することはないようだが……*1
- その他色々と粗が目立つ。バグが減った分Win版よりは改善されたとはいえ、せっかく新しくしたのだから、使いやすくしてほしかった。
総評
女体化三国志としてネタにはなったが、実はそれなりの数の男性キャラも出ているトンデモ三国志。
ロードが長くテンポは悪いが、それなりに遊べないこともない。
Win版に比べればまだマシなので、購入するならこちらを薦める。